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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成21年5月1日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成21年5月1日(金曜)現在

 

観覧温室では18回フクシア展開催中(5月6日水曜日まで)です

フクシア展展示写真

園芸品種150鉢、野生種20鉢約170鉢を展示しています。記念撮影コーナーもあります。

フクシア展原種コーナー写真

原種コーナー

コラリナ写真

フクシア品種 ‘コラリナ’

Fuchsia ‘Corallina’

1843年作出。当園でもっとも古い品種です。

チラトンビューティー写真

フクシア‘チラトンビューティー’

Fuchsia ‘Chillerton Beauty’

1847年作出。

フクシアトリフィラ写真

フクシア トリフィラ
Fuchsia triphylla
アカバナ科
西インド諸島のイスパニョール島の原産。花は温度さえあれば年中開花し茎頂に総状花序につきます。本種は文献上最初に記載されたフクシアです。フランス人の修道士で植物学者、旅行家でもあったプリュミエ(C. Plumier, 1646-1704)が著書、「アメリカ産属の新植物」(1703)に記載しています。花芽分化に日長が関与しない性質があります。トリフィラを交雑親にした園芸品種も同様です。

フクシアマジェラニカ写真

フクシア マジェラニカ
Fuchsia magellanica
アカバナ科
チリ南部からアルゼンチンの原産。萼筒は深赤色、花弁は明紫色です。種内変異が著しい種です。本種はフクシアの中で最も耐寒性があり、温帯の戸外で越冬可能です。地上部が枯れても春には萌芽してきます。
ピーチー写真

フクシア‘ピーチー’

Fuchsia ‘Peachy’

1992年作出の八重咲き大輪種。今回初展示。ベラロッセラ写真

フクシア‘ベラロッセラ’

Fuchsia ‘Bella Rosella’

1989年作出。当園でもっとも大きい花をつける品種です。花の直径は約10センチあります。

アクロメーション写真

フクシア‘アクロメーション’

Fuchsia ‘Acclomation’

1994年作出。当園でもっとも新しい品種です。

レイディングスカリン写真

フクシア‘レイディングスカリン’

Fuchsia ‘Radings Karin’

1982年にF. encliandraの実生から選抜された園芸品種です。原種に近いとはいえ、直径5ミリと非常に花の小さい品種です。

 

ガルテンマイスターボンステッド写真

フクシア ’ガルテンマイスター ボンステッド’
Fuchsia ’Gartenmeister Bonstedt’
アカバナ科
フクシアの最初の交雑種作出の記録は1825年です。初期の育種はイギリスで行われ、続いてフランス、ドイツそして現在ではアメリカやオランダでも行われています。ドイツではフクシア トリフィラを使った育種が盛んでその交雑種はトリフィラ交雑種と総称されています。ガルテンマイスターボンステットはトリフィラ交雑種の初期の園芸品種でドイツ、ゲッティンゲン植物園のボンステット(C. Bonstedt)によって1905年に作出されました。

その他観覧温室では

 ツンベルギアマイソレンシス写真

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科 (ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞(ほう)も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。

ヘリコニアヴァグネリアナ写真

ヘリコニア ヴァグネリアナ
Heliconia wagneriana
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
咲き始めてきました。中央から南アメリカ原産で、特に日当たりのよい水辺に自生します。
バナナと同じバショウ科です。鮮やかな赤い色をした部分は苞とよばれ、その中に小さな緑色の花があります。

 ホンガンノキ花写真

ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科
(ジャングルゾ-ン)

花が咲き始めました。花は2種類の花粉を作ります。一つは花柱の周りを取り巻く環状のおしべによって作られ、単粒で滑らかな表面を持ち発芽します。もう一方は帽子状になるおしべ群から生じる花粉で4集粒になり表面は粗く発芽能力がありません。訪花したハナバチ類は帽子状のおしべ群から花粉を集めていることが観察されており、、この不稔のおしべは送粉者のハナバチ類に対する報酬と考えられています。花には芳香があり、香水の原料として研究されています。
花は朝7時ごろに開き、午後4時ごろまでには落花します。今年は花序が非常にたくさんつきました。栽培条件下では結実しないため、人工授粉してやる必要があります。授粉は開花直後がよいようです。また、開花が始まる時期には同時に古い葉が落葉し、新葉がいっせいに伸びてくるのですが、新葉が伸びきったころの方が、結実しやすいようです。

 

ムユウジュ写真

ムユウジュ
Saraca indica
マメ科 (ジャングルゾーン)
花は橙色で芳香があります。仏教三霊樹の一つで、お釈迦様の母君摩耶(まや)夫人がこの花に触れようとした時、お釈迦様が右脇腹から歩み出て「天上天下唯我独尊」と唱えたと伝えられています。インド、タイ、ミャンマーの寺院ではムユウジュの並木が多く見られます。サンスクリット語ではasokaといわれます。意味は無憂で、和名のムユウジュ(無憂樹)はここからくるといわれます。

ジェイドバイン写真

ジェイドバイン
Strongylodon macrobotrys
マメ科(ジャングルゾ-ン)

ジェイドバインは1974年に新宿御苑にハワイから日本で初めて導入されてました。1976年に熱川バナナワニ園に、1979年には東大小石川植物園にシンガポールから導入、さらに1984年に京都府立植物園、名古屋の東山植物園に導入されました。
1989年に国立科学博物館筑波実験植物園によって人工授粉が成功しました。

 ウナズキヒメフヨウ写真

ウナズキヒメフヨウ
Malvaviscus arboreus var. mexicanus
アオイ科 (ジャングルゾーン)
メキシコからコロンビアにかけて分布します。花弁は開かない状態で終わってしまいます。つぼみは上向きですが下向きに垂れて咲くことから「ウナズキヒメフヨウ」と呼ばれます。

マンゴー花序写真

マンゴー
Mangifera indica
ウルシ科 (熱帯有用作物室)
原産地は北部インドからマレーシアにかけての広い地帯と考えられています。それぞれの地域に野生型のものがあり、それらが発達して現在の園芸品種が作り出されています。ひとつの花序に数百を超す小さな花があります。しかし、実際果実として成熟するのはそのうち1から2パーセントです。

デンドロビウムスマイリアエ写真

デンドロビウム スミリアエ
Dendrobium smilliae
ラン科 (冷房室)
ニューギニア、オーストラリア原産。落葉した茎の先端に花が咲きます。

鉢物展示室写真1 鉢物展示室写真2 鉢物展示室写真3

鉢物展示室には球根ベゴニアのつり鉢、クンシラン、イワタバコ科植物などが展示されています。

 

バニラプラニフォリア写真

バニラ・花

バニラ果実写真

バニラ・果実
Vanilla planifolia
ラン科 (ラン室)
果実が大きくなってきました。メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で多く栽培されています。花は短命で、天気の良い日では午前中にしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることがあります。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるビーンズを作ります。
ラン室球根ベゴニア写真

球根ベゴニアのスタンドタイプやランの花が、ラン室ステージで展示されています。

テロペアシェイディーレディー写真
 

テロペア ’シェイディ レディー’
Telopea ’Shady Lady’
ヤマモガシ科 (中庭)
属名はギリシア語telopos(遠くから見える)に由来し、赤い花が目立つことにちなみます。オーストラリア東部を代表する花木で数種が知られています。切り花にしても長持ちします。花は管状で細長く、開花すると花柱が外に突出します。総苞はその下にあります。トビカズラ写真

アイラトビカズラ
Mucuna sempervirens
マメ科
(中庭)
咲き始めました。熊本県菊鹿町に自生していて国の天然記念物に指定されています。

植物生態園ほかでは

 ウラジロウツギの写真

ウラジロウツギ
Deutzia maximowicziana
ユキノシタ科 (植物生態園)
葉の裏面は星状毛が密生して白い。

タツナミソウの写真

タツナミソウ
Scutellaria indica 
シソ科 (植物生態園)

ツルコウゾの写真

ツルコウゾ
Broussonetia kaempferi
クワ科 (植物生態園)
雌雄別株で、写真は球形の雌花序が写っています。

ゴマギの写真

ゴマギ
Viburnum sieboldii
スイカズラ科 (植物生態園)

ヒメウツギの写真

ヒメウツギ
Deuzia gracilis 
ユキノシタ科 (植物生態園)
円錐花序に多数の花を下向きにつけます。

シナアブラギリの写真

シナアブラギリ
Aleurites fordii
トウダイグサ科 (北山ワイルドガーデンの西側)
種子から油やインクなどを採取できるため、栽培もされている。種子はアブラギリより大きい。

宿根草有用植物園では



キモッコウバラ

キモッコウバラ(黄木香薔薇)
Rosa banksiae ‘Lutea’
バラ科 (宿根草有用植物園)
原種は中国中南部原産。高さ4mの大きな傘状の姿で、大迫力の幸せトンネルをくぐり抜けてください。棘(とげ)のないバラで、房咲き、八重咲きの明るい黄花が特徴です。


イチハツ

イチハツ
Iris tectorum
アヤメ科(宿根草有用植物園)
中国中央部からミャンマー北部に自生し、花色には薄紫と白があります。外花被片にあるトサカ状の突起が特徴的です。イチハツという名前はアヤメ科の中で一番早く咲くということからですが、実際はシャガよりも遅く咲きます。


ツリガネカズラ

ツリガネカズラ
Bignonia capreolata
ノウゼンカズラ科(宿根草有用植物園)
北米南部原産の常緑つる性低木で、花はカレーに似た香りがするのでカレーバイン、カレーカズラとも呼ばれています。

 

オニゲシ

オニゲシ
Papaver oriental
ケシ科(宿根草有用植物園)
西南アジア原産。花径10~20cmになる大きな4弁花です。花色は朱色で中心部に大きな黒の斑点がはいります。オリエンタルポピーとも呼ばれています。


メリアンツスマヨル

メリアンツス マヨル
Melianthus major
メリアンツス科 (宿根草有用植物園)
南アフリカのケープ地方原産。原産地では、川岸等の水辺に自生しています。葉の形や臭いはマメ科植物を思わせるものですが、マメ科ではなく独自のメリアンツス科です。

ヤナギバチョウジソウ

ヤナギバチョウジソウ
Amsonia tabernaemontana
キョウチクトウ科(宿根草有用植物園)
アメリカ東部から中南部原産。茎の先に集散状の花序を出し、淡青紫色の筒状花を咲かせます。花冠は先端で5裂し、英名はブルースター。

 

ベニカノコソウ

ベニカノコソウ
Centranthus ruber
オミナエシ科 (宿根草有用植物園)
ヨーロッパ南部原産。茎の上方に散房状の花序をつけ、鮮やかな濃紅色の小さな管状花が多数集まって咲きます。

 

 ショウブ

ショウブ(菖蒲)
Acorus calamus
サトイモ科 (宿根草有用植物園内西の池、通称「かえる池」)
北半球の寒冷地に自生。端午の節句の縁起物や菖蒲湯等で用いられるショウブの花です。アヤメ科で花の美しい花菖蒲と混同されがちですが、このショウブは花が余り目立たないサトイモ科です。

 

クレマチス柿生

クレマチス  ‘柿生’
Clematis ‘Kakio’
キンポウゲ科(宿根草有用植物園)
花径12~16cmになる大輪の園芸品種です。欧米では「ピンク・シャンパン」と呼ばれています。

 

クレマチスエリザベス

クレマチス ‘エリザベス’
Clematis ‘Elizabeth’
キンポウゲ科 (バラ園)
モンタナ系の園芸品種。淡いピンク色の4弁花が株を覆い尽くすほど一斉に咲きます。花には甘い香りがあります。

園内花壇では

ラウレンティアヒブリダアバンギャルドブルー
ラウレンティア ヒブリダ ‘アヴァンギャルド ブルー’
Laurentia hybrida ‘Avant-garde Blue’
キキョウ科 (北山ワイルドガーデン)
フロロセレクト2007年金賞受賞花

 

 アネモネデカーン
アネモネ ‘デ・カーン’
Anemone coronaria ‘De Kahn’ 
キンポウゲ科 (北山ワイルドガーデン)

 

 アクイレギア
アクイレギア
Aquilegia cv.
キンポウゲ科 (北山ワイルドガーデン)

 

アークトーチス

アークトーチス
Arctotis ×hybrida
キク科 (北山ワイルドガーデン)

 

 ベニバナアマ

ベニバナアマ
Linum grandiflorum cv.
アマ科 (北山ワイルドガーデン)

 

北山門前ディスプレイ写真

北山門前では早春の草花展で使った屋形に鉢物を組み合わせて通り抜けの出来るディスプレイがあります。ベンチもあり、花を眺めながらほっこり出来ます。


 

植物園スタンプラリー

5月スタンプエキウム

5月はエキウム ウィルドプレッティーです。 

 

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142