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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成21年5月15日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成21年5月15日(金曜)現在

洋風庭園ではバラが見頃です!
バラ写真 バラ写真 バラ写真 バラ写真

冬季の入念な土作りの成果もあり、ボリュームある株には沢山の花がつきました。花色も一際鮮やかに映ります。

五月一杯は良い状態でお楽しみ頂けます。

広大な洋風庭園に約250品種、2000株を植栽展示しています。 

バラ園芸品種  Rosa cvs. バラ科

系統表記の意味:
HT系=ハイブリッド・ティー(モダンローズ、四季咲き大輪)
F系=フロリバンダ(モダンローズ、四季咲き中輪)
CL系=クライミング(モダンローズ、つる性)

LR系=ランドスケープローズ(モダンローズ、修景バラ)
En系=イングリッシュ(1961年に英国で交配開始。オールドローズの良さを引き継ぐ。四季咲き) 

スブニール ドゥ アンネフランク
Souvenir d’Anne Frank
(通称 アンネのバラ)
1960年 ベルギー作出 F系
ベルギーの園芸家デルフォージュが、アンネの父オットーフランクに出会い、Souvenir d’Anne Frank(アンネの思い出 形見)と名付けて父オットーに贈ったものです。  

バラ写真

ケアフリー ワンダー
Carefree Wonder
1993年 フランス作出 LR系

バラ写真

ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ
Diana Princess of Wales
1999年 アメリカ作出 HT系 

バラ写真

ジンジャー
Ginger
1962年 アメリカ作出 F系 

バラ写真

京極
Kyogoku
1989年 日本作出 HT系 

バラ写真

マリー ローズ
Mary Rose
1983年 イギリス作出 En系 

バラ写真

オクラホマ
Oklahoma
1964年 アメリカ作出 HT系 

バラ写真

ラジオ タイムズ
Radio Times
1994年 イギリス作出 En系 

バラ写真

たそがれ
Tasogare
1972年 日本作出 F系 

バラ写真 

ホワイト マジック
White Magic
1989年アメリカ作出 F系

観覧温室では

 ツンベルギアマイソレンシス写真

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科 (ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞(ほう)も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。

ヘリコニアヴァグネリアナ写真

ヘリコニア ヴァグネリアナ
Heliconia wagneriana
バショウ科 (ジャングルゾ-ン)
中央から南アメリカ原産で、特に日当たりのよい水辺に自生します。
バナナと同じバショウ科です。鮮やかな赤い色をした部分は苞とよばれ、その中に小さな緑色の花があります。

 ホウガンノキ花写真 ホウガンノキ写真2

ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科 (ジャングルゾ-ン)
花は2種類の花粉を作ります。一つは花柱の周りを取り巻く環状のおしべによって作られ、単粒で滑らかな表面を持ち発芽能力を有します。もう一方は帽子状になるおしべ群から生じる花粉で4集粒になり表面は粗く発芽能力がありません。訪花したハナバチ類は帽子状のおしべ群から花粉を集めていることが観察されており、この不稔のおしべは送粉者のハナバチ類に対する報酬と考えられています。花には芳香があり、香水の原料として研究されています。
花は朝7時ごろに開き、午後4時ごろまでには落花します。栽培条件下では結実しないため人工授粉してやる必要がありますが、授粉は開花直後がよいこと、また、開花が始まる時期には同時に古い葉が落葉し、新葉がいっせいに伸びてきますが、新葉が伸びきったころの方が、結実しやすいことが、今までの経験からわかってきました。 

ムユウジュ写真

ムユウジュ
Saraca indica
マメ科 (ジャングルゾーン)
花は橙色で芳香があります。仏教三霊樹の一つで、お釈迦様の母君摩耶(まや)夫人がこの花に触れようとした時、お釈迦様が右脇腹から歩み出て「天上天下唯我独尊」と唱えたと伝えられています。インド、タイ、ミャンマーの寺院ではムユウジュの並木が多く見られます。サンスクリット語ではasokaといわれます。意味は無憂で、和名のムユウジュ(無憂樹)はここからくるといわれます。

ジェイドバイン写真

ジェイドバイン
Strongylodon macrobotrys
マメ科(ジャングルゾ-ン)
ジェイドバインは1974年に新宿御苑にハワイから日本で初めて導入されてました。1976年に熱川バナナワニ園に、1979年には東大小石川植物園にシンガポールから導入、さらに1984年に京都府立植物園、名古屋の東山植物園に導入されました。
1989年に国立科学博物館筑波実験植物園によって人工授粉が成功しました。

ヤエサンユウカ写真 

ヤエサンユウカ
Tabernaemontana divaricata ’Flore Pleno’
キョウチクトウ科 (ジャングルゾ-ン)
インド原産。花は白色で芳香があり、特に夜にはよく香ります。材は香料にされています。インドでは庭木にされています。

ウナズキヒメフヨウ写真

ウナズキヒメフヨウ
Malvaviscus arboreus var. mexicanus
アオイ科 (ジャングルゾーン)
メキシコからコロンビアにかけて分布します。花弁は開かない状態で終わってしまいます。つぼみは上向きですが下向きに垂れて咲くことから「ウナズキヒメフヨウ」と呼ばれます。

 マンゴー果実写真

マンゴー
Mangifera indica
ウルシ科 (熱帯有用作物室)
果実が少しずつ大きくなってきました。原産地は北部インドからマレーシアにかけての広い地帯と考えられています。それぞれの地域に野生型のものがあり、それらが発達して現在の園芸品種が作り出されています。ひとつの花序に数百を超す小さな花があります。しかし、実際果実として成熟するのはそのうち1から2パーセントです。

レンブ
Syzygium samarangense
フトモモ科 (熱帯有用作物室)
熱帯アジア原産。花は白色。果実は洋梨型で乳白色から紅色、甘酸っぱくて香気があり、生食または加工用に用いられます。広く熱帯から亜熱帯で栽培されます。

アリストロキアサルバドレンシス写真 

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadrensis
ウマノスズクサ科 (冷房室)
原産は中米です。摂南大学から挿し木発根苗を2000年3月1日に譲り受けました。開花株は当園と摂南大学だけと思われます。A. arborea、A. tricaudataとともにブッシュになるタイプのアリストロキアで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが花は明らかに違います。一個の花の寿命は約一週間ですが、地際に発生した花茎が長期間にわたって伸張し、花を一個ずつつけていきます。

鉢物展示室イワタバコ写真 鉢物展示室フクシア写真 鉢物展示室球根ベゴニア写真

鉢物展示室では球根ベゴニア、フクシア、イワタバコ科植物などを展示しています。

バニラ果実写真

バニラ・果実
Vanilla planifolia
ラン科 (ラン室)
果実が大きくなってきました。メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で多く栽培されています。花は短命で、天気の良い日では午前中にしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることがあります。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるビーンズを作ります。
ラン室写真 ラン室写真2

球根ベゴニアのスタンドタイプやランの花が、ラン室ステージで展示されています。

アイラトビカズラ
Mucuna sempervirens
マメ科 (中庭)
熊本県山鹿市菊鹿町相良に自生していて国の特別天然記念物に指定されています(推定樹齢は1000年)。自然条件下では結実しませんが昭和37年に人工授粉により結実させた結果、中国中部に分布するトビカズラ(Mucuna sempervirens 常春油麻藤 じょうしゅんゆまとう)と同じ種類であることが確認されました。昔、源平の戦火で相良寺が焼き討ちされたとき、千手観音がこのカズラに飛び移り無事であったという伝説があり、トビカズラの名前もこの伝説に由来するといわれています。長く日本国内に1個体のみが自生すると思われていましたが、2000年9月に長崎県佐世保市の九十九島の中の時計島(とこいじま)という無人島に新たに自生しているのが発見されており、国内には自生は2個体ということになります。当園のトビカズラは相良町の個体由来で、1980年頃に導入したものを栽培管理しています。

植物生態園ほかでは

 エゴノキの写真

エゴノキ
Styrax japonica
エゴノキ科 (植物生態園)
下向きの白い花を咲かせます。庭園樹としてもよく植栽されます。

ムラサキの写真

ムラサキ
Lithospermum erythrorhizon 
ムラサキ科 (植物生態園)
万葉集にも出てくる植物ですが、京都府レッドデータブックでは、「絶滅寸前種」に指定されています。根は古代から、「紫根染(しこんぞめ)」と呼ばれる紫色の染色に利用されています。本来、多年草ですが、植物生態園では栽培管理が難しいため、現在のところ、バックヤードで播種した実生苗を植栽しています。しっかりとした株がつくれるような環境を試行錯誤しながら作っていきたいと思います。

ズイナの写真

ズイナ
Itea japonica
ユキノシタ科 (植物生態園)

ハンショウズルの写真

ハンショウヅル 
Clematis japonica
キンポウゲ科 (植物生態園)

カルミアの写真

カルミア
Kalmia latifolia
ツツジ科 (洋風庭園、植物園会館北側)
「アメリカシャクナゲ」という呼び名もあります。北米原産。

宿根草有用植物園では

ジャーマンアイリスが見頃を迎えました。5月下旬が見頃のピークとなります。

Iris germanica cvs.
アヤメ科  (宿根草有用植物園)

一部の品種を紹介します。
ジャーマンアイリス写真
‘ミスティーク’‘Mystique’

ジャーマンアイリス写真
‘ギャラ マドリッド’‘Gara Madrid’

ジャーマンアイリス写真

‘シネマ’‘Cinema’

シャンパンスノーの写真

’シャンパン スノー’ ’Champangne Snow’

オオセンボンヤリの写真

オオセンボンヤリ
Gerbera jamesonii
キク科 (宿根草・有用植物園)
南アフリカ原産の多年草。長さ30センチほどの花茎を伸ばして、先端に1花をつけます。アフリカセンボンヤリやハナグルマとも呼ばれています。英名は トランスバールデージー(Transvaal daisy)、アフリカンデージー(African daisy)。

ハマナス写真

ハマナス
Rosa rugosa
バラ科 (宿根草・有用植物園)
東アジアの温帯から冷帯にかけて分布し、日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで分布します。野生種らしい自然な色合いの赤が印象的です。「浜のナス」と思いがちですが、「ハマナシ」がなまってハマナスになったようです。ナシは花後の果実の形が梨に似ていることからです。 

ゼニアオイ写真

ゼニアオイ
Malva sylvestris var. mauritiana
アオイ科 (宿根草・有用植物園)
ヨーロッパ原産。江戸時代に中国経由で渡来しました。現在の百円玉よりもやや大きい花を咲かせます。葉と花は、口内炎等の炎症を抑える生薬としても利用されます。中国では花を錦に見立てて、錦葵(きんき)という漢名もあります。 

フロミスフルティコサ写真

フロミス フルティコサ
Phlomis fruticosa
シソ科 (宿根草・有用植物園)
地中海東部原産。エルサレムセージとも呼ばれていますが、セージ(サルビア)とは別属です。葉には白色毛が密生し、全体は灰緑色になります。花は鮮黄色で輪生し、レモンの香りがします。  

ベロニカ写真

 ヴェロニカ テウクリム ‘クレイター レイク ブルー’
Veronica teucrium ‘Crater Lake Blue’
ゴマノハグサ科 (宿根草・有用植物園)
基本種はヨーロッパの中部および南部、北アジアが原産地。高さ60センチ以上になる多年草で、花は上部の葉腋から伸びる長い総状花序につきます。 

ラナンキュラス写真

 ラナンキュルス レペンス ‘ゴールド コイン’
Ranunculus repens ‘Gold Coin’
キンポウゲ科 (宿根草・有用植物園)
中央アジア原産のハイキンポウゲ(Ranunculus repens)の園芸品種で、旺盛にランナーを伸ばして小さな黄色の花を多数つけます。花弁は光沢があり、金貨を思わせます。 

ケンタウレア写真

ケンタウレア デアルバタ
Centaurea dealbata
キク科 (宿根草・有用植物園)
コーカサス地方原産。高さ50センチほどになる多年草で、頭花は径約5センチ。英名はペルシアンコーンフラワー(Persian cornflower)。 

ロクベンシモツケ写真

ロクベンシモツケソウ
Filipendula vulgaris
バラ科  (宿根草・有用植物園)
ヨーロッパ、西アジア原産。盛り上がる泡のような花を咲かせています。名前のとおり花弁は六枚あります。 

ルイジアナアヤメ写真

ルイジアナアヤメ
Louisiana Irises (学名 :Iris cvs.)
アヤメ科 (宿根草・有用植物園西側の池、通称すいれん池)
ルイジアナアヤメとはアメリカ合衆国南部のルイジアナ州ミシシッピー河下流域の三角州(湿地)に広く自生する一群のアヤメの総称です。自生地では自然変異や自然雑種が数多く発見されており、これらをもとに品種改良が進められています。最大の特徴は、アヤメ属植物の中で最も花色が多いことで、青、紫の濃淡から紅紫、ラベンダーピンク、ベージュ、褐色、クリーム、橙、白などに大変バラエティーに富んでいます。花径は7センチぐらいの小輪から15センチを越す大輪まであります。 

オニゲシ

オニゲシ
Papaver oriental
ケシ科 (宿根草・有用植物園)
西南アジア原産。花径10から20センチになる大きな4弁花です。花色は朱色で中心部に大きな黒の斑点がはいります。オリエンタルポピーとも呼ばれています。

メリアンツスマヨル

メリアンツス マヨル
Melianthus major
メリアンツス科 (宿根草・有用植物園)
南アフリカのケープ地方原産。原産地では、川岸等の水辺に自生しています。葉の形や臭いはマメ科植物を思わせるものですが、マメ科ではなく独自のメリアンツス科です。 

ヤナギバチョウジソウ

ヤナギバチョウジソウ
Amsonia tabernaemontana
キョウチクトウ科 (宿根草・有用植物園)
アメリカ東部から中南部原産。茎の先に集散状の花序を出し、淡青紫色の筒状花を咲かせます。花冠は先端で5裂し、英名はブルースター(Blue Star)。 

ベニカノコソウ

ベニカノコソウ
Centranthus ruber
オミナエシ科 (宿根草・有用植物園)
ヨーロッパ南部原産。茎の上方に散房状の花序をつけ、鮮やかな濃紅色の小さな管状花が多数集まって咲きます。 

園内花壇では

ラバテラの写真

ラバテラ(ハナアオイ)
Lavatera trimestris cv.
アオイ科 (沈床花壇) 

 エキウムギガンティウムの写真
アリウム ギガンテウム
Allium giganteum
ユリ科 (沈床花壇他)
写真はこれから開花していく「ねぎ坊主(花序)」です。 

 デルフィニームの写真
デルフィニューム
Delphinium cv.
キンポウゲ科 (洋風庭園ほか) 

エキウムウィルドプレッティーの写真

エキウム ウィルドプレッティ
Echium wildpretii
ムラサキ科 (洋風庭園、正面花壇ほか) 

 シャクヤクの写真

シャクヤク園芸品種
Paeonia lactiflora cv.  (しゃくやく園)
これから遅咲き品種も咲いていきます。
 

植物園スタンプラリー

5月スタンプエキウム

5月はエキウム ウィルドプレッティーです。 

 

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142