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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成21年6月26日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成21年6月26日(金曜)現在

 

観覧温室では

  

ツンベルギアマイソレンシス写真 ツンベルギアマイソレンシス写真2

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科 (ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞(ほう)も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。

 

ジャングルゾーン入り口付近に食虫植物を展示しています。食虫植物展は8月7日から23日なのですが、それに先立ち、ここでは現在開花中のものを展示しています。サラセニア、ハエトリグサはなくなりましたが、新たにドロソフィルムを展示しています。

ドロソフィルムルシタニクム花写真 

ドロソフィルム ルシタニクム
Drosophyllum lusitanicum
モウセンゴケ科
つぼみがたくさんあるので、次々咲いてくると思います。ポルトガル、スペイン、モロッコの各地に自生しています。雨期乾期のある地域に自生しており、乾燥に耐えるため、地中に長い根をのばしています。繁殖は種子によりますが、発芽率が悪く、また、根を傷めると枯れてしまうため植え替えを嫌います。

ネペンテストランカタ雄株写真

ネペンテス トランカタ雄株
Nepenthes truncata
ウツボカズラ科
花は小さく地味ですが、香ばしい香りがします。人によっては ”はいた後の靴下の臭い” とおっしゃる方も・・・・・・。

シクンシ写真

シクンシ
Quisqualis indica
シクンシ科  (ジャングルゾ-ン)
熱帯アジア、マレーシアに分布します。琉球諸島に野生化しています。花には芳香があり、最初は白色ですが、すぐにピンク色になり、最後は赤色になります。1987年にキューバの植物園から導入しました。

キバナキョウチクトウ写真

キバナキョウチクトウ
Thevetia peruviana
キョウチクトウ科  (ジャングルゾーン)
熱帯アメリカ原産。開花には十分な日光が必要です。花は芳香があり、次々に咲いていきます。観賞用として温室内によく植えられています。

ヘリコニアヴァグネリアナ写真

ヘリコニア ヴァグネリアナ
Heliconia wagneriana
バショウ科 (ジャングルゾ-ン)
中央から南アメリカ原産で、特に日当たりのよい水辺に自生します。
バナナと同じバショウ科です。鮮やかな赤い色をした部分は苞と呼ばれ、その中に小さな緑色の花があります。

ヘリコニアロストラタ写真

ヘリコニア ロストラタ
Heliconia rostrata
バショウ科  (ジャングルゾ-ン)
温室に植栽展示される代表的なヘリコニアです。ペルー、ハワイに分布します。 

ヘリコニアポゴナンタ写真

ヘリコニア ポゴナンタ
Heliconia pogonantha
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
コスタリカからニカラグアにかけて分布します。草丈3から7メートルになります 。

キリタアスペリフォリア写真

キリタ アスペリフォリア
Chirita asperifolia
イワタバコ科  (ジャングルゾーン)
ジャワからスマトラ島に分布します。

イチベンバナ写真 イチベンバナ遠景写真

イチベンバナ
Swartzia pinnata
マメ科  (ジャングルゾ-ン)
マメ科の原始的な現生種で花弁は旗弁一枚だけで他の四枚は退化しています。そのためイチベンバナ(一弁花)と呼ばれます。

ビャクダン花写真 

ビャクダン
Santalum album
ビャクダン科  (ジャングルゾーン)

ビャクダンが開花しました。香りがあるのは心材で花には香りはありません。
当園では1994年から栽培を始め、15年たってようやく開花しました。 
原産はインド、インドネシア。心材にサンタロ-ルを主成分とする精油を含み、芳香をもち、仏像、宝石箱、彫刻などに使われます。粉末にして香や線香に、また水蒸気蒸留して得られる白檀油を香水などに使います。心材は樹齢30年で香気を発するといわれます。花の径は約5ミリ。 花は白から濃い赤紫に変化します。開花期間は数日です。
発芽後約1年は単独で生育可能ですが、その後は寄生根を出して他樹の根に寄生する半寄生木本で、適当な寄主がないと枯死してしまいます。寄主にはモクマオウ、アオイ科の植物などがよいとされ、いろんな植物が使われているようです。 
「栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)」は西行法師の言といわれ、栴檀という香り高い木は双葉の頃からよい香りがする、すなわち大人物は幼いころからすでにその片鱗を現すという意味ですが、ビャクダンは中国名栴檀(せんだん)といい、これをさします。しかしビャクダンの幼苗には香りがありません。どうしてこういう引用がされたのか謎です。

アリストロキアサルバドレンシス写真 

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadrensis
ウマノスズクサ科 (冷房室)

原産は中米です。摂南大学から挿し木発根苗を2000年3月1日に譲り受けたものを栽培育成したものです。開花株は当園と摂南大学だけと思われます。A. arborea、A. tricaudataとともに灌木状になるタイプのアリストロキアで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが花は明らかに違います。一個の花の寿命は約一週間ですが、地際に発生した花茎が長期間にわたって伸張し、花を一個ずつつけていきます。

 

 アリストロキア トリカウダタ
Aristolochia tricaudata
ウマノスズクサ科  (冷房室)

バニラ果実写真

バニラ・果実
Vanilla planifolia
ラン科 (ラン室)
メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で多く栽培されています。花は短命で、天気の良い日では午前中にしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることがあります。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるビーンズを作ります。

タイガーオーキッドの写真

タイガーオーキッド
(グランマトフィルム スペキオスム)
Grammatophyllum speciosum
ラン科  (ラン室)

タイガーオーキッドが開花しました。毎年開花するわけではないのですが、開花した年の阪神タイガースの成績が今ひとつなのが気になります。今年は・・・・・。ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニアに広く分布しています。草姿が3メートル以上にもなる世界で一番大きなランで、1851年にロンドンのクリスタルパレスに展示された株は2トン近くあったといわれています。直径10センチぐらいの花には、黄緑色地に褐色の斑点があり、トラの縞模様に似ているところから、タイガーオーキッドと呼ばれています。
株が大きくならないと咲かないので、日本では開花しにくいランのひとつです。

パシフロラレディマーガレット写真

パシフロラ ‘レディマーガレット’
Passiflora‘Lady Margret’
トケイソウ科 (観覧温室前)
coccinea × incarnata
非常に人気が高い園芸品種です。1991年作出。赤花中輪。

パシフロラブルーブーケ写真

 パシフロラ ‘ブルーブーケ’
Passiflora ‘Blue Bouquet’
トケイソウ科  (観覧温室前)

パシフロラコーラルグロー写真

パシフロラ ‘コーラルグロー’
Passiflora ‘Coral Glow’
トケイソウ科  (観覧温室前)
manicata ×(mixta ×tripartita var. mollissima)×(mixta ×tripartita var. mollissima)。 1983年作出。

パシフロラカルヴィンスキー写真

パシフロラ カルヴィンスキー
Passiflora karwinskii
トケイソウ科  (観覧温室前)
メキシコ原産。茎は上に伸びにくく、垂れさがるので吊鉢に向きます。

パシフロラプレシオソ写真

パシフロラ ‘プレシオソ’
Passiflora ‘Precioso’
トケイソウ科
(観覧温室前)

パシフロラエドゥリスフレデリック写真

パシフロラ エドゥリス ‘フレデリック’
Passiflora edulis ‘Frederick’
トケイソウ科(観覧温室前)
クダモノトケイソウと呼ばれる種の中で、赤く果実が大きくなるタイプです。

パシフロラクプラエア写真

パシフロラ クプラエア
Passiflora cupraea
キューバ東部、バハマ、ハイチの海岸部に固有の植物です。花の径は約5センチ。栽培には摂氏10度以上必要。

ヒビスクスグレートサタン写真

ヒビスクス ‘グレートサタン’
Hibiscus ‘Great Satan’
アオイ科 (観覧温室前)

ヒビスクスノラニー写真

ヒビスクス ‘ノラニー’
Hibiscus ‘Nora Nii’
アオイ科 (観覧温室前)

ヒビスクステリヤキ写真

ヒビスクス ‘テリヤキ’
Hibiscus ‘Teriyaki’
アオイ科 (観覧温室前)

ヒビスクスハートブレイクホテル写真

ヒビスクス ‘ハートブレイクホテル’
Hibiscus ‘Heartbreak Hotel’
アオイ科 (観覧温室前)

チユウキンレン写真

チユウキンレン
Musella lasiocarpa
バショウ科 (中庭、観覧温室前)
黄色く花のように見える部分は苞と呼ばれます。苞の部分がハスの花のように見えることから、中国名”地湧金蓮”、すなわち地面から現れる金色のハスと名づけられました。中国南部からインドシナ半島の標高1000~2500メートルの山の斜面に分布します。中国の雲南省では農家の生垣に植えられたり、地下茎や偽茎が豚の餌にされたりします。

 

植物生態園ほかでは

 ネムノキの写真

ネムノキ
Albizia julibrissin
マメ科 (植物生態園)

ネムノキの大木が植物生態園の池にかぶさるようして成長しています。

コマツナギの写真

コマツナギ
Indigofera pseudo-tinctoria
マメ科 (植物生態園) 

漢字では、「駒繋ぎ」と書きます。馬を繋げるぐらいの、根の張りと茎の強さからきています。

キハギの写真

キハギ
Lespedeza buergeri
マメ科 (植物生態園)
花弁の淡黄色と紫紅色のコントラストが美しい萩です。

スモークツリーの写真

スモークツリー
Cotinus coggygria 
ウルシ科 (桜林西側、大芝生地北側) 

宿根草・有用植物園では

チョウセンアザミの写真

チョウセンアザミ
Cynara scolymus
キク科(宿根草・有用植物園)
地中海西部原産。子供の拳(こぶし)ぐらいの頭花(頭状花序)は明るい紫花です。草丈は2メートル以上に達するものもあり、見応えがあります。料理用の「アーティチョーク」は、栽培品種の大きな蕾になるものです。ゆでた蕾の鱗片状の萼(がく)や花床をソースに絡めて食します。

アーティチョークの写真

アーティチョーク

ノウゼンカズラの写真

ノウゼンカズラ
Campsis grandiflora
ノウゼンカズラ科 (宿根草・有用植物園)
中国の中部から南部まで広く分布する落葉性のつる性木本。日本には平安時代に渡来しました。花は濃橙赤色の漏斗状で、夏を派手に彩る美しい花木です。同属のアメリカノウゼンカズラ(Campsis radicans)も咲き始めています。

アメリカノウゼンカズラの写真

アメリカノウゼンカズラ

クレマチスの写真

クレマチス ‘ラムトンパーク’
Clematis ‘Lambton Park’
キンポウゲ科(宿根草・有用植物園)
クレマチスには珍しい黄花の原種タングチカ(C.tangutica)を使った交配種。3から5センチの花は明るい黄色で、新梢を伸ばしながら花をつけるため、長期間楽しめます。

クサキョウチクトウの写真

クサキョウチクトウ ‘ブライトアイス’
Phlox paniculata ‘Bright Ice’
ハナシノブ科 (宿根草・有用植物園)
クサキョウチクトウは北アメリカを代表する園芸植物で、多くの園芸品種があり、欧米では境栽花壇によく利用されています。花は直径約2.5センチで、円錐花序に多数がつきます。 

マツカサギクの写真

マツカサギク
Liatris scariosa
キク科 (宿根草・有用植物園)
北米東部、ペンシルベニア州からジョージア州にかけての山地に自生する多年草。花色は紫紅色で、直立して伸びる茎の上部に、15から30個の頭花を、総状または円錐状にまばらにつけます。日本へは1936年に渡来。

カンナの写真

カンナ ‘アンアーファン’
Canna ‘En Avan’
カンナ科(宿根草・有用植物園)
黄色に赤色の斑点が入る園芸品種です。花弁のように見えるのは花弁化した仮雄ずいで、実際の花弁は細く目立ちません。カンナの仲間は約50種が熱帯アメリカに広く分布する多年草で、日本へは江戸末期にダンドク(C.indica)が渡来しています。現在の観賞用カンナはいくつかの野生種を元に作出されたもので、主にフランスやイタリアなどで品種改良が行われました。

タイマツバナの写真

タイマツバナ
Monarda didyma
シソ科(宿根草・有用植物園)
北米東部原産。松明(たいまつ)の燃え上がる炎のような花姿から付いた名がタイマツバナ(タイマツソウ)です。本属の植物には芳香があり、ハーブティーや、ポプリ、ドライフラワーなどに利用されるハーブでもあります。

ハンゲショウの写真

ハンゲショウ
Saururus chinensis
ドクダミ科 (宿根草・有用植物園、植物生態園)
本州以南の日本、朝鮮半島、中国に分布し、湿地に生育する多年草です。夏至から11日目の半夏(はんげ)の頃に花が咲くことからハンゲショウ(半夏生)の名があります。また、上部の葉がオシロイを塗ったように半分程度が白くなることから、「半化粧」の字もあてられ、別名のカタシログサ(片白草)も同様の意味です。

ヘメロカリス 園芸種
Hemerocallis cvs.
ユリ科(宿根草・有用植物園)
薬草のノカンゾウと同属のヘメロカリスの園芸品種群。様々な花色、大輪、小輪、八重咲きなどがあります。花は1日花でユリ科の植物であることから、「デーリリー」(Day Lily)の名前で広く親しまれています。

ヘメロカリスの写真

‘サマーワイン’
‘Summer Wine’ 
ヘメロカリスの写真

‘ルビーブライト’
‘Ruby Bright’

ヘメロカリスの写真

‘プレーリーカーディナル’
‘Prairie Cardinal’ 
ヘメロカリスの写真

‘プレーリーブルーアイズ’
‘Prairie Blue Eyes’ 
ヘメロカリスの写真

‘パ’
‘Pa’

ヘメロカリスの写真

‘メリンダ’
‘Merinda’

ヘメロカリスの写真

‘ゴーギャン’
‘Gouguin’

ヘメロカリスの写真

‘ダブルレッドヘッド’
‘Double Red Head’

ヘメロカリスの写真

‘ダブルキューティ’
‘Double Cutie’

 ムラサキウコンの写真

ムラサキウコン
Curcuma zedoaria
ショウガ科  (宿根草・有用植物園)
インド原産。花序は根茎から直接伸び、苞の中から黄色の小花を咲かせます。根茎は生薬(日本薬局方に収録)として用いられ芳香健胃作用があります。ウコンよりも薬効は強いとされ、生薬名はガジュツ(我朮)といいます。

 トケイソウの写真

トケイソウ
Passiflora caerulea
トケイソウ科  (宿根草・有用植物園)
ブラジル原産のつる性低木。和名は3つに分かれた雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見えることに由来します。英名のパッションフラワー(Passion Flower)は、キリストの受難(Passion)に由来します。

 サルビアの写真

サルビア グアラニティカ
Salvia guaranitica
シソ科 (宿根草・有用植物園)
ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン原産で、高さ1.5メートルほどになります。茎頂から伸びる花茎には、長さ5センチほどの花を多数つけます。花色は青色で黒色のガクとのコントラストが美しいセージです。 

その他園内では

  ガイラルディアレッドブルームの写真

ガイラルディア ’レッドブルーム’
Gaillardia pulchella ’Red Bloom’
キク科  (北山ワイルドガーデン)

ルドベキアマヤの写真

ルドベキア ‘マヤ’
Rudbeckia ‘Maya’
キク科 (北山ワイルドガーデン)

  タチアオイの写真

タチアオイ
Alcea rosea cv.
アオイ科 (北山ワイルドガーデン)

 ペンタスの写真

ペンタス
Pentas lanceolata cv.
アカネ科 (正面花壇)

ランタナの写真

 ランタナ
Lantana camara cv.
クマツヅラ科 (正面花壇)

  

植物園スタンプラリー

7月はヒマワリです。 

 

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142