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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成21年11月27日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成21年11月27日(金曜)現在

 観覧温室では

ヤスミヌムレクス写真

ヤスミヌム レクス
Jasminum rex
モクセイ科(ジャングルゾ-ン)
タイ原産。ヤスミヌム属の中で最大の花をつけます。他のヤスミヌム属白花種と違い、花に芳香がありません。ヤスミヌム属の香りのする白花種として有名なのはマツリカです。マツリカの花からジャスミン茶を作ります。

メディニラスコルテキニー写真

メディニラ スコルテキニー
Medinilla scortechinii
ノボタン科(ジャングルゾーン)
種名はイタリアの植物学者スコルテキニ(B. Scortechini, 1845-86)にちなみます。マレー半島原産で、草丈は約1メートルになり、樹上に着生することも多いですが当園の個体は地植えで目線の下です。長さ15から20センチの円錐花序は花軸、萼ともに美しい淡燈赤色でサンゴのようです。花軸も美しいので長く観賞できます。

ホルムショルディアサンギネア写真

ホルムショルディア サンギネア
Holmskioldia sanguinea
クマツヅラ科(ジャングルゾーン)
インド、ヒマラヤの亜熱帯地方原産。萼はレンガ色からオレンジ色、花冠は萼と同色で円筒形。園芸品種には萼と花冠の色が鮮黄色のもの、紫色のものがあります。英名はチャイニーズハット。長くのびた花冠と萼を帽子に見立てています。

オオベニゴウカン白花写真

オオベニゴウカン白花写真

Calliandra haematocephala
マメ科(ジャングルゾ-ン)

オオベニゴウカン写真

オオベニゴウカン
Calliandra haematocephala
マメ科(ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。白く毛のように多数飛び出している部分は雄しべです。雌しべは雄しべの後から伸びてきます。漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。

ヘリコニアマリアエ写真

ヘリコニア マリアエ
Heliconia mariae
バショウ科(ジャングルゾ-ン)

巨大なムカデのようにも見えますが、英名はBeafsteak heliconiaです。
赤い色をした部分は苞とよばれ、その中に小さな花があります。苞の中から青い色の果実が顔をのぞかせているものもあります。
属名ヘリコニアはギリシャ神話の芸術の女神が住むヘリコン山に由来し、優雅な花姿にちなみます。中央アメリカや、南太平洋諸島に約100種が分布します。

ヘリコニアゴールデントーチ写真

ヘリコニア ’ゴールデントーチ’
Heliconia `Golden Torch’
バショウ科(ジャングルゾ-ン)
交配種 Heliconia psittacorum × H. spathocircinata

グロクシニアシルウァティカ写真

グロクシニア シルウァティカ
Gloxinia sylvatica
イワタバコ科(ジャングルゾーン)
ペルー、ボリビアの森林に生えます。地下に鱗状の地下茎があり地表、地下に細いほふく茎が発達します。秋から春まで長期間開花します。

オスモクシロンリネアレ写真

オスモクシロン リネアレ
Osmoxylon lineare
ウコギ科(ジャングルゾ-ン)
マレーシア原産。高さが1メートルくらいしかなく、花も地味なので見落としがちですが非常に面白い花です。下にある黒い球体は果実です。本種は雌性先熟で非常に小さな雌花が先に咲いてから雄花が伸びてきます。現在は果実の上に雄花序が開花中です。

 

パボニアインテルメディアケルメシアナ写真

パボニア インテルメディア ケルメシアナ
Pavonia intermedia var. kermesina
(ジャングルゾーン)
ブラジル原産。花は小さく房状に群がってつき、帯紫白色、赤くて美しい部分は副萼と呼ばれます。P. intermediaはP. hastataとP. multifloraの雑種と考えられています。var. kermesianaはわい性赤花、他に桃色花のvar.roseaがあります。 
トゲバンレイシ花写真

トゲバンレイシ 花
Annona muricata
バンレイシ科
(熱帯有用作物室)
西インド諸島原産といわれており、現在では赤道を中心とした熱帯低地に広く分布し栽培されています。花は大枝に着生することが多く、当園では地上から20センチ程度の主幹に多く花をつけます。果肉は白く、果汁が多いため絞りとってジュースにします。

サポジラ果実写真

サポジラ
Achras zapota
アカテツ科
(熱帯有用作物室)
チューインガムノキとも呼ばれます。原産は西インド諸島から熱帯アメリカにかけての中南米で、チューインガムの原料となるチクル(chicle)をとるゴム植物でもあります。チクルは樹液を煮詰めて酸で固めてから乾燥させたもので軟化点が体温に近いため噛んでいるうちに軟らかくなります。樹液は雨期に樹皮を傷つけて採取しますがあまり傷をつけると樹勢が衰え果実の生産量が落ちます。果実は生食されることが多くカキのような風味です。シロップ、ジャム、マーマレードなどにも利用されます。樹皮はタンニンを含むので下痢止めや解熱剤、染料としても使われます。

アリストロキアサルバドレンシス写真

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadorensis
ウマノスズクサ科 (冷房室)
原産は中米です。摂南大学から挿し木発根苗を2000年3月1日に譲り受けたものを栽培育成したものです。開花株は当園と摂南大学だけと思われます。A. arborea、A. tricaudataとともに灌木状になるタイプのアリストロキアで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが花は明らかに違います。一個の花の寿命は約一週間ですが、地際に発生した花茎が長期間にわたって伸張し、花を一個ずつつけていきます。鉢物展示室写真 鉢物展示室写真2

鉢物展示室ではシクラメン、フクシア、ストレプトカーパスの鉢物を展示しています。

 タチハナアナナス写真

タチハナアナナス
Tillandsia cyanea
パイナップル科(アナナス室)
エクアドル南部に分布します。花茎は非常に短く葉に隠れます。深いかわら重ね状になった濃いピンク色の部分は花茎苞と呼ばれます。花弁は濃い紫色です。 

ソーセージノキ果実写真

ソーセージノキ(果実)
Kigelia pinnata
ノウゼンカズラ科 (ラン室)
アフリカ原産です。長さ30から50センチ、直径10センチ程度のソーセージにそっくりの果実を垂らすことからソーセージノキと名付けられています。果肉は硬く繊維質で食用にはなりませんが、種子は食用にされることもあります。ゾウ、サイなど大型の哺乳動物が果実を食べて種子を散布します。花は径8センチ程度で花弁の内側が暗赤色です。開花は夜で、現地では夜行性のコウモリやガが花粉を媒介します。今年初めて結実しましたが、職員の地道な人工交配が成功した結果です。 ラン室風景写真 ラン室風景写真2

ラン室では、カトレア類を中心に洋ラン鉢物を用いた展示をごらんいただけます。

植物生態園ほかでは

 マルバノキの写真

マルバノキ
Disanthus cercidifolius
マンサク科(植物生態園、あじさい園)

アリドオシの写真

アリドオシ(果実)
Damnacanthus indicus
アカネ科 (植物生態園)

ツバキ沖の朝日の写真

ツバキ園芸品種 ’沖の朝日’
Camellia cv. ’Okinoasahi’
ツバキ科(つばき園)
早咲き品種が咲き出しました。

ツバキ桃色雪中花の写真

ツバキ園芸品種 ’桃色雪中花’
Camellia cv. ’Momoirosecchuuka’
ツバキ科(つばき園)

ツバキ菊冬至の写真

ツバキ園芸品種 ’菊冬至’
Camellia cv. ’Kikutoji’
ツバキ科(つばき園) 
フウ(紅葉)の写真

フウ (紅葉)
Liquidambar formosana
マンサク科(あじさい園) 

宿根草・有用植物園では

ニトベギク花のアップ写真

ニトベギク
Tithonia diversifolia
キク科 (宿根草有用植物園)
南米中西部、ボリビア原産。今年3年目の植栽展示になります。10月29日に初花を確認して以来、日増しに花数は増えてきました。寒さには弱いので、霜が降りるまでの開花となります。

ニトベギクとコダチダリアの写真

ニトベギクとコダチダリア

コダチダリアの写真2

コダチダリアが満開です。

コダチダリアの写真

コダチダリア 
Dahlia imperialis  
キク科 (宿根草有用植物園)
メキシコ、コスタリカ等原産。原産地では草丈3から5メートル程に生長する木立ち性のダリア。

サルビアゲスネリフロラの写真

サルビア ゲスネリフロラ
Salvia gesneriiflora
シソ科 (宿根草有用植物園)
メキシコ原産。11月9日に初花を確認しました。短日性が強く、日本の緯度では11月頃から開花します。しかし、当園の戸外では寒さに弱いため(摂氏約3度以下に長時間遭遇すると枯死する)、開花期間の非常に短いサルビアです。

グレヴィレアの写真

グレヴィレア ‘ボニープリンスチャーリー’
Grevillea ‘Bonnie Prince Charlie’
ヤマモガシ科 (宿根草有用植物園)
ロスマリニフォリア(G.rosmarinifolia)とアルピナ(G.alpina)の交配種。高さ60センチほどになる常緑低木。花は橙赤色と黄色で、長さ2センチほどになります。

ナルキッススパピラケウスの写真

ナルキッスス パピラケウス パニッツィアヌス
Narcissus papyraceus ssp.panizzianus
ヒガンバナ科 (宿根草有用植物園内ミニハウス)
スペイン南部原産。葉は青緑色で、長さ30から55センチになります。花茎の長さは約30センチになり、先端に2から8花がつきます。花は直径約3センチで花被片、副花冠ともに白色となります。

ナルキッススアルビドゥスの写真

ナルキッスス アルビドゥス フォリオスス
Narcissus albidus var.foliosus
ヒガンバナ科 (宿根草有用植物園内ミニハウス)
地中海沿岸原産。ペチコートスイセンと呼ばれる仲間で、副花冠がスカート状になります。葉は線形で緑色。花茎は長さ10センチほどで、先端に直径約3センチの花を1個つけます。花被片、副花冠ともに白色となります。

ポリキシネの写真

ポリキセナ パウキフォリア
Polyxena paucifolia
ユリ科 (宿根草有用植物園内ミニハウス)
南アフリカ原産。ケープの西海岸の限られた場所にのみ分布しています。半耐寒性(摂氏5度以上必要)。過湿を嫌う性質があります。葉は細く2枚のみで、その中心からピンク色の花を数個つけます。

ラケナリアルビダの写真

ラケナリア ルビダ
Lachenalia rubida
ユリ科 (宿根草有用植物園内ミニハウス)
南アフリカのケープ地方原産。ラケナリア属の中では早い初冬咲きの種類です。

モラエアポリスタキアの写真

モラエア ポリスタキア
Moraea polystachya
アヤメ科(宿根草有用植物園内ミニハウス)
南アフリカ原産の球根植物。花茎は長さ35から40センチになります。花は淡い青色で黄色の蜜標(昆虫をおびき寄せる目印とする部分)がよく目立ちます。

クレマチスキルホサバレアリカの写真

クレマチス キロサ バレアリカ
Clematis cirrhosa var. balearica
キンポウゲ科 (宿根草有用植物園)
スペイン・バレアレス諸島原産。冬咲き性のクレマチスで、一般のクレマチスとはほぼ逆の生育パターンになります。花の直径は3から4センチで、花弁の内側に赤色の斑点が入ります。

サルビアエレガンスの写真

サルビア エレガンス
Salvia elegans
シソ科 (宿根草有用植物園)
メキシコ、グァテマラ原産で高さ1から1.5メートルになります。端正な姿の赤い花は、まさに「エレガント」です。 葉にはパイナップルの香りがあり、パイナップルセージとも呼ばれています。

サルビアインウォルクラタの写真

サルビア インウォルクラタ
Salvia involucrata
シソ科 (宿根草有用植物園)
メキシコから中央アメリカ原産。高さ1メートル以上になる大型種で、花茎の先端が球状になるのが特徴です。このピンクの球状のものは苞が重なり合って蕾を包んでいて、花はこの苞が脱落した後に開花します。葉の形から「ローズリーフセージ」(rose leaf sage)とも呼ばれています。

サルビアマドレンシスの写真

 サルビア マドレンシス
Salvia madrensis
シソ科  (宿根草有用植物園)
メキシコ原産。高さ2メートル以上になる大型の多年草で、長さ約2センチの筒状花を穂状につけます。花色は黄色で、茎がはっきりとしたシソ科の特徴である四角形になります。 
サルビアメキシアナの写真

サルビア メキシカナ‘ライムライト’
Salvia mexicana ‘Lime Light’
シソ科  (宿根草有用植物園)
南アメリカ原産。高さ1から1.5メートルになる多年草で、淡いライムイエローの苞から、濃紫色の唇形花を咲かせます。コントラストが美しい種類です。

クレマチスキルホサジングルベルの写真

クレマチス キロサ ‘ジングルベルズ’
Clematis cirrhosa var.purpurescens ‘Jingle Bells’
キンポウゲ科 (洋風庭園バラ園)

園内花壇では

ビオラ写真

園内花壇も冬支度。ビオラやストック、チェイランサスを植え付けました。

ハボタンベニクジャクの写真

ハボタン ‘紅クジャク’
Brassica oleracea var.acephala cv.
アブラナ科 (北山ワイルドガーデン)

ハボタンシロクジャクの写真

ハボタン ‘白クジャク’
Brassica oleracea var.acephala cv.
アブラナ科 (北山ワイルドガーデン)

ソラヌムイエローチックの写真

ソラヌム ‘イエローチック’
Solanum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)

アノダクリスタタの写真

アノダ クリスタタ
Anoda cristata
アオイ科 (北山ワイルドガーデン)

アスクレピアス クラッサウィカ ‘レッドバタフライ’
Asclepias curassavica ‘Red Butterfly’
ガガイモ科(北山ワイルドガーデン)
やや寒さに弱い種です。1842年に江戸に導入されたことが本草図譜に記録されています。

ヒメツルソバ
Polygonum capitatum
タデ科(北山ワイルドガーデン)
ヒマラヤ地域原産。

ビデンス ‘ゴールデンゴッテス’
Bidens cv.
キク科
(北山ワイルドガーデン)

 

ベゴニア ’セネターローズ’
Begonia cv.
シュウカイドウ科 (北山ワイルドガーデン)

サルビア レウカンタ
Salvia leucantha
シソ科 (北山ワイルドガーデン)
メキシコ、熱帯アメリカ原産。

 植物園スタンプラリー

 フウのスタンプの写真

11月はフウです。

10月のクイズの答えは「ギンナン」です。

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142