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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成24年12月7日

こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。

科名等の変更について(おしらせ)

植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、2011年4月以降は新しい分類体系で表示しています。科名は新科名のみの表示とします。

平成24年12月7日(金曜)現在

観覧温室では

ポインセチア展 11月30日(金曜日)から12月24日(月曜日) 

ポインセチア品種展示の写真

ポインセチアの品種展示(特別展示室)

今回の展示会では現在店頭で見ることの出来ない古い園芸品種から最新の品種まで約100品種を展示しています。展示鉢数は約400鉢。

ポインセチアはメキシコ原産の低木で熱帯・亜熱帯地域では高さ3メートルから5メートルにも達します。北半球地域の日本などでは、観賞部の苞の着色期が自然日長下で12月頃に当たるため、クリスマスの鉢物として人気があります。

ポインセチアの記念撮影コーナーの写真

記念撮影コーナー(特別展示室)
たくさんのポインセチアに包まれたベンチに座って写真をお撮りいただけます。

ムクナベネッティーの写真

ムクナ ベネッティー
Mucuna bennettii
マメ科 (ジャングルゾーン)
ニューギニア原産の大型のつる性植物。半月型の花は輝くような橙赤色で、長さ10から13センチ、幅2から3センチになります。今年は90本ほどの花序が見られます。見頃は12月中旬まで。

シャムソケイの写真

シャムソケイ
Jasminum rex
モクセイ科(ジャングルゾ-ン)
タイ原産。常緑のつる性低木で、幼枝は円柱形になります。花は集散花序に2から3個がつき、白色で直径約6センチ、通常8裂します。本属中もっとも大きな花をつ
けますが、花に芳香がありません。見頃は12月中旬まで。

ルエリアマクランタの写真

ルエリア マクランタ
Ruellia macrantha
キツネノマゴ科(ジャングルゾーン)
ブラジル原産。高さ1から2メートルになる低木状草本。花は上部の葉腋に単生し、直径約7センチのラッパ状で、花色は明るい桃赤紫色になります。見頃は12月中旬まで。

オオベニゴウカンの写真

オオベニゴウカン(白花)
Calliandra haematocephala White Form
マメ科(ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。白く毛のように多数飛び出している部分は雄しべです。雌しべは雄しべの後から伸びてきます。基本種は赤花で、漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。見頃は12月下旬まで。

ヘリアンフォラヌタンスの写真

ヘリアンフォラ ヌタンス
Heliamphora nutans
サラセニア科(ジャングルゾーン)
ギアナ高地原産。形態的に最も原始的な食虫植物のひとつで、葉の両端がくっついて筒状になった捕虫葉になっています。花は白色の花弁がつき、直径約10センチで下向きに咲きます。見頃は12月下旬まで。

ベニゴウカンの写真

ベニゴウカン(紅合歓)
Calliandra eriophylla
マメ科(ジャングルゾーン)
アメリカのテキサス州、カリフォルニア州、メキシコ原産。高さ150センチほどになる低木で、葉は2から5対の2回羽状複葉になります。花は紅紫色で頭状に集まり、美しく見える部分は雄しべです。見頃は12月下旬まで。

メディニラクラサタの写真

メディニラ クラサタ
Medinilla crassata
ノボタン科(熱帯高山室)
フィリピン原産。高さ1メートルほどになる常緑低木。葉は光沢があり、やや革質になります。花序は茎頂から垂れ下がり、半透明の花を多数つけます。いくつもの蕾がぶら下がった様は、別名の「シャンデリアプラント」そのものです。見頃は12月下旬まで。

アリストロキアサルバドレンシスの写真

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadorensis
ウマノスズクサ科(冷房室)
中米原産。A. arborea、A. tricaudataとともに灌木状になるタイプで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが、花は明らかに違います。見頃は12月下旬まで。

クレマチススミラキフォリアの写真

クレマチス スミラキフォリア
Clematis smilacifolia
キンポウゲ科(鉢物展示室)
ヒマラヤから中国南部原産。高さ6メートルになる常緑のつる性植物で、葉はやや肉厚の単葉となります。花はガクが黒に近い紫色で、花芯が白色となります。寒さに弱く、開花期は11から12月です。芳香があります。見頃は12月中旬まで。

ストレプトカーパスの写真

鉢物展示室ではスミシアンタ、ストレプトカーパスを中心にイワタバコ科植物を多く展示しています。

 

 

園内樹木ほかでは

じゅうがつざくらしゃしん
ジュウガツザクラ
Cerasus subhirtella ’Jugatsu’
バラ科(桜林)
マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられる栽培品種のサクラで、その名のとおり秋から春にかけてぽつぽつと花を付けます。八重咲きで淡紅色の花弁、萼筒が太い壺型であることが特徴です。
こぶくざくらしゃしん
コブクザクラ
Cerasus ‘Kobuku’
バラ科(盆栽展示場前)
カラミザクラとコヒガンから生まれた栽培品種。ひとつの花に雌しべが1~5本ありひとつの小果柄に複数の果実を付けることにちなむ和名です。秋から冬にかけてぽつぽつと咲いてゆきます。
からたちばなしゃしん

カラタチバナ
Ardisia crispa
ヤブコウジ科(植物生態園)
本州全域の暖かい林内に多く自生し、高さ約40センチ前後になる常緑低木。江戸時代中期以降、京都、大阪から江戸にかけて栽培の大ブームがあった記録が伝えられています。正月に赤い実のなる縁起物の植物として、同じ科のマンリョウに対してヒャクリョウ(百両)とも呼ばれます。
まんりょうしゃしん
マンリョウ
Ardisia crenata
ヤブコウジ科(植物生態園)
半日陰の林内に自生する常緑低木。同じように冬に赤い実を付け正月の縁起物として利用されるセンリョウ(千両)と似ているとされますが、ふたつは科も違いよく観察すると多くの相違点が見られます。万両と千両の名付けの違いは果実が葉の上に成るか下に垂れ下がるかの違いを実(目出度いお宝)の重さの差としたことからとも言われます。
ふじのみねしゃしん‘富士の峰’

ひのでふじしゃしん‘日の出富士’

はなふきしゃしん‘花富貴’

かいどうまるしゃしん‘快童丸’
サザンカ
Camellia sasanqua cvs.
ツバキ科(隠れ家トイレ裏手ほか)
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる常緑中高木で、和名は「山茶花」を‘サンサカ’と読んだものが変化したと言われます。ツバキと似ていますが花弁が平開すること、雄しべが筒状に合着しないこと、子房が有毛であることなどの違いがあり、最もわかりやすいのは花が散るときに花弁がバラバラに落ちることです。野生種の花色は白色ですが、ツバキとの交配種など様々な園芸品種が作出されています。
さがはつあらししゃしん‘嵯峨初嵐’

おきのあさひしゃしん‘沖の朝日’

はくつるしゃしん‘白鶴’

うすいろたろあんしゃしん‘淡色太郎庵’

しぼりろうげつしゃしん‘絞朧月’

やまなしべんてんしゃしん‘山梨弁天’

せいおうぼしゃしん‘西王母’

きくとうじしゃしん‘菊冬至’

ののいちしゃしん‘野々市’

ちよだにしきしゃしん‘千代田錦’

うすみょうれんじしゃしん‘淡妙蓮寺’

にほんのほまれしゃしん‘日本の誉’

ぎんせかいしゃしん‘銀世界’

かがわびすけしゃしん‘加賀侘助’

ちりひめしゃしん‘散姫’

あけぼのしゃしん‘曙’
ツバキ
Camellia japonica cvs.
ツバキ科(椿園ほか)
青森県から九州までの広い範囲で照葉樹林の代表的な樹木であるツバキは、花が美しく有用であるため古くから日本人にとって重要な植物ですが、近世に茶の文化が確立すると「わび、さび」を表す茶花として愛でられ、多くの園芸品種が作出されることとなりました。

四季 彩の丘では

 シクラメン ヘデリフォリウム
Cyclamen hederifolium
ヤブコウジ科(佐用の庭)
シクラメン属 Cyclamen は、以前はサクラソウ科に分類されていましたが、近年の分類ではヤブコウジ科に分類されています。
本種はスイスからブルガリア、フランス南部からトルコにかけて広く自生します。「秋咲きシクラメン」の流通名でも知られ、原種のシクラメンの代表格とも言える種です。 葉は花後に伸び、その形がヘデラ(アイビー) Hedera に似ていることが学名の由来となっています。

シクラメン ヘデリフォリウムの写真

シクラメン ヘデリフォリウム C. hederifolium の花

シクラメン ヘデリフォリウムの葉の写真

シクラメン ヘデリフォリウム`シルバーリーフ’の写真 

`シルバーリーフ’ C. hederifolium`Silver leaf’  
シクラメン ヘデリフォリウム`ロングリーフ’の写真

`ロングリーフ’ C. hederifolium`Long leaf’

 園内花壇では 

スノードロップ
Galanthus nivaris
ヒガンバナ科(球根ガーデン)
フランス以東に広く分布しています。花径、草丈には個体差があります。内花被片の先端のみに緑斑があり、その色も比較的うすいです。腐葉の多い湿気のある土壌を好むため開けた落葉樹の疎林に生えます。英名のスノードロップは「雪の雫」の意で、花の形をよく表しています。見頃は3月下旬まで。

 

植物園スタンプラリー

 

 はやとうりしゃしん

12月はハヤトウリです。

11月の答えは「カエル」です。 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142