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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成24年12月21日

こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。

科名等の変更について(おしらせ)

植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、2011年4月以降は新しい分類体系で表示しています。科名は新科名のみの表示とします。

平成24年12月21日(金曜)現在

観覧温室では

ツンベルギアマイソレンシスの写真

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。10メートル以上に伸びるつる性植物で、花序は40から100センチの長さで垂れ下がります。花は一部赤褐色を帯びた黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。見頃は2月上旬まで。

シャムソケイの写真

シャムソケイ
Jasminum rex
モクセイ科(ジャングルゾ-ン)
タイ原産。常緑のつる性低木で、幼枝は円柱形になります。花は集散花序に2から3個がつき、白色で直径約6センチ、通常8裂します。本属中もっとも大きな花をつ
けますが、花に芳香がありません。見頃は1月上旬まで。

パキスタキスコッキネアの写真

パキスタキス コッキネア
Pachystachys coccinea
キツネノマゴ科 (ジャングルゾーン)
ガイアナ原産。高さ2メートルほどになる低木で、花は長さ約5センチの緋紅色です。 見頃は1月下旬まで。

ソランドラマクシマの写真

ソランドラ マクシマ
Solandra maxima
ナス科(ジャングルゾーン)
メキシコ原産。高さ3から5メートルになるつる性低木で、ラッパ状の花が茎頂につきます。花は黄色なのでウコンラッパバナとも呼ばれています。 見頃は1月下旬まで。

ルエリアマクランタの写真

ルエリア マクランタ
Ruellia macrantha
キツネノマゴ科(ジャングルゾーン)
ブラジル原産。高さ1から2メートルになる低木状草本。花は上部の葉腋に単生し、直径約7センチのラッパ状で、花色は明るい桃赤紫色になります。見頃は1月上旬まで。

オオベニゴウカンの写真

オオベニゴウカン(白花)
Calliandra haematocephala White Form
マメ科(ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。白く毛のように多数飛び出している部分は雄しべです。雌しべは雄しべの後から伸びてきます。基本種は赤花で、漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。見頃は1月下旬まで。

ヘリアンフォラヌタンスの写真

ヘリアンフォラ ヌタンス
Heliamphora nutans
サラセニア科(ジャングルゾーン)
ギアナ高地原産。形態的に最も原始的な食虫植物のひとつで、葉の両端がくっついて筒状になった捕虫葉になっています。花は白色の花弁がつき、直径約10センチで下向きに咲きます。見頃は1月上旬まで。

スティクトカルディアマカルソイの写真

スティクトカルディア マカルソイ
Stictocardia macalusoi
ヒルガオ科(ジャングルゾーン)
東アフリカ原産。高さ8メートルになる木本つる性植物です。花は葉腋に2から数個が固まってつき、花冠は直径約7センチで、淡緋紅色となります。見頃は2月上旬まで。

バウヒニアアウレイフォリアの写真

バウヒニア アウレイフォリア
Bauhinia aureifolia
マメ科(ジャングルゾーン)
タイ原産のつる性植物です。花の直径は約3センチで、白色の花弁が5枚つきます。着花すると先端2メートルほどの若い葉は細かい毛に覆われ、陽の光を受けると赤金色に輝きます。種小名は「黄金色の葉」という意味です。 見頃は1月下旬まで。

カクチョウランの写真

カクチョウラン
Phaius tankervilleae
ラン科 (熱帯高山室)
沖縄列島、東南アジア、オーストラリア原産の地生ラン。漢字では「鶴頂蘭」と書き、花を鶴に見立てたものです。見頃は1月下旬まで。

メディニラクラサタの写真

メディニラ クラサタ
Medinilla crassata
ノボタン科(熱帯高山室)
フィリピン原産。高さ1メートルほどになる常緑低木。葉は光沢があり、やや革質になります。花序は茎頂から垂れ下がり、半透明の花を多数つけます。いくつもの蕾がぶら下がった様は、別名の「シャンデリアプラント」そのものです。見頃は12月下旬まで。

アリストロキアサルバドレンシスの写真

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadorensis
ウマノスズクサ科(冷房室)
中米原産。A. arborea、A. tricaudataとともに灌木状になるタイプで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが、花は明らかに違います。見頃は1月下旬まで。

アッサムニオイザクラの写真

アッサムニオイザクラ
Luculia pinceana
アカネ科(鉢物展示室)
ヒマラヤ原産。高さ2メートルほどになる半常緑または落葉性の低木で、冬に開花します。花は直径約4センチで、微紅色となり、芳香があります。見頃は12月下旬まで。

ストレプトカーパスの写真

鉢物展示室ではスミシアンタ、ストレプトカーパスを中心にイワタバコ科植物を多く展示しています。

 

 

園内樹木ほかでは

じゅうがつざくらしゃしん
ジュウガツザクラ
Cerasus subhirtella ’Jugatsu’
バラ科(桜林)
マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられる栽培品種のサクラで、その名のとおり秋から春にかけてぽつぽつと花を付けます。八重咲きで淡紅色の花弁、萼筒が太い壺型であることが特徴です。
こぶくざくらしゃしん
コブクザクラ
Cerasus ‘Kobuku’
バラ科(盆栽展示場前)
カラミザクラとコヒガンから生まれた栽培品種。ひとつの花に雌しべが1~5本ありひとつの小果柄に複数の果実を付けることにちなむ和名です。秋から冬にかけてぽつぽつと咲いてゆきます。

せんりょうしゃしん
センリョウ
Sarcandra glabra
センリョウ科(植物生態園)
関東以西の常緑広葉樹林で林床に自生する常緑低木。ヤブコウジ科のマンリョウ(万両)などとともに、冬に赤い実のなる目出度い植物として正月の縁起物に慶ばれます。日本庭園ではしばしば根締めとして修景植栽されます。百両と呼ばれるカラタチバナ、十両のヤブコウジなどはすべてマンリョウと同じヤブコウジ科で、本種だけが科が違います。
まんりょうしゃしん
マンリョウ
Ardisia crenata
ヤブコウジ科(植物生態園)
半日陰の林内に自生する常緑低木。同じように冬に赤い実を付け正月の縁起物として利用されるセンリョウ(千両)と似ているとされますが、ふたつは科も違いよく観察すると多くの相違点が見られます。万両と千両の名付けの違いは果実が葉の上に成るか下に垂れ下がるかの違いを実(目出度いお宝)の重さの差としたことからとも言われます。
ふじのみねしゃしん‘富士の峰’

ひのでふじしゃしん‘日の出富士’

はなふうきしゃしん‘花富貴’

えいこうしゃしん‘栄光’

あずまぐもしゃしん‘東雲’

しちふくじんしゃしん‘七福神’
サザンカ
Camellia sasanqua cvs.
ツバキ科(隠れ家トイレ裏手ほか)
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる常緑中高木で、和名は「山茶花」を‘サンサカ’と読んだものが変化したと言われます。ツバキと似ていますが花弁が平開すること、雄しべが筒状に合着しないこと、子房が有毛であることなどの違いがあり、最もわかりやすいのは花が散るときに花弁がバラバラに落ちることです。野生種の花色は白色ですが、ツバキとの交配種など様々な園芸品種が作出されています。

ろげつしゃしん‘朧月’

きくとうじしゃしん‘菊冬至’

ののいちしゃしん‘野々市’

ちよだにしきしゃしん‘千代田錦’

にほんのほまれしゃしん‘日本の誉’

かがわびすけしゃしん‘加賀侘助’

あけぼのしゃしん‘曙’
ツバキ
Camellia japonica cvs.
ツバキ科(椿園ほか)
青森県から九州までの広い範囲で照葉樹林の代表的な樹木であるツバキは、花が美しく有用であるため古くから日本人にとって重要な植物ですが、近世に茶の文化が確立すると「わび、さび」を表す茶花として愛でられ、多くの園芸品種が作出されることとなりました。

四季 彩の丘では 

ふゆがこいの写真 かんボタン`かんほうめい’の写真 

寒ボタン `寒豊明(かんほうめい)’
Paeonia suffruticosa `Kan-homei’
ボタン科(四季彩の丘 中央)
ボタンは通常5月頃開花しますが、寒ボタンと呼ばれる品種群は、本来の花期に加えて秋から冬にも開花します。古くから花を霜や雪から守るため、「冬囲い」と呼ばれる、わら等で作った覆いをかぶせる様子は、冬の風物詩として知られています。
四季彩の丘では、ただいま3基の冬囲いを展示しています。

 

 スイセン`ガリル’の写真

スイセン`ガリル’
Narcissus `Gallil’
ヒガンバナ科(四季彩の丘 入り口)
房咲きスイセンの1品種です。房咲きスイセンは早咲きの品種が多いのが特徴で、その中でも最も早くに咲くのが本品種です。4センチほどの小振りな花ですが、寒風の中、凛として花を咲かせています。

 

サネカズラの写真
サネカズラ
Kadsura japonica
マツブサ科(四季彩の丘 パーゴラ)
周囲が冬の様相になり、赤い液果がより目立つようになりました。園芸では盆栽などに仕立てられることもあり、ビナンカズラの別名がよく知られています。この名は「美男蔓」の意味で、古来樹皮からとれる粘液を整髪剤に使ったことが由来です。

 園内花壇では 

正門前と北山門広場で、約13品種1000株のハボタンとケールが見頃をむかえています。

ハボタン
Brassica oleracea var.acephala
アブラナ科(北山ワイルドガーデン)
原種はヨーロッパ西南部の海岸地帯に野生しています。耐寒性の2年草で様々な色や形のロゼット葉を観賞するものです。日本には1778年に渡来したといわれ、始めはオランダナとよばれていました。 見頃は2月中旬まで。 

ハボタンの写真 (北山ワイルドガーデン)

ハボタンの写真 (正門前)

 

 

ハボタン‘白つぐみ’の写真

ハボタン‘白つぐみ’
Brassica oleracea var.acephala ‘shirotsugumi’
アブラナ科(正門前)
大阪丸葉系の品種で葉縁が少し波状になり、着色部は白色で中心は淡桃色になります。 見頃は2月中旬まで。 

ハボタン‘紅つぐみ’の写真

ハボタン‘紅つぐみ’
Brassica oleracea var.acephala ‘Benitsugumi’
アブラナ科(正門前)
大阪丸葉系の品種で葉縁が少し波状になり、着色部は鮮紅色になり、外葉とのコントラストが美しいです。 見頃は2月中旬まで。

ハボタン‘白くじゃく’の写真

ハボタン ‘白くじゃく’
Brassica oleracea var.acephala ‘Shiro Kujaku’
アブラナ科(北山ワイルドガーデン)
さんご系の品種で外葉の切れ込みが非常に細かいです。外葉の緑と着色部との調和が美しいです。
見頃は2月中旬まで。

ハボタン‘紅くじゃく’の写真

ハボタン‘紅くじゃく’
Brassica oleracea var.acephala ‘Beni Kujaku’
アブラナ科(正門前)

ハボタン‘ルシールワイン’の写真

ハボタン ‘ルシールワイン’
Brassica oleracea var.acephala ‘Lucille Wine’
アブラナ科(正門前)
切り花用の品種です。草丈約70センチ。外葉の緑色と着色部の赤色とのコントラストが美しく、色合いも落ち着きある色調です。葉はやや開き気味で光沢のある着色部が広く見えます。見頃は2月中旬まで。

ハボタン‘ルシールバニラ’の写真

ハボタン ‘ルシールバニラ’
Brassica oleracea var.acephala‘Lucille Vanilla’
アブラナ科(正門前)
切り花用の品種です。草丈約80センチ。葉が立性で葉枚数が多く、着色部の白色と緑葉のコントラストが美しいです。また外葉の緑も輝きがあり目立ちます。見頃は2月中旬まで。

ハボタン‘グラマーレッド’の写真

ハボタン‘グラマーレッド’
Brassica oleracea var.acephala ‘Glamour Red’
アブラナ科(北山ワイルドガーデン)
名古屋ちりめん系の品種で葉は縮緬状になり、全体に光沢があるのが特徴です。AAS(All America Selections:全米草花品種審査会)2011年の金賞に入賞した新品種です。見頃は2月中旬まで。

ケール‘ドワーフグリーン’の写真

ケール ‘スカーレット’
Brassica oleracea var. acephala‘ Scarlet’
アブラナ科(北山ワイルドガーデン)
葉は縮緬状です。耐寒性に優れ、紅色の葉は冬の寒さが厳しいほどに濃くなります。3月上旬まで。

ケール‘トスカーナ’の写真

ケール‘ネロディトスカーナ’
Brassica oleracea var. acephala ‘Nero di Toscana’
アブラナ科(北山ワイルドガーデン)
葉は打ち込みが入った長楕円形です。葉色は魅力的なダークグリーンが目を引きます。優れた耐寒性で春先までみることができます。3月上旬まで。 

ケール‘スカーレット’の写真

 ケール ‘スカーレット’
Brassica oleracea  var. acephala ‘ Scarlet’
アブラナ科(北山ワイルドガーデン)
葉は縮緬状です。耐寒性に優れ、紅色の葉は冬の寒さが厳しいほどに濃くなります。3月上旬まで。

 

クレマチス シルホサ
Clematis cirrhosa
キンポウゲ科(バラ園北)
地中海沿岸地域から小アジアに分布します。花は径1.5から2.5センチで和紙のような繊細な白色で鈴なり状にたくさんつけます。葉は冬に銅色になります。一般的なクレマチスとは生育サイクルが反対で、夏は休眠し、秋から新芽が伸び始めます。見頃は3月上旬まで。

 

クレマチス・シルホサ・バレアリカの写真

クレマチス シルホサ バレアリカ
Clematis cirrhosa var.balearica
キンポウゲ科(バラ園北)
スペイン・バレアレス諸島に分布。花はやや緑がかった白色で、内側に紅色の絞りがはいります。多花性で、花弁が厚く、花もちがよいです。見頃は3月上旬まで。 

クレマチス・シルホサ・バレアリカの写真

 クレマチス シルホサ ‘フレックルス’
Clematis cirrhosa var.purpurascens ‘Freckles’
キンポウゲ科(バラ園北)
1987年、イギリス作出。花の外側は淡い白色で、内側に濃い赤紫色の斑点が鮮明に入ります。花つきがよく、強健で育てやすいです。見頃は3月上旬まで。

クレマチス・シルホサ‘ジングルベルズ’の写真

クレマチス シルホサ ‘ジングルベルズ’
Clematis cirrhosa var. purpurascens ‘Jingle Bells’
キンポウゲ科(バラ園北)
1995年、イギリス作出。花は和紙のように柔らかです。咲き始めはやや緑色がかっていますが、徐じょに純白へと変わります。多花性で、シルホサ系のなかでも花が大きいのが特徴です。見頃は3月上旬まで。

 

 

スノードロップ
Galanthus nivaris
ヒガンバナ科(球根ガーデン)
フランス以東に広く分布しています。花径、草丈には個体差があります。内花被片の先端のみに緑斑があり、その色も比較的うすいです。腐葉の多い湿気のある土壌を好むため開けた落葉樹の疎林に生えます。英名のスノードロップは「雪の雫」の意で、花の形をよく表しています。見頃は3月下旬まで。

 

植物園スタンプラリー

 

 はやとうりしゃしん

12月はハヤトウリです。

11月の答えは「カエル」です。 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142