緑の山づくりから製材・住まいづくりまで ”自給自足の家づくりを目指す”
伊東宏一さん(福知山市)
- 福知山市在住
- お仕事内容:育林、木材生産、製材、住宅建築
- 京都府指導林家、京都丹州木材協同組合理事長、京都府林業士会会長
活動記録
- 家業を継ぎ森林経営を行うとともに建築業を営み、自己山林から出材された木材を利用した住宅建築を行うなど、木材を総合的に利用されています。
- 自己所有山林や購入山林の他、近隣所有者からの依頼により林の手入れを受託するなどし、間伐施業を精力的に進められています。 特に地元を離れた地主等の放置森林での間伐を重点的に実施されています。
- 作業道を自力で開設し、間伐材はすべて搬出し、利用されています。百年近く経ったような太くて立派な木材の生産を目指し、何十年も経った林でもきっちり間伐を実施されています。
- 平成12年には、京都府指導林家に認定され、平成15年には京都丹州木材協同組合理事長に就任し、京都府北部地域の木材流通の要としての役割を担われています。また、指導林家や青年林業士で組織される京都府林業士会の会長としても、京都府の地域林業を推進する中心的人物としても活動されています。
どんなお仕事ですか?
- 今は、不在地主等の手入れされていない放置森林を中心に間伐作業を実施している。林をまとめて伐採することもたまにあるが、今は間伐を重点的に実施している。
- 「伊東木材」として、山林作業を行っているのは息子さんを含めて6人。年は70代から60代、40代、30代、20代まで。
- 今のうちに70代の方の持っている太い木を切る技術、豊富な経験を若い者に覚えさせておきたいと考えている。
こだわりや工夫されていることは?
- 間伐しても10年先、20年先に「すっと」入れる山づくり。山林に作業道をつけるにしても他の作業をするにしても、次につながるよう心がけている。現場に歩いてしか行けないような山ではどうしようもない。
- 作業道づくりでは、路面の排水をいかにうまく処理していくかが重要。排水さえしっかりしていれば後々の災害や補修等の心配は少なくなる。
ご苦労話をすこし…
- 個人としては伐採や手入れする林を団地のようにまとめて作業効率を高めていきたいが、まとめていくのが難しい。
- 最初から団地をまとめて間伐作業に入ることはできないので、1箇所間伐などの手入れに入ったら、いかにまわりの他の所有者の山の間伐もまとめて施業が出来るよう、同意を得ていくかが大事。
やってきて良かったこと!
- 施業が終わったあと委託を受けた山主さんから喜んでもらえること。これがなければやっている意味がない。
夢!
- 自給自足ができること(人の山に頼らず家を建てられる)。 地域が良くなることをしないといけない。それを大事にしたい。
- 子供たちがもっと入って来やすい山をつくる。明るく、足元の良いところで、寝そべっても良いような山づくりをしていきたいと思っている。
- 家を建てる時は施主さんから「国産材で」、といってもらえるように。国産材を使うのが当たり前。地元の木を使うのが当たり前。国産材=地元の材とそれを自信を持って言えるように仕事をしていきたい。
木材の良さ
- 木造の事務所に来られた方と話しをしていたが、その方が「木の匂いがぷんぷんするし、やすらぐ」と言われていた。木の良さは、人間が丸くなれることだと思う。
- 木は管理すればずっと大きくなる。80年の木より100年の木の方が値打ちがあり、年を経れば経るほど良くなる。他のものには無い良さがある。
ちょっと一口コラム
一番好きな樹木は?
- やっぱり、ヒノキ。
- 香りがよい。ヒノキの鼻につくようなあの匂いが好き。
ヒノキ:(ヒノキ科ヒノキ属)常緑の高木で樹高は20から30mに。大木では高さ50m、直径2.5mにも。材は美しく耐久性があり、高級建築材。
木材市場に並ぶヒノキ材は住宅用建築材として柱材、フローリング(写真)等、多用されています。
柱材、フローリング等、木造住宅の特徴である木の優しさが伝わってくるようです。
<伊東木材のホームページhttp://www.itomoku.com/>
