山の中で見つけた「元気のもと」
藤田信雄さん(宮津市)
- お供え用の花に添えるヒサカキ(丹後地方ではヘダラと呼ぶ)等の特用林産物栽培と山林経営
- 京都府指導林家(平成2年認定)
- 丹後山の幸研究会会長
- 与謝林研・宮津市林研会員
- 京都府農林水産業功労者表彰受賞(平成9年)
- 京都府農山漁村伝承技能登録認定(平成9年)
- 特用林産功労者表彰(平成18年)
活動記録
[ヘダラ栽培地にて]
- 植林地等林内を有効に活用したヘダラ(ヒサカキ)の生産と販売を中心とする、収入を確保しながらの山林経営に定評があり、地元の林業研究会(林研)や山の幸研究会での講習会も精力的に取り組まれています。その他、府内外の林研や学生による視察にもていねいに対応されています。
仕事の内容や、形態等を聞かせてください
[無人販売所]
[作業風景]
- 間伐を行った自己所有林(スギ・ヒノキ)の林床にてヘダラ(ヒサカキ)栽培に取り組むが、小規模ではあるがシイタケ等の栽培も行ってきた。
- また、林内だけでなく平地(畑跡)においてもヘダラの栽培に取り組んでいる。
- 生産したヘダラは地元の人へ直販するほか、自宅そばの無人販売所でも販売しているが、市場への出荷はしていない。
工夫されていること、こだわりを聞かせてください
[学生の視察への対応]
- 消費者の求める「もの」は何かということを、常に把握することが大事と思う。
- 年に数回市場調査をして、品質の良いヘダラをつくることに心がけている。
- スギやヒノキの植林をしても原木として伐採できるまでにはまだまだ時間がかかる。それまでの間、間伐と併せてうまく林の中を活用してヘダラで収入を得ている。
- 林床でのヘダラ栽培の過程で、ヘダラに光を当てるために強度の間伐をしたが、ヘダラばかりでなくスギやヒノキなどの山自体も元気になったように感じている。
これまでに一番苦労した事は?
[ヘダラ栽培の講習]
- ヘダラ栽培の病害対策。どんな薬剤が必要なのか試行錯誤を重ね、試験研究機関などでもいろいろ調べていただき、考え抜いて今のやり方にたどり着いた。これに至る過程も、今となれば楽しい思い出と感じている。
やってきて良かったと思ったことは?
[林研での活動]
- 今年で80才になったが、おかげさまで毎日のようにヘダラの注文があり、良いヘダラづくりを通して、生きる張り合いが生まれている(嬉しい悲鳴でもあるが)。
- また、品質の良いヘダラをつくることで周りの人達から評価され、結果的に信頼に結びついている。
これからの夢は
[学生達に説明]
- ヘダラづくりの輪をもっと多くの人に広げて、地域の特産物にしたい。
- 将来的には「出荷組合」が出来ればと考えている。
一番好きな樹木は何の木ですか?
- ヘダラ(ヒサカキ)
- ヘダラは毎年収穫の期待できる木。
- ヘダラ栽培で行ってきた創意工夫が元気のもとになっている。
ヒサカキ(ツバキ科ヒサカキ属)照葉樹林帯に広く生育する低木から亜高木。
3月から4月に花を咲かせるが、花には独特の香があります。
[用途は神事・仏事の供花、薪炭材、木灰は草木染めの原料に]
