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認証番号13 特定非営利活動法人障害・高齢者就労支援センター

 京都府では、令和2年5月27日付けで、京都府若者の就職等の支援に関する条例に基づき、若者の雇用に積極的に取り組んでいる特定非営利活動法人障害・高齢者就労支援センター様を「京都わかもの自立応援企業」に認証しています。

 同法人は、障害をお持ちの方や長期離職者などに対して、個々に適した仕事に就くために幅広い支援を行っておられます。今回のインタビューでは、日々の支援の様子や、若者就職・定着総合応援事業を経て同法人で常勤職員として働いておられるEさんについて、理事長の熊本様にお話を伺いました。(取材日:令和2年9月24日)

 事務所

  • 法人紹介

法人名:特定非営利活動法人障害・高齢者就労支援センター LINK’S

所在地:〒621-0011京都府亀岡市大井町土田2丁目11番地20号メディアス亀岡208

業務内容:若者就職・定着総合応援事業、指定特定相談支援事業、ハロートレーニング、就労継続支援A型事業、出張講演(農福連携)、オーダーメイド型在職障害者訓練

URL:https://links-kyoto.org/(外部リンク)

 

  • 貴法人の特長について教えてください。

 事業所では多種多様な支援メニューを用意しています。たとえば、パソコン基本操作・清掃・ブランド品検品など事業所内での訓練のほか、亀岡の自然豊かな土地を活かし、ブルーベリーや京野菜、栗の栽培、収穫・出荷、モロコ養殖などの農水業の体験が出来ます。

 中でも農業を希望する人が多いですね。農作業をすることによって、どんな仕事にも必要となる体力と忍耐力が身につきます。また、共同で作業に取り組むので、コミュニケーション能力を培う機会にもなり、収穫時には植えた苗が実をつけるという達成感も味わえます。このような体験は仕事をするうえで、持続性にもつながり、本人のやる気を起こすきっかけとなります。

 

  • 障害のある方や長期間離職していた方などに対して、就職や職場の定着に向けて支援する際に、心がけていることはありま農場の様子すか。

 多様性を尊重することを意識しています。たとえば、ひきこもりの方に「ひきこもりはよくない」など決めつけるような言い方はしないようにしていますね。

 あとは、利用者それぞれの特徴を「個性」と一括りにまとめてしまうと、変えてはいけない部分のようにも捉えられるので、柔軟な対応や発言を心がけています。また、ご自身のやりたいことや適したことを見つけてもらうために、色々な体験をしていただくことも意識していますね。

 

  • 貴法人では、約1年前に若者就職・定着総合応援事業で支援していたEさんを常勤職員として採用されていますよね。Eさんが支援を受ける前と現在とで、何か変化はありますか。

 否定的な姿勢がなくなり、前向きになったと思います。元々Eさんは、大学を卒業してからご自身のやりたいことが見つけられずに離職を繰り返していたところ、周囲からの勧めがあり、当法人で若者就職・定着総合応援事業を受けることになりました。支援を通じて、他の利用者と接するうちに、「障害のある方を支援する仕事がしたい」という目標ができたようです。「やりたいことが見つかった!」と聞いた時は嬉しかったですね。最終的には、Eさんの努力と成長を見て、当法人で採用することになりましたが、やりがいを感じながら業務に励んでいる様子が、日々の積極的な姿勢からも感じられます。

 

  • 採用から約1年経って、Eさんの活躍ぶりについて教えてください。

 障害のある方を中心に支援をしてもらっていますが、接し方がとても上手ですね。自分も離職した経験があることから、相手の気持ちに寄り添った声かけをしてくれています。指導経験が長い我々でも、「そういう言い方があったのか」とはっとさせられることもあります。また、以前は事務経験もなかったのですが、今では日々の支援記録も書くほどです。支援員として必要な資格取得にも意欲的で、「障害者職業生活相談員」や「有機JAS格付け責任者」の資格も取得しました。

 

  • 貴法人では、従業員が働きやすくなるような取組や制度はありますか。

 指導員として必要なスキルを学んでもらう研修を実施しているほか、資格の取得や講習会への積極的な参加を促しています。また、女性従業員に活用いただける生理休暇や、育児時間という休暇制度も設けており、常時雇用している従業員だけでなく、就労継続支援A型事業の利用者にも、利用いただけます。

 そして、新型コロナウイルス感染症の影響によるオンライン化の普及に伴い、当法人でも積極的にテレワークを活用できればと考えています。職場に来ずとも働けるということは、ひきこもりの方や長期間離職している方々にとっても、色々な可能性を秘めていると思います。

 

  • 最後に 熊本理事長

 私は福祉事業に入る前は、90人規模の中小企業の事業主でした。毎月、事業の拡大と利益の追求に追われる日を繰り返し、家族を顧みられないダメ母ダメ妻でした。

 そんな平成4年、主人が癌になり、病気が原因で身体障害になりました。それが福祉事業に大きく方向転換したきっかけです。その後24年間の闘病を経て主人は亡くなりましたが、私がそこから学んだことは今でも生きています。不自由な体になってからも、仕事の面接に行っていたことを後から知りました。どんな状況にいようと、体がどういう状態であろうと、社会の一員でいたい、仕事をしていたいという思いの強さをあらためて感じるとともに、その思いこそが24年間もの闘病に耐え、病魔の前進を阻んだ原動力であると確信しています。

 私はこの思いにこたえるため、一人でも多くの方に仕事についていただきたい、社会の中で居場所を見つけ、いきがいと自信をもって生活していただきたいとの思いから、福祉の世界に入り、京都府立京都障害者高等技術専門校で就職支援の担当をし、障害者支援を学ばせていただきました。この障害者校の貴重な知識経験が今の私を作っています。

 

 今後も特定非営利活動法人障害・高齢者就労支援センターLINK’Sが、京都の福祉向上のため少しでもお役に立てるように、スタッフ共々笑顔で頑張ります! 

お問い合わせ

商工労働観光部労働政策室

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5092

rodoseisaku@pref.kyoto.lg.jp