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2 調査結果の概要
1 高年齢者(55歳以上)従業員の雇用状況
55〜59歳の従業員がいる企業の割合は85.7%(前回81.8%)で、60〜64歳は79.0%(前回75.5%)、65〜69歳は58.9%(前回65歳以上62.9%)、70歳以上を33.2%となっており、前回調査に引き続き、従業員の高年齢化がうかがわれる。
2 高年齢者(55歳以上)従業員の増減状況
常用労働者の中に占める高年齢者は従業員の割合が、前回(5年前)と比較して「増加」した事業所は49.4%(前回47.1%)、「変わらない」とする事業所が40.3%(前回42.3%)であり、「減少」したとする事業所は10.2%(前回10.6%)と少なく、全体として高年齢者従業員の割合が高くなってきている。
今後5年間に高年齢者従業員の割合が「増加」する見通しを持っている事業所が52.9%(前回53.1%)、「変わらない」とする事業所が39.0%(前回36.0%)で、「減少」すると考えている事業所は8.1%(前回10.9%)と少ない。
3 従業員の高齢化現象への直面状況
以上のように高年齢者従業員が増加している中で、回答事業所の23.8%(前回24.6%)が「現在直面している」、41.8%(前回44.9%)が「これから問題となってくる」としており、従業員の高年齢化が多くの事業所で重大な関心事となっている。
4 従業員の高齢化に関する対策の状況。
最も多くの企業が実施している対応策(複数回答)は、「賃金カーブの改定」22.8%(前回21.9%)で、以下、「定年・退職金制度の見直し」15.1%(前回14.8%)、「役職制度の見直し」13.8%(前回14.3%)などで、逆に少ないものは、「高年齢者の受け皿会社設立」2.9%(前回2.6%)、「高年齢者の能力開発教育」2.4%(前回1.7%)などである。
5 高年齢者(55歳以上)従業員の採用状況
過去五年間に高年齢者を採用した事業所は全体の15.3%(前回54.2%)である。採用した理由(複数(三つ以内)回答)は、「高年齢者の経験、技術等を活用したいから」が63.8%(前回59.7%)、「高年齢者に適した仕事があるから」が41.7%(前回45.3%)と積極的な理由が多い。
採用しなかった事業所は全体の44.7%(前回45.8%)で、理由(複数(三つ以内)回答)は、「若年層を採用できるから」50.0%(前回43.8%)、「高年齢者に適した仕事がないから」32.7%(前回29.2%)となっている。
6 定年制の有無、定年年齢
定年制を定めているは84.1%(前回79.2%)となっている。その形態を見ると、「一律に定めている」が91.3%(前回91.7%)、「職種・仕事別に定めている」が8.2%(前回7.6%)となっている。
また、定年年齢は60歳が87.5%(前回87.5%)を占め、61〜62歳が1.6%(前回61〜64歳3.5%)、63〜64歳が0.4%、65歳以上が10.6%(前回9.0%)となっている。
7 勤務延長制度・再雇用制度
定年制のある事業所について、これらの制度がある事業所は勤務延長制度で33.4%(前回33.4%)、再雇用制度で66.0%(前回58.5%)となっている。制度のある事業所でも、「原則として希望者全員」に適用されるのは、勤務延長制度で30.1%(前回28.9%)、再雇用制度で34.6%(前回24.6%)となっている。
また、勤務延長・再雇用制度を併用している事業所は7.8%、いずれかの制度がある事業所は68.8%となっている。
8 高年齢者雇用を確保措置(新設)
高年齢者雇用安定法の改正に伴い、措置が必要となる事業所は52.2%であり、措置の予定は、「65歳までの定年引き上げ」21.0%(うち「経過措置に合わせ段階的に実施」83.2%)、「継続雇用制度の導入」45.1%(うち「経過措置に合わせ段階的に実施」82.0%)、「定年の定めの廃止」2.1%、「未定」31.8%となっている。
措置が必要とならない事業所は47.8%あり、「定年年齢が65歳以上」20.0%となっている。
9 退職金制度の整備状況
退職金制度がある事業所は79.2%(前回84.3%)、制度がない事業所は20.8%(前回15.7%)と、前回(4年前)の調査に比べて、制度のない事業所が5.1ポイント増加している。
なお、制度のある事業所の内訳は、退職一時金制度単独46.0%(前回54.3%)、退職年金制度単独5.2%(前回4.5%)、両制度を併用28.0%(前回25.2%)となっている。
10 退職一時金制度の整備状況
支払い準備態勢は、「社内準備」とする事業所が65.8%(前回52.9%)と最も多く、次いで「中小企業退職金共済制度」が23.6%(前回31.7%)となっている。
受給に必要な平均勤続年は、会社都合の場合2.3年(前回2.4年)、自己都合の場合2.7年(前回2.6年)となっている。
11 退職年金制度の整備状況
支払い準備形態は、「適格退職年金」とする事業所が53.3%(前回61.3%)と最も多く、次いで「厚生年金基金」が34.0%(前回33.7%)となっている。
支給開始時期は、「退職後即時から支給」の事業所が54.4%(前回57.1%)、「一定年齢から支給」が38.3%(前回38.9%)である。
一定年齢から支給する事業所の81.9%(前回75.9%)は60歳から支給している。支給期間は10年とする事業所が74.0%(前回87.8%)と最も多い。
12 適格退職年金の移行予定(新設)
適格退職年金制度の今後の意向予定については、「未定」が63.8%と半数以上を占めているが、「確定給付企業年金制度」15.8%、「中小企業退職金共済制度」11.9%、「確定拠出年金制度」6.8%となっており、「廃止」予定の事業所が1.7%ある。
また、10〜29人規模では、「中小企業退職金共済制度」とする事業所の率が42.9%と多い。
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