ここから本文です。

固形燃料化事業について

ひとことでいうと……下水汚泥から発電所で使われる燃料を作り、電気に変換する事業です

固形燃料化事業の仕組み

固形燃料化施設について

  • 固形燃料化施設の全体写真洛西浄化センターの固形燃料化施設は従来産業廃棄物として処理されてきた下水汚泥を、低温炭化技術により炭化燃料に変える施設です。洛西浄化センターで一日に出た汚泥のうち約40tを約4.5tの炭化燃料に変換しています。

    効果として廃棄物の有効利用や地球温暖化防止効果などが挙げられます。

     

事業効果について

〇地球温暖化防止効果

処理方式による削減効果

  • 燃料化は、高温焼却に比べてN2O※1由来の温室効果ガス排出量が極めて小さく、従来の焼却方式に比べて発生する温室効果ガスを大幅に削減できます。

※1亜酸化窒素(一酸化二窒素)のこと。汚泥中の窒素分に由来する温室効果ガスであり、二酸化炭素(CO2)の310倍の温室効果を有します。

石炭等代替燃料としての削減効果

 

  • 製造した炭化燃料はカーボンニュートラル※2であるバイオマス資源であるため、燃料として代替した石炭量に応じて温室効果ガスを削減できます。

 

※2バイオマス資源の元である植物は、CO2を吸収して育つため、バイオマスの燃焼によってCO2が発生しても、実質的に大気中のCO2は増加しません。これをカーボンニュートラルといいます。

 

〇廃棄物の有効利用

  • 作られた炭化燃料は石炭等代替燃料として火力発電所に送られ、電気エネルギーに変換されます。変換された電気エネルギーは一般家庭や工場に送られ、量にして(約2,900MWh/年,約900世帯相当分)にもなります。

低温炭化技術とは?

  • 低温炭化方式について低温炭化技術は、脱水汚泥を乾燥させた汚泥(乾燥汚泥)を低温で蒸し焼きにすることで、「高発熱量」、「低臭気」、「自然発火しにくい」のすべてを満たした高品位な石炭等代替燃料を製造する技術です。洛西浄化センターでつくられる炭化燃料は、石炭の4分の3もの熱量があります。

 

固形燃料化施設フローチャート

固形燃料化施設用語集

 

下水汚泥とは?

下水は微生物が汚れを食べ、水をきれいにしています。その際、微生物と汚れが沈殿したものを下水汚泥と呼びます。

発熱量とは?

ここでいう発熱量とは、熱量のことを言います。

バイオマス資源とは?

家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことをいいます。

炭化燃料とは?

下水汚泥を炭化処理することによって得られるもののことをいいます。

 

 

お問い合わせ

建設交通部流域下水道事務所

長岡京市勝竜寺樋ノ口1 

ファックス:075-955-2224

ryuiki-soumu@pref.kyoto.lg.jp