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株式会社ドコモCS関西(京都企業紹介)

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遠隔でのコミュニケーション手段を提供し、距離という概念を排除する

(令和4年3月1日、ものづくり振興課)

株式会社ドコモCS関西(外部リンク)法人営業部の高橋様にお話を伺いました。

-業務内容を教えてください。

髙橋)ドコモの法人営業では、モバイルネットワーク、特に5Gを前提としたビジネス向けのソリューション提案に注力しています。XRについては、将来的に5Gと密接に関わることを想定し、AR/MR/VRなどの技術を活用したビジネスソリューションの開拓や、デバイスの販売を行っています。

 

-XR技術の活用事例、XR技術を活用するきっかけを教えてください。

髙橋)コンシューマー向けの取組としては、スマホのAR技術を活用したイベントを都市部で開催し、XRの認知拡大を目指しています。

ビジネス向けではARのニーズが高く、ハンズフリーで作業を行えることなどの特性を生かし、高い所や遠隔地などのリモート作業支援の事例が多いです。

さらに、VRを活用し、都市部にいながら地方の観光地にいるように感じられるリモート観光やリモート物産展などの取り組みもはじめています。

また、デバイスについても、ニーズが高いARを中心に様々なものを扱っています。非常に軽く、業務との互換性もよいGoogleのGlassは、重さをほぼ感じず視界も保てることから、関西でも製造業のお客様などでご利用頂き、リモート作業支援や若手社員への技術継承などにご活用頂いています。

また、MagicLeap1のように高性能なMRデバイスも今後の活躍が期待されています。関西では一部店舗での家具の配置シミュレーションにご利用頂いたり、大学や企業での研究開発のため導入頂くなどしており、MRの今後の発展に向けた取り組みを支援しています。

従来から、ドコモやNTTグループは、遠隔でのコミュニケーションを可能とする手段を提供し、人間の能力拡張を支え、距離という概念の排除を考えてきた会社です。

 世の中のDX化が進んで、コミュニケーションのためのデバイスが進化し、サービスの立体化が求められる中で、スマホに続くデバイス・技術であると捉え、自然な流れでXR事業に取り組んでいます。

 また、DX化の延長線では、デジタルツインやメタバースといった領域において、XRの活用が求められていきます。これまでのようにパソコンやスマホの画面に閉じた2次元の表現から、XRによって3次元の表現に拡張することで、これまで解決が困難であったお客さまの課題も、対応可能になると考えています。

 

-XRの市場が広がり、多くの消費者へXRが普及するためにはどうしたらよいと感じますか。

髙橋)XRを利用するうえでのストレスの低減と、リターンの実感が重要と考えています。

多くの人に日常デバイスとして使ってもらうための、着けやすさ・見易さ・そして手に入れやすい価格感などを実現したうえで、XRを使う事、またはその副産物としての果実が必要と捉えています。

 現状では、XRはエンタメの要素が取り上げられがちですが、ビジネスソリューションとして職場に浸透し、そこに日常使いするサービスも合わさることによって、リターンの実感が作れ、むしろ手放せないものになると考えています。

そうした未来に向けて、私たちはドコモ5Gオープンパートナープログラムという無償の協創プログラムを通じ、XRを含む5G関連サービスの情報や企業間のコミュニケーションの場、サービス体験の場所を提供しています。

今年は同プログラム加入企業をはじめ、スタートアップ企業から大企業まで様々な企業を対象に、昨年に続き2回目となるdocomo 5G DX AWARDSを開催し、技術やプロダクトなどのアセットを持つ企業との協創ビジネス創出を目指しました。

賞の中には重要分野であるXR特別賞を用意し、また全体での最優秀賞にはXRを活用したアセットが選ばれています。

来年度以降も他企業との協創を生み出すための取組みを推進してまいりたいと考えています。

 

-XRについて課題に感じていることはありますか?

髙橋)XRという総称自体に課題感があると感じています。

 例えば、VRのように、メタバースとしてマネタイズし、経済圏やIDの相互互換、デバイスそのものの形状や重さ、酔いやすさなどの課題を解決しなければならないものもあれば、一方でARのように、コンテンツとして、現実に存在するエコシステム・物体・法制度やルールと折り合いをつけるべきものもあると思います。

 そのため、意外とそれぞれで、とても大きな次世代コミュニケーションのツールとして独立している気がしています。

 

-XRの未来について考えや思いを聞かせてください。

髙橋)XR自体は、スマホと同様にツールであり、現在のDXソリューションの延長線上に、XRを定着させたいと考えています。BtoBtoCの世界では、これまで出来なかったEye Trackingなどが当然のInputになることで、真のデジタルマーケティングを実現するための要素になり得るのではないかと考えています。

 またXRにより『空間』というもの自体をはっきりと捉えることで、その中にある情報がこれまでのビッグデータに欠けていた要素となり、サービスや人々の生活環境・世界が飛躍的に成長することを期待しています。

 

-ありがとうございました!今度とも応援しております。

 

 

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商工労働観光部ものづくり振興課

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