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株式会社P.O.ラボ (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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脳卒中片麻痺患者リハビリ用長下肢装具「Front」、圧迫骨折用体幹装具「F-hold」(株式会社P.O.ラボ

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(掲載日 平成28年1月20日)

 株式会社P.O.ラボ(外部リンク)の大井社長にお話をおうかがいしました。(平成21年度26年度知恵の経営、26年度元気印経営革新企業)

 治療・リハビリのあり方を変える

-まず、事業の概要を教えてください。

大井) 義肢装具の製造販売をしています。病院におうかがいし、患者様の患部等の採寸、型取りなどをして、一品一品オーダーメードで義肢装具を作ります。会社は7名体制で、旋盤や最新式のオーブンをはじめ、様々な工作機械や自社で開発した治具などを駆使して製作・調整を行います。

-今回開発された製品はどんなものですか?

大井) 評価用長下肢装具「Front」と骨折用体幹装具「f-hold」です。これらは、患者様がご購入されるオーダーメード品とは違って、病院がご購入される“既製品”としても活用できるものです。 

-どういうことですか?

大井) 例えば脳卒中片麻痺のリハビリは、超早期(座位も安定しない受傷直後)から立位をとって歩行していただくと、その後の治療成績に良好な結果をもたらすとことが解明されつつありますが、長下肢装具の製作には数日から1週間程度かかるのが実情です。また、高齢者の約40%に存在すると言われている圧迫骨折に対して従来から体幹装具を用いた保存療法が積極的に導入されていますが、こちらも装具完成に時間がかかり、その間“社会的入院”(一人暮らしなどの事情により、在宅では患部を安静に保つことが困難であるため病院に留まるが、治療行為が一切必要のない入院のこと。)が発生したりします。そこで、オーダーメード品ができあがるまでの間、患者様にご利用いただくものとして、「Front」や「f-hold」を開発しました。

調節箇所が少ないのに固定力を発揮

-なるほど!治療やリハビリのあり方を変えるすばらしい発想ですが、一人一人体型が異なる患者様に、フィットするのですか?

大井) はい。調整箇所をより少なくしたのに、オーダーメードと遜色のない固定力を発揮します。

-どうしてですか?

大井) まず「Front」について、その名称にも関わる話なのですが、通常の長下肢装具は、歩行時には後面から脚を押し出す力を得るため、大腿部の後面を支持する方式ですが、装着を脚の後方から行わねばならず、装着しにくいなどの問題があります。そんな中、医療スタッフから装着のしやすさ、調整のしやすさの相談を受けた当社は、前方から装着するカタチを模索しました。前面を支持する方式では、歩行時に脚を前方から引っ張ることになり、脚と装具の間に隙間が生じてしまうという問題が生じるので、後面カフ(バンド)を付けて評価を行ったところ、後面方式と変わらぬ結果を得られ、調整箇所もたった1箇所のものができました。

frontpuf1(PDF:7,168KB) frontpuf2(PDF:4,986KB)
  左:frontパンフレット表 右:frontパンフレット裏

-f-holdはどうでしょう?

大井) こちらもフレームを極限まで減らすことで、調整箇所を2箇所にとどめつつ、固定力の高いものに仕上がっています。これまで当社で製作してきた数千に及ぶオーダーメードコルセットの全データを基に、その8割の患者様にフィットするものを目指して開発したのです。

f-holdpuf1(PDF:7,035KB) f-holdpuf2(PDF:7,767KB)

  左:f-holdパンフレット表 右:f-holdパンフレット裏

-社会的入院など「社会」の負担だけでなく、「患者様」の負担も減らせるのですね。

大井) 加えて、「当社」の負担も減らせます。オーダーメード品の製作が集中する年末年始の残業を少しでも減らすことができますから。

他でだめでもP.O.ラボならなんとかしてくれる-

-それにしても、どうして御社にはこうしたものが生み出せるのでしょうか?

大井) 普通なら、若い社員が採寸にいった先で、偉いお医者さんに「こうして」と言われたら、その通りにしなければ- と思っちゃうものです。しかし、ラボ(研究所)という社名にした思いに通じるのですが、固定観念に囚われず独創的な発想をもって、世の中にないものを- という思いで取り組んできましたので、徹底的に患者様やお医者さんに寄り添いながら、自分たちでとことん考え試します。おかげで「他でダメでもここならなんとかしてくれる」と言われるようになってきたのではないかと思います。京都府の「知恵の経営」を採っているところも、同業者では当社しかないでしょう。

京都の企業・支援機関・行政にも支えられ-

-「Front」や「f-hold」の開発で苦労した点はどういったことでしょう?

大井) まず、オーダーメードではなく既製品化するわけですから、均一の品質を維持しなければならないなど、これまでにない課題がいっぱいありましたが、商工会や京都府山城広域振興局に助けてもらって乗り越えてきました。環境に恵まれたと思っています。また、調整箇所数を減らしつつも固定力を発揮するために、形状その他様々な工夫を実現するのには、例えば普通のプレスの方法ではダメなわけです。これも、京都産業21さん展示会で知り合った京都の加工屋さんに助けてもらって、課題を克服できました。

-最後に、これからの課題と展望について聞かせてください。

大井) 早速、大手が競合品を出してきています。京都府の「チャレンジ・バイ」に認定していただいているおかげで、京都府内にはなかなか入ってこられていませんが、大きい会社なので訴求力が全然違います。そういう意味では、認知度の向上が必要です。また、ようやく販売開始をし始めたところで、今後販売量、生産量が大きくなれば、生産方法もシフトしていく必要もあり、引き続き京都のものづくり企業さんの協力を仰いでいきたいです。

 

 固定観念に囚われず、治療やリハビリのあり方まで変えていく同社の取組。今後ますます楽しみです!

 こんなカッコイイバイクも取り扱ってらっしゃいます(カスタマイズ可)!

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