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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:平成28年8月17日、聞き手・文:ものづくり振興課 倉橋)
平成20年度、28年度経営革新企業、株式会社ロマンライフ(外部リンク)(京都市)の加藤専務取締役にお話をおうかがいしました。
―御社の概要について教えてください。
加藤) 当社は『マールブランシュ』として洋菓子の製造・販売を行うほか、『侘家古暦堂』として飲食店の経営も行っています。『マールブランシュ』については、1982年に京都北山に本店を構え創業したことを始めに、現在では京都を中心に全国で24店舗を運営しています。様々な種類の洋菓子を展開していますが、特に『茶の菓』は当社を代表する洋菓子となっています。
―『茶の菓』はどのように生まれたのでしょうか?
加藤) 今や世の中にはたくさんの抹茶菓子がありますし、国内外の方にも人気がありますが、『京都らしさを感じて頂けるほんまもんの抹茶菓子を』ということで『茶の菓』の開発を行いました。宇治白川の厳選茶葉を始めとする宇治茶をふんだんに使いつつ、他の材料の良さも引き立てるバランスを見出しています。また、最高の食感を実現するためラングドシャの焼き上がりの厚みについては過去の常識にとらわれないレベルを実現しています。このように、お客様にほんまもんの抹茶菓子を召し上がって頂きたいとの想いから細部に至るまで妥協せずに作り込みを行った結果、当社を代表する洋菓子にまでなったものと考えています。
―成長著しい御社ですが何か秘訣はあるのでしょうか?
加藤) 当社の企業理念は『創業の心』と『経営理念』によって構成されています。その理念が社員全員に理解されていることが成長の最大の原動力になっているものと思います。例えば、『ロマンライフニュース』という社員一人一人に理念に基づいた実践例を報告してもらう日刊紙を発行しているのですが、これで全社的に経験の共有を図りつつ、経営層とのコミュニケーションのツールともしています。
―社員さんと経営者との対話形式になっているのですね。
加藤) はい。こうして理念の浸透とその実践度合いを測る大変大事なツールとなっています。
―この『合掌』は何ですか?カレンダーでしょうか?
加藤) はい。これは創業した会長が作ったものです。1~31日まであり、社内では『合掌カレンダー』と申しております。これは、当社の理念に繋がるモノの見方や考え方のエッセンスを記したものとなっており、例えば『暇な時間は神様からの贈り物』といった、日々のたゆまぬ研鑽の重要性を教えてくれる文言が記されています。社内でも人気があり、全てを暗記している社員もかなりいるようです。
―今後の展開については何かお考えでしょうか?
加藤) 京都の洋菓子として全国的に好評を頂いていることは大変嬉しいことではあるのですが、当社としてはまずは地元京都の皆さまに大事にされる存在になっていくことが何よりも重要と考えています。そのために、これからの商品展開についても『ピンキリ』では無く『ピンピン』、すなわち吟味に吟味を重ねた良品を揃えることで、まずは地元京都のお客様に満足して頂けることを目指します。そして、事業理念の実現に向けたビジネスモデルを丁寧に追求しながら、100年、200年と歴史を積み上げて洋菓子の老舗となることを目指したいと思います。
お話をお聞きする中で地元京都を大事にされている想いが強く感じられました。今後の展開がますます楽しみです。
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