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株式会社最上インクス (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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試作の大規模専業、オンリーワンのフィンなど「薄板金属加工のものづくりモール」

(掲載日 平成28年8月3日)

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 平成19年度元気印、22年度知恵の経営の、株式会社最上インクス(本社:京都市右京区)の鈴木滋朗代表取締役様にお話をおうかがいしました。

「試作」の大規模専業企業

「京都試作ネット」(外部リンク)を立ち上げられるなど、京都産業に多大な貢献をされてらっしゃる御社ですが、今回は御社ご自身の事業概要について、改めて教えてください。ホームページでも公表されてらっしゃるとおり、100名規模で売上約20億円に達せられています。売上割合はいかがですか?

鈴木) 企画、開発、試作、量産まで事業展開をしていまして、売上の約半分が試作、残りが量産によるものです。「プレス屋」なのですが、私自身は「プレス屋」と呼ばれるのが嫌と申しますか、単に「加工」だけで成り立っていくとは考えておりませんで、いかに「付加価値」を作っていくかということを追求しています。

-コネクタ、電子部品、車載部品など多岐に亘って試作をされていますが、試作部門についての御社の特長は?

鈴木) 1個の試作から量産試作加工までをどこよりも早く提供することをモットーに試作の短納期対応をしておりまして、まず第1に、数十人規模の人員体制、試作専用の設備を整え、これだけの規模で試作を「専業」で受ける企業が大変珍しいです。月産400点の試作を行っていまして、試作部門には試作専用プレス機「町家プレス」を多数整備しています。これは、「京都に残る“町家”でも使えるように」という意味を込めて当社で開発した小型のプレス機で、高精度の加工ができます。また、簡易金型(カセット金型)も駆使して、速く低コストで対応でき、高いレベルのQCDを実現しています。また、金型を専属で作る部門も備えています。

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「試作」は量産受注と最先端分野発見への「入り口」

-なるほど。

鈴木) それ故、第2に、量産品と同等水準、同等品質の試作ができるというのも特長です。これまでの世の中の試作は、主に企画段階での「形状」確認が主目的でありましたが、当社は量産品と同等品質で作れますので、「性能」を評価するための試作品づくりとして重宝されています。また逆に、1品だけだからと手間をかけてる羽状以上に優れたものを作る、いわゆる「チャンピオン試作」ではなく、普通に量産の製造プロセスに見合った試作ができますので、後の「量産」までも引き受けることができるということです。

-試作をなさっていて、難しいこと、良いことはどういったことですか?

鈴木) 厳しい点ということでは、専業で大規模な体制を組んでいますから、大量に受注しなければならないということです。そのため、展示会には意識的によく出ていますし、ホームページも常に情報を更新するように努めています。その際に難しいのは、一押しの技術・モノを表現・展示できないということです。当社が提案して試作開発した技術・モノであっても、顧客企業様からの受注という形である以上、仕方がない部分です。一方、良い点は、やはり、様々な「機会」を得られるということです。試作って、世の中の最先端の開発の相談案件も多く、今後どういったものにビジネスチャンスがあるのか見つけられるのです。

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第2の柱「フィン事業」―オンリーワンのフォールディングフィン、最高水準の広幅&高アスペクト比フィン

-その1つが放熱フィンですか。3代目社長に就任されてから立ち上げられた事業ですよね。フィンって、そんなにたくさんのところで使われているものなのですか?

鈴木) 例えば、自動車の世界では排気ガスの一部を再度吸気させるEGR(排気再循環)という手法がありますが、そのEGRクーラーですとか、家電ではプロジェクターですとか、通信分野では基地局でとか、多くの分野で用途があるのです。

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(左から、コルゲートフィン、オフセットフィン、ウェービングフィン)

-御社のフィンの特長は?

鈴木) 一般にフィンは切削加工で作られています。しかし、軽量化を追求して薄くしていくと、どうしても折れやすくなるなど課題があります。そこで、板金の手法で薄いものができないかということで、独自の技術・方法やそのための機械も開発をしてきました。軽量化はもちろん、多彩な形状にも対応できます。例えば、業界最高水準の広幅&高アスペクト比(ピッチ:高さ)薄板フィン、他ではできない山が折り畳まれた(くっついた)形状により、取付面積を多く確保でき高効率で放熱ができる「フォールディングフィン」などもあります。高さやピッチを自在に変える形状も実現しました。

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-素晴らしい。この新規事業の立ち上げで苦労されたのはどういったことですか?

鈴木) お客様はフィンがほしいのではなく、熱をどう逃がすかということに関心があるので、「フィンの形状がどうのこうの」という説明をしても響かないわけです。熱効率などエネルギーの専門知識を持って、相談対応するところから始めなくてはなりません。そうした専門知識のある人材を外部から招へいし、体制を整えてきました。今では熱交換器開発の解析・分析でフィーをいただけるようになりましたし、放熱フィンは量産部門で大きなシェアを占めるに至っています。社員のみんなが頑張ってくれたおかげです。

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「サービス」を生み出す

-今後の展望はいかがでしょうか。

鈴木) 「ものづくり」の新しいカタチをどうやって作るかということを常に考えています。創業者である初代社長が量産事業を始め、2代目社長が試作事業をカタチにし、3代目である私はどうしていくかということです。就任して「薄板金属加工のものづくりモール」というコンセプトを掲げて日々取り組んでいますが、「製造プロセスの差別化」をどうするか、加工だけでなく開発、デザインなど「商品の差別化」をどうするか、これらにより「サービスの差別化」をどうするかということの決断をしていかねばなりません。

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(「薄板金属加工のものづくりモール」イメージ)

-海外展開などはいかがでしょうか。

鈴木) 海外は重要なマーケットです。日本の展示会に海外からの来場者が伸びないのが気になっているところですが、積極的に展開していきたいです。景気に左右されず、事業を継続していくための「元気」、つまり新しいことを生み出していく意欲やノウハウを持ち続ける会社を目指していきたいです。

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とても謙虚な人柄にも魅了されました。同社の今後の展開に目が離せません!

 

京都ビジネス交流フェア2016出展

(掲載日 平成28年2月19日)

薄板金属加工のものづくりモール

19年度元気印、22年度知恵の経営最上インクス(外部リンク)様。平成28年2月18日(木)、19日(金)パルスプラザで開催の「京都ビジネス交流フェア2016」に出展。

言わずと知れた「京都試作ネット(外部リンク)」のリーダー企業の一つ。
金属、樹脂、組立など幅広い加工、企画・開発、試作、量産の全ステップを網羅。レーザー・ワイヤー等だけでなく独自の「簡易金型(型・組立型)システム」を駆使することで1品から量産化試作までにも全て対応。民生・車載コネクタ、スイッチ、モーター、産業機器、電池、医療など幅広い分野に月産400点以上の試作実績。
特にその実力を顕著に示すのがフィン。業界最高水準の広幅&高アスペクト比を実現!
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お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

電話番号:075-414-5103

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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