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青年海外緑と文化の大使レポート(ガーナ)

坂本大祐(出身:京都市) 平成19年度4次隊(職種:水資源開発)

 ガーナに派遣されて、はや8ヶ月。赴任当初は初めての海外ということもあり、非常に緊張していましたが、今ではすっかりガーナの生活に慣れました。赴任して1ヶ月は、現地訓練やホームステイ、その後、配属先に正式に赴任して約7ヶ月が経過しています。

 ガーナはギニア湾に面するアフリカ西部の国、人口は約2300万人です。私が住むノーザン州タマレ市は、首都アクラから約700km北に位置し、気候は熱帯大陸サバンナ気候に属しています。地方によって違いがありますが、気温は年間を通じて摂氏21度から35度位まで、そして、乾季と雨季の2つの季節があります。雨季は4月から10月頃まで、乾季は11月から3月頃までで、雨季の間でも雨が降る時間帯は限られており、バケツをひっくり返したような雨が降ります。乾季はそれとは逆にまったく雨の降らない過酷な日々が続きます。ガーナは開発途上国、日本よりも極端な貧富の差を目で見て感じます。そのため、貧困が根本的原因となる犯罪は多いと思いますが、それを除けは、日本より治安がいいと思います。

真っ暗な雨雲(首都:アクラにて)

 さて、初めて海外にきて、最も驚いた(衝撃的だった)ことは、言語だと思います。ガーナには、約70以上の現地語があると聞いています。私の住むタマレ市では、ダバニ語という現地語、首都アクラは、チュイ語という現地語が使用されています。公用語は英語。そのため、ガーナ人の教育を受けた方の多くは英語の他、彼ら、彼女らの出身地で使用されている現地語を話し、多くのガーナ人は、3言語(英語含む)以上話します。先日スーパーで買い物をしていた時、警備員に「日本人は英語を話せるのか」と聞かれ、ほとんどの日本人は英語を話せないと答えると、「じゃあ、フランス語を話すのか」と聞かれ、ほとんどの日本人は日本語しか話せないと答えると、1言語しか話さないことに大変衝撃を受けたらしく、近くにいた他の警備員に「日本人は、日本語しか話せないらしいぞ」と驚きの顔をしながら伝えていました。ガーナ在住の外国人も母国語以外に英語やフランス語を話します。26年間、日本国内で日本語だけで生活してきた私にとって、1言語しか話せないことが普通だと思っていましたが、それは世界では普通ではないこと。本当に驚きました。

 私はギニア・ワーム撲滅プログラムに所属し、その中の水チームの一員として活動しています。ギニア・ワームはギニア・ワームという虫に汚染された水を直接飲むことにより感染します。感染すると、約1年後に足等から、スパゲティの麺のような体長約1mの虫が現れます。予防薬等は存在せず、痛みを我慢しながら、約1ヶ月程度の期間をかて、虫を体内から少しずつ取り除く以外に完治の方法がありません。ギニア・ワーム予防のためには、汚染されていない水を地域住民が飲むことです。安全な水の提供を目標として、井戸修繕や簡易水道施設の計画設計及び建設、浄水施設の考案等、水に関する活動を実施しています。私の活動や水に関しては、次回以降、詳しく報告したいと思っています。

 ガーナの生活環境は、文化の違い、気候、病気、衛生面等、日本と比べはるかに厳しいです。この厳しさに負けないよう、しっかり食べ、寝て、なるべくストレスを溜めないようにして、健康一番で毎日を過ごしていきたいと常に思っています。 

 

とっても元気な村の子ども

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