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第6回(第110回)京都府スポーツ推進審議会の議事要旨

1 開催日時

平成26年2月20日(木曜日)午後3時から同4時30分まで

2 場所

ルビノ京都堀川「銀閣」の間

3 出席者

出席委員

武田暹会長、井尻利守、浅田平詔、渡邉孝、森本豊、小島則子、河合美香、荒賀知子、木村祐子、松永敬子、鈴木勉、岩﨑万喜子、坂本修司 各委員

事務局

永野指導部長、川合保健体育課長 他事務局14名

欠席委員

水野加余子副会長、森洋一、梅田陽子、藤田信之、太田貴美、西野正博、福林文孝 各委員

4 内容

(1)開会

武田暹会長挨拶

(2)報告事項

ア.今年度の各分野(生涯・子ども・競技スポーツ分野)の事業について

 

イ.平成26年度体育・スポーツ振興事業予算について

 

ウ.その他

(3)協議事項

ア.「京都府スポーツ推進計画」(仮称)最終案について

 

イ.その他

(4)閉会

永野指導部長挨拶

審議(協議事項)内容(結果及び主な意見)

1 報告事項について(内容の要旨)

(1)今年度の各分野(生涯・子ども・競技スポーツ分野)の事業について

~議事関連資料、参考資料に基づき、事務局の保健体育課長他が説明し、その後各章ごとに質疑応答及び協議を行った~

事務局からの説明

·  当審議会ならびに検討小委員会で現計画の検証をしていただき、御意見をいただいた。その御意見を参考に、今年度事業を展開してきたので、その観点を踏まえ、現計画の3本柱を中心に担当副課長から報告させる。

·  生涯スポーツ分野について報告。審議会並びに検討小委員会において「官と民との連携、スポーツ分野以外の分野との連携した事業展開」等御意見をいただいた。その意見を参考に、府民総体オープニングフェスティバルにおいて、中学生のマーチングバンドの演奏や総合型クラブとの連携によるグルメリレーマラソンを開催し、2000名の参加があり、官と民との連携による文化や食とスポーツとのイベントになった。

·  次に競技スポーツ分野について報告。ダイヤモンドプロジェクト育成プログラムにおいて年間70回の専門プログラムや各種プログラム(知的能力開発プログラム、身体能力開発プログラム、保護者プログラム、宿泊プログラム、調査研究プログラム)を実施した。

·  審議会並びに検討小委員会において「暴力によらないスポーツ指導の重要性」の御意見をいただいた。5月に国から示された「運動部活動指導でのガイドライン」に沿い、8月に「運動部活動指導ハンドブック」を作成し、府内中学校、高校の全教員に配布、各校の研修会等で活用いただき、資質向上に取り組んでいる。

·  運動習慣等調査において、全国と比べ「体育授業の楽しさ」の状況が小・中学校において「楽しいとは思わない、まったく思わない。」の割合が高く、「体育授業」の工夫改善が課題。課題克服のため「体力向上推進プロジェクト実践校」11小学校を指定し、「京の子どもスタンダード」を活用した取組や出前授業を実施するなど体育授業の工夫改善に取り組み、その報告書を作成し、府内全小学校へ情報提供し、活用をお願いする予定である。

(2)平成26年度体育・スポーツ振興事業予算について

·  平成24年度より島津アリーナ京都をリニューアルした。

·  平成25年度には丹波自然運動公園のリニューアルとして、テニスコート・補助競技場の照明を新設した。

·  平成26年度に丹波自然運動公園の京都トレーニングセンター・宿泊棟を新設し、平成27年度に完成予定である。山城運動公園においては、陸上競技場、テニスコートの屋根を新築拡大し、テニスコート・野球場共用のクラブハウスを改築予定。西京極運動公園陸上競技場の屋根を改修し、横大路の野球場には、防災備蓄倉庫等の施設充実の予定である。

·  来年度予算の大きな特徴として、京都マスターズ版開催費用400万円が予算計上された。2021年に関西を中心に開催される「関西ワールドマスターズゲームズ2021」に向けて気運の醸成を図るとともに、一過性に終わることなく超高齢社会を踏まえた、成年・中高年の健康増進に寄与することを目的に、府内で定着している府民総体にマスターズ部門を新たに創設するための開催費となっている。

·  国のスポーツに関する予算については、東京オリンピック・パラリンピックの招致が決定し、対前年度比で12億円増の255億円とスポーツ予算がかなり大きくなっている。また、「障害者を含めた全てのスポーツ振興を」という趣旨から、障害者スポーツ事業の一部が厚生労働省から文部科学省に移管されることになり、新たに予算計上されている。

2 協議事項について(内容の要旨)

(1)京都府スポーツ推進計画」(仮称)最終案について

~議事関連資料、参考資料に基づき、事務局の保健体育課長が説明し、その後各分野ごとに質疑応答及び協議を行った~

事務局からの説明

·  本日御協議いただいた意見をもとに、事務局で最終点検を行い、現在開会中の府議会に報告し、意見を伺い、3月中に教育委員会の議決を経て、新たな計画を策定する予定。新たな計画を各章ごとに簡単に説明させていただく。

·  「はじめに」について、Ⅰでは、行政的な趣旨等を記した。Ⅲについては、オリンピックの内容を開催決定後に追記した。Ⅴにおいては、審議会からいただいた提言の内容である、京都らしい「スポーツごころ」について記載し、その内容をP10の全体図において図示した。

 また、提言にはなかったが、行政的に施策を進めるにあたって数値目標などを示した。

 スマートスポーツにおいては、「スポーツコミッションを作って、イベントによる地域の活性化を図ってはどうか。」という意見を反映した内容をP17に記載した。またP19には「東京オリンピック・パラリンピックに向けた練習・合宿地としての誘致」についての意見をいただいたので記載した。

 エンジョイスポーツにおいては、現行計画で目標達成できなかった体力テスト値について再度設定し、Ⅰ~Ⅲについては体を動かすことが好きになることを視点に、提言に基づき肉付けした記載とした。

 チャレンジスポーツにおいては、京都ゆかりのトップアスリートの活躍により「スポーツごころ」を高めることを目標とした。P28()では、東京オリンピック・パラリンピックのターゲットエイジへの強化についてお示しした。

 スポーツ拠点の整備においては、報告事項でスポーツ振興室からの説明のとおりである。

[質疑応答及び協議]

 

スマートスポーツについて

○意見(委員)

スポーツ中の安全を守るため、歯科医師会ではスポーツマウスガードの使用をすすめている。ケガをしたりすると子どもはスポーツが嫌になる。市販のガードは安価であるがフィット感がなく、歯科医で作る物は高価ではあるがオーダーメイドなので、フィット感があり良いと思う。この機会にスポーツ界で活躍されている先生方に知ってもらいたい。

○質問(委員)

地域スポーツを推進する際、拠点クラブを推進していくという記載があったが、どのような仕組みを考えているか。また、広域スポーツセンターの役割なども含め、具体的な案を聞きたい。

○意見(委員)

長岡京市では、全小学校区で総合型クラブにするという計画をもとに進めているが、自主財源には限りがあり、保険も入りにくい現状がある。是非、経済的支援をいただけるとありがたい。

○回答(事務局)

京都府の北部・中部・南部のブロックに拠点クラブを作っていきたいと考えている。現在のクラブの状況は、規模の大小が存在し、助成金がなくなって運営が厳しいクラブも出てきている状況である。

 その課題を克服するためには、クラブ間の連携が大切であり、拠点となって支えるクラブが必要な状況でもあるので、拠点となって各ブロックの中心となるクラブを、広域スポーツセンター中心に設立していきたい。

 また、保険などについても、拠点クラブを中心に加入するなど考えている。

○意見(委員)

スポーツ推進委員としては、子どもたちにターゲットを絞って活動をすすめようとしている。できるだけ学校に出向いて、子どもたちにスポーツ指導をするようにしており、月1回程度活動している現状である。

エンジョイスポーツについて

○質問(委員)

計画中のP22には「体を動かすことが好きになる環境づくり」という記載があるが、自転車道路を作るなどの健康分野からの環境づくりは可能か。

○回答(事務局)

本計画においては、他部局とも横断的に連携することも記載しており、他部局との連携を取りながら、健康の保持増進の観点から、運動できる環境づくりを進めていきたい。

○意見(委員)

エンジョイスポーツの具体的目標において、体力テストの数値を昭和60年代に近づけることを目標とされている。体育振興会が体操教室を開催され、指導者のアスリートの素晴らしい動きを見て、子ども達が感化され、毎日運動してみようというきっかけづくりとなり、大変良かった。

 本校では、早朝マラソンを実施しており、大会前だけでなく、継続した取組を考えており、体育振興会が協力してくれている。

 子どもの体力向上を地域の方々と連携し、進めている現状である。

○意見(委員)

幼い頃からスポーツに興味を持たせ、感動することから実践することにつなげていくのは大事なことだ。

  中学生が小学校に出向いて、運動部活動の体験をさせて、小・中学校の交流を行っている。中学校入学後、体験入部等の取組により、クラブ活動へ勧誘しているが、女子の入部率が低いのが現状である。

○質問(委員)

小・中学校から比べると、高校での運動部への加入率は低くなっている。どうすれば加入率を上げられるか考えているが、良い考えがない。

 本校の体育授業では、種目を選択しているので、授業自体は楽しく活動しているが、日常的に運動が習慣づいているとは考えにくい。

 子どもたちの地域でのスポーツ活動において、総合型地域スポーツクラブでの展開が予想されるが、現状はどのような状況か教えて欲しい。

  また、エンジョイスポーツ分野での具体的目標において「授業以外で週1日以上運動・スポーツをしている子どもの割合を増加させる。」との記載があるが、具体的にどのような手法を考えているのか教えて欲しい。

○意見(委員)

本スポーツクラブにおいては370人中80名ほどの割合で子どもたちが会員になっている。この背景には、一輪車の世界チャンピオンである講師による指導が大きい。さらに割合を高めるためには他にも目玉が必要だろうが、現状を考えるとこれくらいの人数が精一杯だと考える。

○回答(事務局)

学校でできない運動・スポーツ活動の展開は、総合型スポーツクラブによるところが大きいと考える。また、先ほどの御意見にあるように、スポーツ推進委員や体育振興会の御協力をいただき、推進したい。

○回答(事務局)

保護者のスポーツへの関心が子どもへ大きく影響を与えている。親を巻き込み子どもを取り込むことが重要であり、家族ぐるみのスポーツ活動への誘いを進めたい。計画にも記載しているが、日常生活の中に運動習慣をどう取り込めるかが重要であり、意識の改革が必要であると考える。

○意見(委員)

高校の運動部加入率低下は、中学生が運動部を引退し、高校入学までの空白の半年間が原因である。部の引退から高校入学までの間に、総合型地域スポーツクラブが受け皿になり、その時期に活動させて成功している地域もある。

○意見(委員)

中学校の指導者と小学校やスポーツ少年団の指導者との連携を考えて欲しい。現在指導にあたっている小学校の指導者が、中学校には入りにくい現状がある。

○意見(委員)

中学校現場において、怪我や保険等の問題や進路の問題もあり、なかなか難しいのが現状である。

○回答(事務局)

中学校現場に総合型地域スポーツクラブや地域スポーツ指導者の活動についての御理解をいただきたいと考えている。また、その内容を計画にも記載している。

チャレンジスポーツについて

○意見(委員)

自分は、子どもの頃体育が嫌いであったが、中学校で良い指導者に出会ったおかげでスポーツが好きになった。子どもを取り巻く環境や家庭も大切であるが、指導者も重要である。

 また、スポーツに縁遠かった人がスポーツを始めると、マナーやルールについての理解が浅い場合がある。やはり、幼い頃からスポーツを通じて、スポーツマンシップやフェアプレイの精神を持たせることは重要である。

○意見(委員)

「スポーツごころ」を芽吹かせる場面はたくさんある。スポーツ実践を始めて、その後継続させていくのが難しい。空手教室でも、中学校入学時にクラブ活動との選択で辞めてしまう。次に高校入学時に辞める。感動させる場面も大切にしながら、つらいことがあっても継続させていく取組が大事だと思う。

 学校の部活動では、教員が土・日曜日を返上して指導している。外部指導者の利用等で、好循環をつくり出せると良いと思う。

○意見(委員)

基礎体力は大切である。幼い頃からの体力向上が大切と考える。

スポーツ拠点の整備について

○意見(委員)

様々な提言を受け、毎年10億円の予算でスポーツ施設を改修し、スポーツ施設の充実を行っている。また、今回丹波トレーニングセンターについては23億円を費やして着工を予定している。スポーツ実践の場の提供以外に、指導もできる環境づくりも考えている。

○質問(委員)

計画中1~3章で、章ごとに「スポーツごころ」の文言が出ている。それはなぜか。

 また、今回のチャレンジスポーツの具体的目標が後退しているように思う。現計画では具体的な数値目標が記載されていたように記憶するが、どうか。

○意見(委員)

「スポーツごころ」については、各章を、目標・具体的目標・府民が持ちたい「スポーツごころ」という統一した構成にした。

 前回は出場種目数を数値目標としていたが、出場数だけでなく、その上のメダルを獲得することを目標とし、ハードルを高くした。

○意見(委員)

18の「支えるスポーツ」は、スポーツコミッションがすると読むことができる。人材のとりまとめ等もコミッションで取り組もうとしているのか、または別のシステムも考えているのか。スポーツコミッションについては知事直轄でスポーツ振興室が行っていくのだろうと思うが、「創設」ということであり興味深い。

○回答(事務局)

現在、スポーツ振興室と共に進めている。また、人材についてはボランティアの組織化を考えており、広域スポーツセンターと連携して進めていきたいと考えている。

○意見(委員)

学校の部活動における指導者は、ボランティア状態であると聞く。だが指導者には危険や責任が伴うため、部活動の指導者が減っているとも聞く。指導者の確保のために、保険の対策も含め、今後どのようにしようと考えているか。

○回答(事務局)

現在、国の施策で若干の謝金がある状況。ただ、教員の疲労回復、子どもの疲弊感を解消するため週1回の休養日の指導などを考えている。

~協議を終了後、今後の計画の策定に関わる日程について事務局から説明した~

事務局からの説明

本日協議いただいた内容を基に、事務局で最終点検を行い、府議会に報告し意見を伺い、3月中に教育委員会の議決を経て、策定することとしたい。策定の後、印刷・製本した「京都府スポーツ推進計画」をお届けする予定である。

お問い合わせ

教育庁指導部保健体育課

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