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第28回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会

第28回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会の開催結果

 開催日時

平成29年11月8日(水曜日)13時00分~15時00分

場所

京都府宮津総合庁舎 別棟2階 講堂(宮津市吉原2586-2) 

出席者

【委員】7名(2名欠席)
川合 茂(国立舞鶴工業高等専門学校名誉教授)
池上 甲一(近畿大学農学部教授) 
田中 俊文(公募委員)
長谷川 達(元京都府立丹後郷土資料館学芸員)
槇村 久子(関西大学社会安全学部客員教授)
森田 愛子(公募委員)
矢島 正枝(和歌山大学観光学研究所研究員、講師)
【その他(要綱第2条第2項に基づき、出席を求めた者】 
三輪 浩(国立舞鶴工業高等専門学校教授)

(欠席委員)
東山 憲行(宮津市立吉津小学校教頭)
藤本 英子(京都市立芸術大学教授)

【一般傍聴】 0名
【報道関係】 1名

議事

1.二級河川佐濃谷川水系河川整備計画(原案)(資料1:これまでの検討委員会(PDF:107KB)資料2:佐濃谷川における平成16年台風23号と平成29年台風18号の比較(PDF:3,134KB)資料3:二級河川佐濃谷川水系河川整備基本方針(PDF:658KB)資料4:二級河川佐濃谷川水系河川整備計画(原案)(PDF:2,789KB)資料5:二級河川佐濃谷川水系河川整備計画(原案)について(PDF:2,460KB)

2.由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会要綱の変更(資料6:由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会要綱(案)(PDF:156KB)資料7:河川事業における事業評価機関の見直しについて(PDF:1,070KB)

結果

1.二級河川佐濃谷川水系河川整備計画(原案)について、了解された。

2.由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会要綱の変更について、了解された。

主な発言内容

1.二級河川佐濃谷川水系河川整備計画(原案)について

【委員】
 水位が整備計画水位となった場合、溢水までどの程度の余裕があるのか。

【事務局】
 整備計画水位の上に余裕高(0.8m)を設定しているため、整備計画水位となった場合でも余裕高分の余裕はある。

【委員】
 佐濃谷川の下流域では、農業用の取水堰があり、ポンプアップしているところが結構ある。河道掘削による農業利水への影響をどのように考えているのか。

【事務局】
 関係者と協議の上、工事に入っていく段階で、可能な限り堰を統廃合して取水する場所を少なくし、堰の数を減らしたいと考えている。

【委員】
 下流部において、風の影響による潮位の遡上が佐濃谷川の溢水に影響するのか。

【事務局】
 佐濃谷川は海とつながっているが、河口部は久美浜湾となっているため、潮位の遡上で佐濃谷川から溢水していないと聞いている。

【委員】
 流域の貯留・浸透施設の整備を推進するという方針はわかるが、具体的な内容は、実施の段階で考えていくという理解で良いか。

【事務局】
 貯留・浸透というのは、例えば透水性の舗装を進めていくとか、各戸で貯留をお願いするとか、河川管理者が具体的に何かということではなく、京丹後市や地域、関係部局と連携し、自然の保水機能を持つ土地等の整備・保全や流域内の貯留・浸透施設の整備等を推進したいと考えている。

【委員】
 二次選定の比較について、第1案(河道掘削案)にデメリットは全くないのか。
 また、地域によって台風被害は異なるが、道路や線路等の交通網が浸水しないようにすることも大事だと思う。

【事務局】
 まず、河道掘削案におけるデメリットとしては、塩水遡上による利水施設への影響等が考えられるが、大きなデメリットという位置付けにはならないと思われる。
 道路や線路等の交通網が浸水すると、物流や人流への影響があり、もう少し広い面で見ると、経済に与える影響もあると考えられる。

【委員】
 掘削に伴う土砂の処分がデメリットで課題になるのではないかと思う。残土量はどれぐらいか。

【事務局】
 掘削した土は一部盛土に使用するが、残土量は約10万立方メートルである。

【委員】
 環境学習の紹介ページについて、写真の中の青いビニールシートの所にはオオサンショウウオがいるのか。

【事務局】
 オオサンショウウオに見えるのは堰の模型(ゴム堰のゴム)である。

【委員】
 環境学習は学校の授業や休日に実施する場合があると思うが、子供が参加すれば親も参加するため、細かい知識も含めて河川管理等の情報を提供できると考えている。
 また京都府における二級河川の計画規模は、基本的に平成16年台風23号規模と考えているが、地球温暖化の影響が大きくなった場合、平成16年台風23号を基本としたままでよいのか。

【事務局】
 基本方針では30年に1回の雨に対応できるような規模を想定している。ただし、河川改修は下流から進めていくが、佐濃谷川は能力不足の箇所が非常に多く、大きな規模を目標に改修を進めていくと大幅に時間がかかり、その間に人家浸水被害が出る可能性もある。
 そのため、整備計画では、まず平成16年台風23号規模への対策を実施する。その後、さらに気候の変動で状況が大きく変われば、計画の変更等を検討していきたいと考えている。

【委員】
 今、身近な目の当たりにしているリスクを少なくするためには、資料に記載のとおり、ハード対策だけでなく、ソフト対策と兼ねながら対策するのが基本と考えている。

【委員】
 ソフト対策については、昔と比べると地域との連携もよくなっているが、地域と連携することで、ソフト対策が生きてくると思う。

【委員】
 ハード整備だけでなく、ソフト対策を組み合わせることで効率的な治水対策を図ることはわかるが、ソフト対策によって水位を下げることができるのか。

【事務局】
 ソフト対策とは、例えば、水位の情報や避難情報等をお知らせするような対策であり、河川水位を直接、下げるような対策ではない。

【委員】
 佐濃谷川の特徴である分派について、均等に流量を分ける具体的な方法は整備計画には記載しないのか。

【事務局】
 均等に分派する流量を河川整備計画に記載している。

【委員】
 分派は流れが複雑であるため、事前に均等配分の具体的な対応を想定するのは難しい。その代わりモニタリングを実施し、随時対応することが現実的である。

【委員】
 形状から見ると比較的均等に流れると感覚的には思ってる。簡単な計算をしてみると、一方が55%、一方が45%程度で、コントロールすれば均等配分に近くなるのかなと思っている。ただ河床の変動が起こるので、浚渫等の対応が必要になると思う。

【委員】
 分派は自然にできたものか、人工的にできたものか。また川から海に流れているので、がれきを海に持っていくのか。

【事務局】
 分派は自然にできたものと思われる。佐濃谷川は、石がたくさんある川底ではなくて、砂地の地盤であり、洪水時は砂が湾の中に流れると想定される。

【委員】
 佐濃谷川水系河川整備計画(原案)はこれで良いか。

【全員】
 異議なし。

2.由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会要綱の変更について

【事務局】
 河川整備計画に掲げる事項の進捗点検を追加するため、由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会要綱を変更したい。

【全員】
 意義なし。

お問い合わせ

建設交通部河川課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-432-6312

kasen@pref.kyoto.lg.jp