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鴨川河川整備計画検討委員会 第4回委員会(平成21年3月3日)の開催結果

日時

 平成21年3月3日(火曜日)午前9時30分~11時30分

場所

 平安会館 白河の間

出席者

  • 委員 6名(3名欠席)
    中川 博次(委員長) 京都大学名誉教授)
    丘 眞奈美(歴史ジャーナリスト、放送作家)
    勝矢 淳雄(京都産業大学教授)
    川﨑 雅史(京都大学大学院教授)
    水野 歌夕(写真家)
    町田 玲子(京都府立大学名誉教授)
    (欠席委員)
    金田 章裕(京都大学名誉教授)
    戸田 圭一(京都大学防災研究所教授)
    吉村 真由美(森林総合研究所主任研究員) 
  • 一般傍聴 0名
  • 報道機関 4社

議題

審議結果

『鴨川河川整備計画(案)』及び『水辺の回廊整備・鴨川創造プラン(最終案)』について了承を得た。

主な発言内容

パブリックコメントについて

【委員】
 パブリックコメント47番の意見に、「先行無断着工は絶対にしないで欲しい」とあるがこのようなことは実際にあるのか。
【事務局】
 施工範囲が河川区域内のみの工事であっても、事前周知を行っている。今後も地域と調整しながら事業を進めていきたい。
【委員】
 今の鴨川は、昭和の大改修以前とは大きく様子が変わった。改修前は大量の土砂が流れてくることではん濫をおこしていたが、今では多くの砂防ダム、落差工、床止工などによって、治水面で安定した川となった。それ以前の姿に戻すことは考えられず、この安定した姿を基本的な姿として捉え、これを維持しながら、上流から下流にかけての土砂や水の流れ、生物の連続性を確保していくことが大きなテーマだと思う。また、淀川の治水安全度は非常に高く、治水安全度の低い鴨川と同じレベルで環境面を取り扱えるものではない。
【事務局】
 淀川の横断工作物は淀川大堰以外に無い。鴨川は、現状の治水機能を維持する中で折り合いを付けられるように進めていきたい。

鴨川河川整備計画(案)について

【委員】
 京都市域産材普及推進委員会で検討した施策に、北山産の木材を希望者等に無償で提供している。
 鴨川の下流部をみると、橋のデザインが良くないと感じる。地域住民としても良い橋があれば意識が変わると思う。北山の木材を橋梁の欄干などで活用することにより、鴨川らしさをだせないか。
 北山は鴨川の上流でもあり、その木材を使用して橋梁の質的な向上を図る事は意味があると思う。これには、間伐材も利用でき、コスト的なメリットもあると思う。
 京都の景観に鴨川は大きな役割を持っている。木の文化を大切にし、木の循環も意識して取り組んで欲しい。
【事務局】
 橋梁は、主に京都市が管理しているが、意見があったことを市に伝え、可能性を探りたい。
【委員】
 整備計画案の19ページに自然環境への配慮として、自然環境マップの作成が上げられているが、マップの作成だけで取り組みが終了するという印象を与える可能性がある。調査、検討を継続していくことを記載する方が良いのではないか。
 橋梁については、建設から70~80年経過したものが多く存在し、また余裕高も確保できていないことから、架け替えや改築を行うことになるが、多くのコストが掛かることも認識する必要がある。
 欄干の一部に木材を使用することは、道路整備の分野では事例が出てきている。但し、欄干全面に木材を使用すると強度が足りず、車が転落する恐れがあるため、これらの問題をクリアして取り組む必要がある。
【事務局】
 環境調査は、5年に1回、定期的に実施している。自然環境マップの作成では、これまでの調査結果や委員会の御意見を活かしながら考えていきたい。また、自然環境マップは1回作成して終わりというのではなく、ホームページを利用して、随時更新していくデジタルワークショップのような方法も考えている。やり方については、今後皆さんと相談して考えていきたい。
【委員】
 子どもの頃は川で遊んでいた。京都と言えば川だと思っている。子供達の川へ対する想いを知る方法は無いのか。小学校の作文などからうまく引き出していけると良いと思う。
【事務局】
 防災のイベントでは、絵画コンクールを実施している。また、出前講座などを実施しており、小学校を廻っている。作文についても、先生の意見を聞きながら、やり方を模索していきたい。
【委員】
 掘込河道については、余裕高はゼロと考えて良いのか。築堤箇所については、通常、余裕高をプラスして天端を決める。特別に余裕高を緩和する国の基準等はあるのか。
【事務局】
 中小河川の手引きや通達などにより、特例として余裕高を減らすことがある。ただ、鴨川は規模が比較的大きいこと、通常の河川では築堤区間に資産が集中し、掘込区間では農地などが多い状況であるが、鴨川はその逆である。今後、掘込区間の余裕高をどう考えていくかは議論が必要である。
【委員】
 内水が下水を通じて、鴨川に入っていると思うが、そのときの流量増は問題にならないのか。掘込区間で余裕高が無いのであれば、注意が必要だと思う。
【事務局】
 現在は、内水については流域としてカウントしている。ただ、今後は、総合的治水の観点で、内水においても流出抑制する貯留施設などを考えていきたい。
【委員】
 4ページの表題で「公共空間」とあるが、例えば「環境とアメニティーを形成する公共空間整備」など、表題に目的の一部を追加して記載する方が分かりやすいと思う。
 また「野外活動」などの表現も、鴨川は緑の骨格軸としても重要な位置を占めているので、そのことがわかるように工夫して欲しい。
【事務局】
 表題に環境も追記していきたい。
 御欠席の委員には事前に説明し、了解を頂いている。1点修正が間に合わなかったが、自然環境への配慮の中で、「魚類の放流が行われている。」については、漁協へのこれまでの活動も考慮して、「漁労も行われていること」を追記するようにと御意見を頂いていたので、追記していきたい。
 整備計画案、創造プランについて、他にご意見があれば、来週の月曜日(3月9日)までに頂きたい。
 (3月9日まで頂いた意見を反映し、「鴨川河川整備計画(案)」及び「水辺の回廊整備・鴨川創造プラン」を修正)

お問い合わせ

建設交通部河川課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-432-6312

kasen@pref.kyoto.lg.jp