ここから本文です。

第6回新総合計画策定懇話会の開催結果

日時

令和元年8月19日(月曜日)午後3時00分から午後5時00分

場所

ルビノ京都堀川地下1階平安の間

出席者

委員

松本座長、池坊委員、伊豆田委員、稲垣委員、伊庭委員、柿迫委員、櫛田委員、佐竹委員、徳岡委員、鳥屋尾委員、中川委員、錦織委員、布部委員、久本委員、松井委員

事務局

西脇知事、松本企画理事、稲垣政策企画部長、勝目総務部長、加藤政策企画部副部長、田中政策企画部企画参事、石澤計画推進課長

配布資料

議事内容

京都府総合計画(仮称)中間案からの主な修正点
  • エリア構想のスマートけいはんな広域連携構想に対する修正について、「エネルギーの効率利用、農業のICT化」を追記しているが、農業のICT化については分野別基本施策の15に「スマートアグリ・イノベーションセンター等AIやIOTを活用した農林水産業の生産性等の向上をめざす」としているものであり、けいはんなで実験しようという話ではなく、京都府の農林水産業全般に関わる問題ではないかと思うので、ここに記載する必要はないのではないでしょうか。
  • 関係人口に関する修正ついて、関係人口の考え方を入れることは賛成だが、この表現の仕方では「関係人口を増やすなど、サポート体制を構築します。」となり、サポート体制を構築することが目的のようになっている。表現の問題であると思うので、「関係人口」を増やすことが目的となるよう検討いただきたい。
  • 数値目標が2020年となっているものについて、2020年は来年であるので、4年をかけて実施する取組がどの目標をめがけて実施しているのかを理解してもらいやすいよう、できるだけ先の数値を入れていただきたい。また、人権に関して、「人権が尊重される豊かな社会になっていると思う人の割合」が、2020年に50%というのは少なく感じます。
その他(計画を推進していく上での要望など)
  • 子育ての居場所などの活動をしていることから、子どもが京都に住んで良かったと思ってもらいたいと考えています。計画を実行していくに当たっては、地域で活動している人の意見を吸い上げてもらえるようお願いしたいと思います。
  • 福祉の観点から意見をさせてもらい、介護・福祉の人材確保について記載してもらっているが、福祉人材の現状は厳しく、どう確保していくかが非常に重要な課題だと思っています。
  • 新総合計画に基づき、人々が元気になる仕掛けを福祉の方からも実施していけたらと考えており、多くの人を巻き込み、京都に目を向けてもらうことで、京都で福祉の仕事をしたいと思う人を増やしていきたいと思います。
  • 京都府北部の方は、京都スタジアムができることで南部に行きやすくもなるが、スポーツ振興の観点では、北部でも何かスポーツの取組を実施してもらいたい。「子育て環境日本一」が京都府全域において叶えられるような取組をしていただきながら、京都府全体の子どもにとって、より良いスポーツ振興も進めていただきたいと思います。
  • 農家の担い手の高齢化が進んでおり、農家が減り、地域と関わる状況も変わっています。まちにおいても高齢化の進展によってコミュニティの衰退化が進んでいる。様々なニーズによって、希望している場所に参画できるような仕掛けを自治体によってしっかりと作り上げないと、人を引き付けるのは難しいと思います。特に農業に関しては、高齢化により、法人に集約してしまう方が増え、高齢者が参画する場がなくなっていますので、そういった人を違う分野に引っ張るプロジェクトをしっかり作っていく体制づくりが大事かと思います。
  • 府民一人ひとりが行政任せにならず、夢に向けて心ひとつに一緒にやっていかなければならないと気持ちを引き締めているところです。
  • 今後の推進にあたっては、職員にも地域にどんどん出て行ってもらい、地域の現状を見て、各市町村職員とも密に連携を取り、府民の活動を支援いただけると、府民も自分たちの計画という意識が生まれ、それが新しい総合計画の値打ちになると思います。
  • 学生の意見も取り入れてもらえたことに感謝しております。私はこの場に参画するまで、府がこういった取組をしていることを知りませんでした。計画の推進にあたっては、こういった取組があることを知らないから「参加できなかった、利用できなかった」という方がなるべく少なくなるよう、周知をしてもらい、多くの府民が京都府で活躍できるようにしてもらいたいと思います。
  • 基本計画の5頁に「若者の躍動」を追記してもらったことは良くなったと思いますが、パブリックコメントの意見でもあった「企業するなら京都プロジェクト」の修正点について、大学生に対する起業支援も追加する必要があるのではないかと思います。
  • 将来構想には1番に「コミュニティが大切にされる・・・」とある。分野別基本施策に「9.コミュニティが大切にされる社会」があり、この施策だけが将来構想のワードを入れ込んでいます。他の施策でもコミュニティを大切に思ってくれていることは分かりますが、「大切」というワードで終わっていてはいけません。NPOの活動をしていると、様々なジャンルの方々が来られるが、現状として「大切にしている」だけなので、「コミュニティを価値として活用することができる社会」の中から成長が生まれてくるように、「コミュニティが価値」だとの認識で、京都府を元気にするために全員が連携していくことが必要だと思います。
  • 文化関係団体や個人を、これまでと異なる視点や切り口でつなげられるのが、行政の力であり役割である。行政には、それぞれへの支援とともに、それぞれをつなげることによる相乗効果を出す役割を期待しています。
  • 計画は、実践し、府民へ共有し、府民が自分の地域への還元を実感できることが重要です。府からの広報だけでなく、民間企業等とタイアップする企画などにより、目指している内容を府民が知る場づくりや情報提供を行い、多くの方々に周知徹底してほしいと思います。
  • 数値目標について、数値は公平でわかりやすいマークで、単純に増えたほうが良いもの、減ったほうが良いものと、わかりやすい項目もある。一方で、例えば「魅力ある観光」であれば、府域で観光消費額や宿泊客について、現段階では、増えていくことが経済的にもまちの活性化にも有益かと思うが、増えていく過程で、雰囲気が変わったりその土地ならではの財産や建物が変わったり売却されたりすることもあり得ます。いかにして価値を保ちながらプラス方向を目指していくかを考え、プラス・マイナスだけでは測れないまちの魅力、地域の魅力、地域の財産に目を配る必要があると思います。
  • 今後、この計画を読まれた方には色々な思いがあるので御批判も出ると思うが、御批判を受けたことが改めて考えるきっかけにもなるので、それもこれからの京都府に活かしていただければと思います。
  • 計画の策定を通じて感じたことは、私たちは人口減少と少子高齢化社会に直面しており、どうするのかという議論が大切だが、議論の進め方がとても難しいと感じました。高齢者が安心して人生を全うできる社会をどうつくるのか、少子化によって社会を支える人が少なくなる中でどのような仕組みをつくるのか、人口が減少する地域がある中でどのような社会インフラが必要かということを議論し、キーワードは『コミュニティ』でした。核家族化が進み独居が珍しくない社会となり、かつての地域コミュニティが再現されれば安心な部分もあるが、今後の社会は違うかたちを求めざるを得ないだろう。地域の方やコミュニティ内で互いに助け合うことが共生社会だと思う。しかし、多様化・多様性という問題があり、様々な価値観が存在します。年齢、性別、障害があるかないかなどがあり、そのようなことに関わらず誰もが住みやすい社会をめざすユニバーサルデザインという視点も大事だと感じました。
  • 日本全体で人口減少社会を迎えており、50年後に1億人の人口を確保するには、すぐにでも具体的な施策を進める必要があるが、多様性とは相反するものに思えるので、パラダイムシフトが必要だが、何をどう変えていくかが良くわからない状況の中で、既成概念に捉われず、多様性を受け入れることや、何をどう受け入れるかを考え続けていくことが必要だと思いました。
  • 京都府には26市町村あり、それぞれ色々な事情があります。高齢化率でいうと、北部は、京都市がやがて経験する状態を既に迎えているが、それが大変な問題なのか、その地域に何が必要なのかなど、京都府全体のマクロの計画だけでなく、地域に応じたミクロの計画も必要だと思います。均てん化という言葉も良く使われるが、ホモジニアスではなくヘテロジニアスという色々なかたちの地域が混在していき、お互いに助け合うことも共生の一つかたちだと思います。
  • 数値目標について今後評価される際は、数字に捉われず、目指す方向とどの程度乖離しているのか、乖離が良いのか悪いのかなどを、より短期的なサイクルで評価したり施策を見直したりしていただきたいと思います。
  • 数値目標について、自分の範疇外の事情は分からないので、数値目標があると分かりやすいと思います。しかし、数値目標は使うものであって使われないようにしてほしいと思います。大切だが数値化しにくいものもたくさんあるので、数値目標に力を割き、数値目標に載らないものは手を抜いてしまうということにならないよう、数値目標を上手く使い、使われないように、心していただきたいと思います。
  • 計画は、総括が非常に重要であり、中間報告や最終報告をきちんとしてほしいと思います。4年後に上手くいったところや上手くいかなかったところ、様々出てくると思うが、その要因をしっかり検討し、報告書により総括してほしいと思います。
  • 数値目標の1つ目、「子育てに喜びや楽しみを感じている親の割合」については、抽象的な目標でどうされるのかなと思っていたところ、基準値が96%で目標も96%と説明があった。私自身は子育てが終わっているが、子育てに悩みや苦しみを感じている親はダメな親なのかと、角度を変えるとそういう話も出てくる。子育てに悩みがありますかと聞くと7割くらいの親はあると答えると思う。細かい指摘だが、少し取り扱いを考えていただいて、削除するなら削除する、1番ではなく2番目の次に入れておくなど細かい配慮もいるかなと感じた。
  • これだけたくさんの方針や施策を計画に盛り込むにあたりご苦労されたと思うが、これらを府民の方々に分かっていただかないと意味がないということを、これまでの議論の中でも度々申し上げてきたところ。正直に言えば、京都府総合計画の副題「~一人ひとりの夢や希望が全ての地域で実現できる京都府をめざして~」については「京都府」という言葉が重複しており、また長すぎて、知事でもそらでは言えないのではないか。長すぎるというのはインパクトがない、インパクトがないというのは府民の方々に到達しないということである。
  • それから以前に「私たちは挑戦します」というフレーズがあり、それは良いと思っていたが、最終案では「きょうとチャレンジ」が随所に使われている。それであれば、新しい総合計画の愛称を「きょうとチャレンジ」とか「チャレンジきょうと」にしておけば、かなり省略できるのではないか。府議会の議決もこれからなのでまだ完成ではないし、おそらく簡潔版も作ると思うが、それはそれとして府民にわかっていただけるように、また、先ほども指摘があったが中間でも総括するということを忘れずにお願いしたい。
  • 20年後にめざす将来像について、「豊かな産業を守り創造する京都府」と「文化の力で新たな価値を創造する京都府」とあり、産業の観点から「創造」というワードを使っていただいている点について非常に素晴らしい将来像になっていると思います。
  • 分野別基本施策の12に記述している「高度人材育成プログラム」について、新卒者から管理職、経営者までと、年代別に対策を講じることが記載されており、これも重要なことですが、ものづくりにおいて必要な人材は、研究開発人材であり、これこそが「高度人材」だと思いますので、そういう人達を育成するとともに、そこには女性の力を大いに活かしていただきたいと思います。
  • 北部グローカル構想について、北部の交通事情は30年前より悪くなっていると感じます。情報だけが便利になるのではなく、地域内の交通もそうですが、京都市や名古屋圏・東京圏とのアクセスも向上させる必要があると思いますし、道路・鉄道だけでなく、京都府には飛行場がないので、空港についてもなにか考えていただきたいと思います。
  • この計画策定を通じて一番申したかったのは、「連携」と「共創」ということでした。けいはんな学研都市は超快適スマート社会の実現をめざしており、この研究開発の成果を木津川右岸地域や相楽東部、更には京都府域全域へ波及させる時代にきていると考えております。受け手側の地域と相互に働きかけを行いながら新しい価値創造を目指すべきであると考えており、この点について、計画に反映していただき感謝しています。
  • 将来構想に「京都モデル」ということで、経済の成長だけでなく、QOL(クオリティオブライフ)の価値を再創造するということが記述されています。けいはんな学研都市のテクノロジーは、人間の生活の向上のためにあり、思いやり、寄り添い、共感、幸福という視点で、未来を見据えたイノベーティブな取組を目指していますので、将来構想の実現に向けて、京都府と一緒に頑張っていきたいと思います。
  • 新しい総合計画は、知事をはじめ、職員の皆さんのチャレンジ精神を感じる内容となっております。実現にあたっては、予算編成も含め、強いリーダーシップのもと、施策展開が可能な体制の充実をお願いしたいと思います。
  • 今回の総合計画について、子育て環境日本一を軸にされていましたが、スタートアップを支援する施策も多く盛り込んでいただきました。20年後の京都府では、新しい命や会社がたくさん生まれ、様々な方が京都府に住みたいと集まっている姿となれば良いなと思っております。
  • 京都府で新しく生まれる会社については、経済的な価値を追う会社ではなく、社会的な意義がある「サスティナブル」な会社が京都府でどんどん生まれていけば良いなと思っており、キーワードとしては「多様性」だと思っています。様々なコミュニティに参加して、自分の中の多様性というものを京都府に住む人達が育めることができれば、新しい会社が起こるというような土壌づくりにもなってくるので、そのような好循環がこれからの京都府で生まれて行けば良いと思います。
  • 計画を実行するに当たっては、市民の自立と行政のバランスをうまくとることが必要ですので、行政が前に出すぎず、市民が自立するような形で施策を実行していただきたいと思います。
  • 総合計画の全体構成についてですが、きょうとチャレンジ、エリア構想と分野別基本施策との関係について、私自身整理ができておりません。京都府総合計画は「将来構想」と「きょうとチャレンジ」と「エリア構想」の3本柱で十分ではないかと思っております。この3つを実現していく上で、「分野別基本施策」が必要な取組であるのは理解しますが、京都府の総合計画としては、そこまで記載する必要はないのではないでしょうか。
  • この新しい総合計画を進めていくにあたり、これからの京都府に必要となってくることは、教育に携わる専門の職員間での交流だと思います。
  • 今回の議論を通しても分かるように、教育は、学校の職員だけでなく、スクールカウンセラーやソーシャルワーカー等、様々な分野の方とも連携が図れる可能性を持っていますので、こういった、教育に携わる御専門の方とも一緒に、教育行政を推進していただきたいと思います。
  • 総合計画なので分野が多岐にわたることは明らかで、知事の強いリーダーシップがなければまとまらないと思っておりましたが、うまくまとめていただいたと思います。この懇話会についても、各方面を代表する方達が部会長を中心に、活発に議論していただけたことで、計画の策定に当たり良い意見を出すことが出来たと感じております。
  • 計画を実行するに当たっては、しっかりと総括ができるようにお願いしたいと思います。

 

お問い合わせ

総合政策環境部総合政策室

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4389

sogoseisaku@pref.kyoto.lg.jp