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第1回京都府外国籍府民共生施策懇談会の結果概要

1 日時

7月14日(火曜日)午後2時から5時まで

2 場所

京都府公館第5会議室

3 出席者等

委員:12名(学識経験者委員4名(2名欠席)(座長:須藤京都産業大学教授)、公募委員8名(2名欠席))

主な意見等

1)【外国籍府民への情報伝達に関すること】
・ 北部に住んでいるが、16年前に来日した時は地域に外国人もほとんどおらず、日本で暮らすための情報が得られなかった。日本で当たり前のことがわからず、誤解されるケースが多かった。
・ 外国人の一番の悩みは日本語。京都府の国際センターや京都市の国際交流協会で受講料が安価な日本語教室が開かれているが、そうした情報を知らない外国人が多い。他のことについても、誰に相談したらよいのか、どのようなことが相談できるかが知られていないだけで困っている人が多いと思う。
・ 異国の地で生活するのが精一杯で情報を得ることが出来ない人間がたくさんいる。ホームページの情報があるというが、パソコンを使えない人も多い。
・ コリアン二世では、在日のネットワークがたくさんあり、情報を利用できている。
・ 外国人が日本で受けられるサービスというのはたくさんあると思うが、情報がうまく伝わらず十分活用されていないというのが現状ではないか。使える情報が届く体制作りが必要であり、それが機能しているかどうかの定期的な確認も大切である。
  
2)【コミュニケーションのためのネットワークづくりに関すること】
・ 留学生や子供に対するケアは充実してきているが、外国籍の奥さんやお母さん達に対するサポートが必要。奥さんやお母さんは、家族の就職等により成人してから日本に住む。日本の生活がうまくいくためには、日本社会に受け入れられていると感じることが必要。そのためには、日常生活の中で外国人と日本人が友達になれるようなシステムができるといいが、出会いの場がなかなかない。
・ 東京では、児童館が大学のボランティアとか地域の方の協力を得てサポートされているようである。
・ 子供が大きくなる前に日本語を覚える必要があると思い、子供が通う保育園や幼稚園の先生を経験した保護者に日本語を教えてくれるようにお願いした。その勉強会は今も続いている。外国人自身も自分から行動しないといけない。
・ 国際センターや国際交流協会の敷居は高い。日常生活の中で、ちょっと助けてと言える場所ができるとよい。
・ 外国人ボランティアの方が、自分の日本での経験を新しく日本に来た奥さん方に伝えるというようなことを組織的にできれば、多くの人の役に立つのではと思う。外国人の奥さん方は大人になってから日本で生活を始めるため、職場や学校といったコミュニティの場を持つ御主人や子供と比べ倍以上の難しさがあると思う。
・ 自分の経験で言うと行政機関でいろんな情報を得ることができる。もう一つ、地域住民と仲良くすることがいいやり方だと思う。マンションの管理組合の会長をやったことがあるが、他の住民さんに温かく迎えてもらった。実は、住民の方は非常に優しい。いろいろ助けてくれる。
・ 中国人や韓国人の団体は多い。そういうところと連携して情報交換することができれば、友達もできて、ボランティアのような活動もできるのではないか。

3)【その他】
・ 京都の人は心のドアが固くてなかなか開いてくれない。外国人に対して心を開いてもらうためには、外国のことを知ってもらう必要がある。そのためには、大人を教育するより子供を教育して欲しい。具体的には、外国の文化に触れる時間を増やすことが効果的。また、修学旅行でアジアに出かけて行ってもらいたい。子供は柔軟であり、実際自分で行って、見て体験すれば子供の気持ちは変化する。さらに、食文化に関することも効果的。
・ 外国籍府民が日本で暮らすよい環境ができても、根本部分の解決が図られないといけない。日本で何十年住んでいても空港の入管で特別な扱いを受ける。選挙権があれば周りの人間や社会の見る目も変わってくる。
・ 最近、介護関係で東南アジアから人を連れてきて資格を取らすという動きがあるが、結局労働者として受け入れるだけではないのか。そうではなく、在日の外国人が増えていて生活が厳しい方もおられるのだから、そういう人たちに助成をして資格取得してもらえば、日本での経験を活かし、日本人にも外国人にも対応できる仕事がしてもらえるのではないか。
・ 外国人が働いているのを見ると何故そのようなところで働くんだと思うことがあった。何故、そのように思うのか考えたことがあり、そこには、外国からのお客という気持ちが本人にも周りにもあるのではないかと思った。そういう場合、本人が何かしてもらうのを待つのではなく、自分はお客ではなく、日本に住む人間ということで自分からやり、自分の要望はこうで、こういうことがしたいと思うことが大切だと思う。しかし、個人で出来ることは限られるので、そういう思いを持つ人の相談にのるとか支援といったことは京都府や京都市の力が必要と思う。

4)座長総括
・ 昨年度も行政や日本社会が何ができるかという議論をしていたところ、逆に外国人の方々から自分たちに何ができるかという視点が欠けているという御意見があったが十分議論できなかった。今年度は是非、一つの視点として議論していきたい。
・ 今回の意見交換で重要な点が2つあった。「外国籍府民への効果のある情報伝達」と「コミュニケーションのためのネットワークづくり」。次回は、この2点をテーマとして意見交換を行いたい。