第2回京都府外国籍府民共生施策懇談会の結果概要
1 日時
8月7日(金曜日)午後2時から5時まで
2 場所
京都府公館第5会議室
3 出席者等
委員:14名(学識経験者委員6名(座長:須藤京都産業大学教授)、公募委員8名(2名欠席))、オブザーバー1名((財)京都府国際センター常務理事)が出席
主な意見等
1)【外国籍府民への情報伝達に関すること】
・ 情報伝達の手段としては、共通語としての日本語が重要。いろんな言語で対応することも必要だが、それよりも日本語の学習普及や充実した学習機会が提供できないか。
例えば、ドイツやカナダに移住する場合は、政府の許可がおりた時点で、無料でその国の語学が学べる。強制的に勉強しろというと却って逆効果だが、日本語を学びたい人の希望にこたえる環境をつくることが大事
・ いろいろな国籍の方が住まれており、それらの方々の間では、日本語が一番よくわかる言語になっている。また、初級を終えた中級レベルの方が一番多い。そうした方々が読めるやさしい言葉で書かれた読み物、ふりがなをふったものなどがあれば、日本語の練習にもなる。
・ ボランティアの人数と活動数を見たところ、活動している人が少ない。日本語を習いたい人はたくさんいて、教えたい人もたくさんいるのにマッチングできていないのではないか。
交通費だけでも出して、北部に週に1回でも日本語指導に行っていただくというのは効果的ではないか。また、そうした場で情報を伝えていくしくみが作れないか。
・ いろんな情報、例えば行政の情報が伝えられたり、外国人のニーズをきいて一緒に考えたり、ボランティアによる日本語教室では、単に日本語の技術を伸ばすだけではなく違う意味の位置付けがあるのではないか。
・ 若い人は余りボランティアをしない傾向があり、退職をされた方、主婦など時間に余裕のある方がされているというのが現状で、ボランティアできる時間帯が昼間である場合が多い。勉強したい外国人の方の中には、仕事があり、夜間に教室を開いて欲しいという声が強いが、ボランティアが提供できる時間と学びたい人のニーズが合っていないというのが問題。
・ ホームページの情報をみるため、パソコンを習おうと思ったが料金が高い。行政で、日本語があまりわからない人を対象としたパソコン教室を開催して欲しい。
・ 日本の生活になじめないで困っている人は多い。立派な紙でなくてもよいので、例えば回覧板で情報提供できないか。
・ 外国人の団体はいろいろあるが、京都府との連携をもっと強めて、定期的あるいは経常的に連帯できれば、情報伝達のツールになる。
2)【コミュニケーションのためのネットワークづくりに関すること】
・ 遠慮なく中国語で交流できる会を作りたいと思い、いろいろなところで声をかけ、「嫁の会」というものを作った。その日に限っては文化の違いなどを中国語で情報交換している。
・ 周りの外国籍のお母さん方が、一歩踏み込んだ会話ができる日本人の友達ができない、日本社会に受け入れられている気がしないといった現状であることを知り、お母さんたちの親睦会を立ち上げた。半分くらいは異文化に興味のある日本人のお母さんたちで、文化の違いを話し合ったりし、楽しくやっている。
・ 外国人の方々のネットワークに日本人も参加して、お互いに理解を深め、情報を交換できればよい。
・ 日本人と外国人の交流の場の一つが町内会である。高齢の方になると、まだ、外国の方は怖い、何をされるかわからないという意識を持っておられる方がいるが、運動会や敬老会、いろいろな行事を一緒にして触れあえば、偏見が取り払われ、認識を共有することができ、外国人の方と一緒に住みよいまちづくりができるようになるのではないか。
・ ボランティアの方々が、外国籍のお母さん方と出会う手立てがない。学校では個人情報であるからといって誰が外国人か教えてもらえない。交流会のようなものが地域の中でできるようなマニュアルを作って欲しい。
・ フットワークの軽い学生であれば、ホームページを見て調べられるが、子供のことで手が一杯のお母さん方に有効なネットワーク手段は、口コミ、電話、立ち話、回覧板など。地域の小さい単位で交流できる場が増えていったらよい。
・ 留学中には他の留学生もいたり、外国人と出会う機会が多ければ、自然にネットワークができる。先に日本に来ている方からアドバイスをもらったり、その方を通して日本人の友達もできる。相談する相手が友達であれば気楽に相談できることもある。
・ 京都府名誉友好大使の活動は、架け橋のような役割で非常に重要なもの。
・ 日本国籍だが中国語しかできない方、日本語を話せていても年を取ると忘れてしまい、母語しか話せなくなることもあり、ニューカマーの方や仕事が見つからない在日外国人の方が介護免許を取りやすくなるサービスも提供して欲しい。
これからは、通訳ボランティアもすごく大事になってくる。
・ 市民レベルのコミュニケーションと行政が発信すべきコミュニケーションがあると思う。病院や年金の問題などが外国人の方に正確に伝わるよう広報するなど、行政としてすべきコミュニケーションはやって欲しい。
・ 役所の中に在日外国人のための窓口(総合窓口)を設置して欲しい。
3)座長総括
・ 情報伝達では、多様な日本語習得の輪というのが重要。
・ 日本人との仲間づくり、情報の相互交換ができるような仲間づくりが重要。
・ 別の観点から、外国人の方々が行動、活動するときに、日本の社会に何が貢献できるかというテーマも議論していきたい。
