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平成30年度第2回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要について

平成31年4月1日
京都府建設交通部
指導検査課
075-414-5225

平成31年3月1日に開催された平成30年度第2回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要は以下のとおりでしたのでお知らせします。

日時

平成31年3月1日(金曜日)午前9時30分から午前11時35分まで

場所

京都平安ホテル「平安の間」

出席者

  • 京都府公共事業評価に係る第三者委員会

多々納裕一委員長、岸田潔委員、関根英爾委員、深町加津枝委員、水原有香子委員

  • 京都府

建設交通部部長、技監、理事、課長ほか

議事内容

対象事業と結果

一般府道山城総合運動公園城陽線道路整備事業

  • 評価種別:事前評価
  • 施工箇所:城陽市
  • 結果

新名神高速道路開通との相乗効果で、さらなる地域の活性化が期待される事業であり、早く進めるべきとの意見があった。

主要地方道網野岩滝線(外村バイパス)道路整備事業

  • 評価種別:事前評価

  • 施工箇所:京丹後市
  • 結果

自然環境、地域の景観に配慮して進めるべきとの意見があった。

都市計画道路御陵山崎線(寺戸工区)街路整備事業

  • 評価種別:事前評価
  • 施行箇所:向日市
  • 結果

幅員狭小区間の解消や歩行者の安全確保に向け、早く進めるべきとの意見があった。

都市計画道路並河亀岡停車場線(第2工区)街路整備事業

  • 評価種別:事前評価
  • 施行箇所:亀岡市
  • 結果

亀岡市のまちづくり構想をふまえ、地元及び亀岡市と十分に意見交換をしながら進めるべきとの意見があった。

傍聴者

  • 2名

(参考)委員会での主な意見

一般府道山城総合運動公園城陽線道路整備事業

(委員)
新名神高速道路やJR奈良線との位置関係はどのようになっているか。
[京都府]
約25mの高さにある新名神高速道路の下を、JRの上空をまたいで橋を架ける計画となっている。
(委員)
高いところを通行する際に怖いと感じることがあるが、目隠し板などは設置されるか。
[京都府]
JR奈良線と交差する箇所等は落下物防止柵を設置する。高速道路のような連続的な高い壁ではないが、橋には壁高欄という側壁を設置するので問題ないと考えている。
(委員長)
先ほどの発言は、歩行者目線のことかと考えられるが、この区間は歩道が設置されるか。
[京都府]
現道に歩道があり、今回の事業区間に歩道は設置しない。
(委員)
案3は良さそうに思うが費用が高いのか。
[京都府]
事業所など支障物件が多く、コストが高額となる。
(委員)
新名神高速道路の近くでの事業であり、用地スペースもあるし地盤の状況も分かっている。2023年度より早く完成できるのではないか。
[京都府]
拡幅する箇所での用地買収や埋蔵文化財調査も必要となる。2023年度の新名神高速道路の開通までに頑張って完成したいという思いである。
(委員)
着々と事業を進めていただきたい。
(委員長)
京都府以外になるが、国道24号の消防署前は事業が進んでいるか。
[京都府]
国道24号寺田拡幅事業として国で進められており、城陽消防署と警察署は移転準備中である。

主要地方道網野岩滝線(外村バイパス)道路整備事業

(委員)
南側に神社があり、バイパスにより集落と神社が分断されるのではないか。
[京都府]
バイパスと集落から神社へ行く道は平面交差で計画しており、通行は可能である。
(委員)
案1で良いと思うが、地質的要因でコストが上がる可能性はあるか。
[京都府]
平面図の左側に山切りがあり、詳細な調査はこれから実施することとなるが、周辺の地質などから軟岩相当と考えている。法面には植生を促す厚層基材吹付を予定している。
(委員)
固い地盤でも亀裂がある。道路は長く使われるものなので、将来的な安全性も含め評価をお願いする。また、事業期間が長く感じる。
(委員長)
この沿線で過去に地すべりはあったか。
[京都府]
この周辺ではないと思う。
(委員)
景観への配慮とは、具体的にどのようなことをするのか。また、埋蔵文化財は具体的にどのようなものか。
[京都府]
バイパスの山切り箇所は、在来種による植生により景観・環境に配慮することとしている。また、埋蔵文化財は、立山古墳群、フキ岡遺跡、城楽寺遺跡、外村遺跡であり、弥生時代の土器が出土されている。そのため、埋蔵文化財調査が必要と考えている。
(委員)
どのような自然・景観に配慮するのか。
[京都府]
本事業区間の前後でも同じようにバイパス事業がされてきたが、オーソドックスな道路となっている。ガードレールの色彩などを検討していきたいと考えている。
事業箇所は旧弥栄町であり、文献によれば、主な植生・生物の生息状況は、植生はアカマツ林、コナラ林があり、ツキノワグマ、ニホンザル、クマタカ、ミヤマカラスアゲハ、オオムラサキなどが生息している。また、本箇所にいるかどうかは不明だが、旧弥栄町にはアベサンショウウオが生息していると聞いており、事業実施段階で確認されれば適切に対応する予定である。
(委員)
橋が2箇所計画されているがどのような設計となっているか。地域の風土などを意識したデザインにならないか。
[京都府]
橋の架かる溝谷川は小さい河川であり1径間のコンクリート橋となる。高欄を設計する際に、考えていきたいが、経済性も重視していかなければならないと考えている。
(委員)
経済性だけではなく、また橋の大小の話ではない。デザインには十分配慮してもらいたい。
(委員長)
B/Cが1.1であり、案1のみB/Cが1を超える。事業費増加の懸念はあるが、地域の景観などへ配慮していくとB/Cが1を下回ることとなり、事業の経済的合理性が成り立たなくなる。
[京都府]
詳細な設計はこれからである。調査をしっかり行い、景観などについては、地元の方々の意見をきっちり聞いていきたいと考えている。
(委員)
景観については、今回の事業だけでなく、京都府域すべてのこととして捉えていただきたい。手すりが錆びているものなどもたくさんある。道路景観をよくすると風景も良くなる。
[京都府]
府管理橋梁は約2000橋あり、老朽化が課題となっている。今年度全ての点検が完了するので、今後は修繕計画を立てていくこととなる。ご意見も踏まえ、塗り替えについても検討していきたいと考えている。
(委員)
丹後半島は地域らしい景観が残っており、道路景観は大切と考えている。また、国定公園でのデザインコンセプトなどに配慮しながら進めてほしい。
[京都府]
京都府では26箇所の京都府景観資産に登録しており、また、公共事業を実施する際の京都府公共事業景観形成指針を策定している。本箇所でも、この指針を活用して事業を進めていきたいと考えている。

都市計画道路御陵山崎線(寺戸工区)街路整備事業

(委員)
人口が多い地域での、非常に狭い道路。昭和の時代に整備を行っておくべきだった気がする。電柱はどうするのか。
[京都府]
地中化を考えており、費用も事業費に含まれている。御陵山崎線は乙訓地域を南北に結ぶ道路であり、今回の事業で北側については歩道が一定区間連続することとなる。南側についてはまだまだ整備が必要であるが、鋭意進めていきたいと考えている。
(委員)
乙訓地域には国道171号以外に南北を縦貫する道路がないため、抜け道として通行する車両が多く、抜本的に整備を考えるべきと思う。
(委員)
早く進めてほしい。近くに商業施設ができて、車が多くなっている。
[京都府]
事業進捗には用地取得のスピードが非常に大切である。地元の向日市では用地交渉に協力する仕組みが作られており、一緒に進めていきたいと考えている。
(委員長)
本箇所の事業進捗を図り、また南側も進めていってほしい。

都市計画道路並河亀岡停車場線(第2工区)街路整備事業

(委員)
家屋移転はあるか。
[京都府]
移転をお願いしなければならない家が19件ある。
(委員)
19件も支障となるのに意見書が1件もないのは、周知ができていないということではないか。
[京都府]
都市計画決定がされているので、地権者は移転対象となることはご存知と考えている。また、隣接する第1工区の完了が見えてきているので、次はこちらという思いでおられるのではないかと考えている。
(委員長)
橋があるが、この事業費でできるのか。
[京都府]
用地補償費が約11.8億円、工事費が6.5億円となっており、主に用地補償費となっている。
橋の工事費は、そのうち約2億円から3億円である。
(委員長)
交通事故が発生している既存道路との取り付けはどのようになるか。
[京都府]
都市計画道路が主道路となり、既設道路とはT字交差で接続する計画である。
(委員)
既存道路には樹木があり、事業区間には樹木がないように思うが、その考え方は。
[京都府]
今回の事業区間では植樹帯は計画していない。植樹帯については、まちづくりの中で地元市町村などと協議し、検討している。
(委員)
亀岡市の亀岡まるごとガーデン・ミュージアム構想にかかわっているので気になる。樹木がないと管理はしやすいかもしれないが、殺風景である。
[京都府]
過去には、積極的に市街地内で植樹帯の整備を行っていた時期もあったが、インフラの老朽化に対する費用も増大している中で、植樹帯の適正管理に必要な予算の確保など非常に厳しくなっている。選択と集中を行い、事業を進めていく必要がある。
(委員)
地域住民と植樹箇所を協議しながら事業を進めることができないか。
[京都府]
一定の配慮は可能であるが、植樹スペースについては都市計画決定されており、道路幅が決まっているので、用地的におさまらないと難しい。
(委員長)
前後区間の植樹帯の整備状況はどうか。
[京都府]
土地区画整理での事業箇所や第1工区に植樹帯はなく、亀岡駅に近い区間では植樹帯の整備を行っている。
(委員長)
亀岡市が持っている構想が、少しでも本事業に反映できるよう、意見交換しながら進めてほしい。

お問い合わせ

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京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

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