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京都府総合計画詳細版【丹後地域振興計画】(音声読み上げ1)について

丹後地域振興計画の構成

地域の特性

地域の将来像(20年後に実現したい姿)

施策の基本方向(基本的な視点、4年間の対応方向)

1.住み続けることができる安心・安全な地域づくり

ア.災害に強い安全な地域の構築(戦略1)

イ.安心して暮らせる地域づくり(戦略2)

ウ.人権を尊重し、誰もが輝ける地域の実現(戦略3)

エ.元気に住み続けられる環境の整備(戦略4)

2.稼ぐ力の強化による産業振興

ア.「海の京都」構想の更なる深度化(戦略1)

イ.ものづくり産業等地域産業の振興(戦略2)

ウ.「食」や「暮らし」を支える農林水産業の振興(戦略3)

エ.地域産業を支える基盤整備(戦略4)

オ.円滑な事業承継や新たな起業の促進(戦略5)

3.地域を支える人材の確保・育成

ア.移住・定住の推進(戦略1)

イ.地域企業等と連携した人材の確保・育成(戦略2)

ウ.誰もが能力を発揮できる環境づくり(戦略3)

エ.丹後の未来を担う人づくり(戦略4)

エリア構想

数値目標

参考資料

地域の特性

1.位置・地勢等

人々を魅了する自然景観に恵まれた丹後地域

丹後地域(宮津市、京丹後市、伊根町及び与謝野町)は、京都府の最北部に位置し、東は舞鶴市、西は兵庫県豊岡市、南は福知山市に接し、面積は約845平方キロメートルと府全体(4,612平方キロメートル)の約18%を占めています。

丹後半島の東と西には、それぞれに砂嘴(さし)を持つ宮津湾と久美浜湾があり、南には大江山連峰、中央には丹後山地が連なり、その中央部を竹野川が流れています。由良海岸から久美浜湾に至る海岸線は変化に富み、天橋立、伊根湾、経ヶ岬、夕日ケ浦など、様々な貴重な地質遺産を有し、東側は丹後天橋立大江山国定公園、西側は山陰海岸国立公園に指定されています。

また、京都府自然環境保全地域の上世屋、内山のブナ林、鳴き砂で有名な琴引浜、日本の棚田百選に選ばれた袖志の棚田、さらには各所に湧出する170を超える温泉など、自然景観に恵まれた地域です。

気候は四季の変化に富む日本海型気候で、夏は気温が高い日が続き、晩秋から冬にかけては「うらにし」といわれる季節風とそれに伴う時雨現象で、不安定な天候となります。冬季には山間部では1mを超す積雪が見られることもあります。

こうした気候は生活に厳しさをもたらす一方、良質な水や適度な湿気が、米作りなど農林水産業や丹後ちりめんなどの織物業に対する恵みとなってきました。

2.歴史・文化

歴史・文化のロマンあふれる丹後地域

丹後地域は、縄文・弥生時代から大陸との交流が活発に行われていたと考えられ、蛭子山古墳など日本海三大古墳をはじめとする古墳群が残されているように、いわゆる「丹後王国」として「大和朝廷」に比肩する独自の繁栄を遂げていたと言われています。

その後、奈良時代の和銅6年(713年)に丹波国から分かれ丹後国が置かれましたが、江戸時代には宮津藩、峰山藩と田辺藩(現在の舞鶴市)の三藩に分割され、さらに江戸中期以降は、幕府の天領として久美浜代官所が置かれました。明治維新後は、久美浜県が先に置かれ、廃藩置県による宮津県、峰山県、舞鶴県を経て、明治9年(1876年)には京都府に統合されました。

また、丹後七姫(安寿(あんじゅ)姫、乙姫、小野小町、静御前、間人(はしうど)皇后、羽衣天女、細川ガラシャ)、浦島太郎、徐福など数多くの伝説や民話が存在するほか、わが国最古の製鉄所遺跡である遠處(えんじょ)遺跡製鉄工房跡、江戸後期の北前船で繁栄した豪商の住宅、重要伝統的建造物群保存地区の「伊根浦舟屋群」や「ちりめん街道」などもあり、歴史・文化のロマンあふれる地域です。

3.産業

豊かな食、ものづくりの伝統・技術が息づく丹後地域

産業分類別の就業比率は、第1次産業7.4%、第2次産業27.4%、第3次産業65.2%となっていますが、基幹産業である農林水産業、織物業、機械金属業など、第1次産業、第2次産業の比率が、他地域よりも高くなっています。

こうした中で、これまでに米の食味ランキングで通算12回の特A評価を受けている丹後産コシヒカリやブランド京野菜、間人ガニや伊根ブリなど丹後地域ならではの食に加え、京丹後茶、丹後とり貝、丹後ぐじ、イワガキなど新たな農産物、ブランド水産物の生産等が始まるなど、「丹後・食の王国」と呼ぶのにふさわしい豊かな食に恵まれています。

また、丹後地域のものづくり産業として織物業や機械金属業が根付いています。織物産業は、生活スタイルの変化や厳しい経済状況の中でも脈々と受け継がれており、令和2年(2020年)には、丹後ちりめん創業300年を迎えます。機械金属業は、精密型鍛造や精密機械加工をはじめ自動車、航空機等の部品や半導体製造装置の開発など約200の事業所が集積しています。

4.人口等

高齢者など人々が生き生きと活動する健康長寿の丹後地域

丹後地域では、全国や京都府の平均を上回る少子高齢化が進行しており、地域の社会経済全般にわたり様々な影響を与えています。

丹後地域の人口は、平成27年(2015年)の国勢調査では97,424人で、長期的な人口減少と高齢化が進み、昭和45年(1970年)の140,186人と比べ、45年間で約30%減少しました。また、65歳以上の人口比率は、この間に11%(昭和45年(1970年)国勢調査)から36%(平成30年(2018年)1月1日現在住民基本台帳人口)へと大幅に上昇しており、保健・医療・介護体制の一層の整備充実が求められています。

一方、100歳以上の長寿者の比率が府平均の約2倍であるとともに、多くの高齢者が農林水産業等に従事したり、様々な行事や伝統文化の維持・継承に携わったりするなど、高齢者が健康で生き生きと活動されている地域でもあります。

5.生活基盤等

関西・中京圏へのアクセス充実により発展をめざす丹後地域

関西・中京圏と結ぶ高規格幹線道路として、京都府の南北軸を形成する京都縦貫自動車道(京都市~宮津市)と、これに結び関西・中京圏へアクセスする舞鶴若狭自動車道があり、日本海国土軸を形成する地域高規格道路として山陰近畿自動車道(鳥取市~宮津市)の早期整備が期待されています。

丹後地域の幹線道路としては、国道178号、312号とこれにアクセスする国道176号、482号や府道網野岩滝線等の主要地方道等により道路ネットワークが形成されています。

また、上下分離方式により運行されている京都丹後鉄道(丹鉄)は、今後人口減少等による利用者数の減少が見込まれる中で、運転手不足等により維持が難しくなってきている路線バスなどの他の交通機関とともに、地域の生活を守り、観光を支える基盤として、地域全体で支えていくことが重要になっています。

地域の将来像(20年後に実現したい姿)

~安心して「元気」に住み続けることができ、希望が持て夢が実現できる丹後地域~

安心して「元気」に住み続けることができ、希望が持て夢が実現できる地域を20年後に実現したい丹後地域の姿として、次の3つの地域づくりをめざしていきます。

「安心・安全な地域」

~大規模自然災害等にも対応できる地域強靱化の取組が進み、誰もが安心して健康に生き生きと住み続けることができる「安心・安全な地域」~

「稼げる地域」

~観光、ものづくり等の地域産業や農林水産業などの基幹産業が更に発展するとともに、新たな産業が創造される「稼げる地域」~

「誰もが活躍できる地域」

~丹後に住み、関わる一人ひとりがそれぞれの力を発揮しながら地域産業やコミュニティを担う「誰もが活躍できる地域」~

 

丹後地域振興計画(音声読み上げ2)に続く

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