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京都府総合計画詳細版【山城地域振興計画】(音声読み上げ1)について

山城地域振興計画の構成

地域の特性

地域の将来像(20年後に実現したい姿)

施策の基本方向(基本的な視点、4年間の対応方向)

1.新名神の全線開通を見据え、それぞれのエリア特性に応じた地域づくりの推進

ア.木津川右岸地域整備の計画的推進

イ.けいはんな学研都市と木津川右岸整備が車の両輪となった京都イノベーションベルトの形成

ウ.相楽東部の未来づくりの推進

エ.成熟しつつある都市エリアの都市機能等の充実

  • 京都市近郊の都市エリア(宇治市、八幡市、久御山町)
  • 乙訓地域の都市エリア(向日市、長岡京市、大山崎町)
2.暮らしを支え、災害に強い持続可能な安心・安全の基盤づくり

ア.防災・減災対策の強化

イ.暮らしの安心・安全の確保

3.子育てや長寿の安心を確保し、人権が尊重され、誰もが生き生きと暮らせる共生社会の実現

ア.安心して子育てできる環境づくり

イ.高齢者が安心して暮らせる地域づくり

ウ.人権の尊重

エ.障害のある人もない人も生き生きと暮らせる共生社会の実現

4.やましろ産業を地域の未来を支える柱へとパワーアップ

ア.やましろ産業のイノベーション

イ.宇治茶・京やましろ新鮮野菜の生産振興・消費拡大による魅力ある農林業の確立

ウ.お茶の京都DMOを核にした周遊・滞在型やましろ観光の新展開

エリア構想

数値目標

参考資料

地域の特性

1.立地特性

山城地域は、京都府の南部に位置し、宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、木津川市、乙訓郡大山崎町、久世郡久御山町、綴喜郡井手町、宇治田原町、相楽郡笠置町、和束町、精華町及び南山城村の7市4郡7町1村からなり、総面積は約554平方キロメートルで、京都府面積の約12%を占めています。京都・奈良・大阪を結ぶ歴史的文化地域であり、京都市、大阪府、奈良県、滋賀県及び三重県に接し、近隣の大都市との交流が活発です。

東は信楽山地等、西は西山や京阪奈丘陵等に挟まれ、宇治川・木津川・桂川の合流点を要に山城盆地が扇状に広がり、河川を臨む地域を中心に市街地が発達し、背後の丘陵地や山地は、茶畑や竹林を含む緑豊かな地域を形成しています。

2.人口

山城地域の人口は、約70万人で、京都市を除く府内人口の約60%を占めています。

これまで、高度成長期の人口流入で北中部を中心に著しく人口が増加し、近年ではけいはんな学研都市地域を中心に人口増が続いていますが、山城地域全体としては平成22年(2010年)をピークに減少に転じ、既に本格的な人口減少局面となっており、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、今後、2030年代前半には、ほとんどの市町村で人口減少となると見込まれています。

このような中、毎年1%前後の人口増加が続く市町があり、今後も人口増加が見込まれる学研都市エリアや、概ね人口が横ばいの成熟しつつある都市エリア(乙訓地域・木津川左岸地域)が存在する一方で、毎年最大3%の人口減少が続き、町全体が高齢化率50%に迫る団体など過疎・高齢化が進み今後も著しい人口減少が懸念されるエリア(木津川右岸・相楽東部地域)が山城地域には混在しています。

3.歴史文化

山城地域は、奈良時代の平城京と平安時代の平安京の豊かな両文化の影響を受けながら発展し、『万葉集』をはじめ、『源氏物語』や『平家物語』にも縁の深い地域です。古代遺跡や古墳、恭仁京や長岡京の史跡、平等院等の世界遺産、神社仏閣、山背古道、大和街道、西国街道、信楽街道、伊賀街道等の旧街道筋、「日本茶800年の歴史散歩」として日本遺産に認定された茶問屋街など歴史的文化遺産が数多く残されています。また、鎌倉時代末の元弘の乱に登場する笠置山、本能寺の変によって大坂から三河へ難を逃れた徳川家康の伊賀越えの道、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀が戦った天下分け目の「天王山」山崎合戦古戦場などの歴史の舞台でもあります。

さらに、涌出宮の宮座行事、祝園の居籠祭、田山花踊などの祭礼行事や民俗芸能等の伝統文化、暮らしや地域産業に結びついたお茶など山城ならではの豊かな文化に恵まれています。

4.産業

山城地域は、全国に誇る宇治茶の主産地であるほか、品質の高い筍、都市近郊の立地条件を生かした九条ねぎ、小松菜、ほうれん草、万願寺とうがらし、トマト、えびいもなど農業産出額が府内の約3割を占める野菜の生産地となっています。

また、山城地域は、府内製造業の事業所の約3割が立地する産業集積地でもあり、けいはんな学研都市には世界的な研究機関等が集積しています。オンリーワンやナンバーワンの技術力を有するものづくり産業や中小企業も多く立地しており、製造品出荷額等は京都府全体の約3割を占めています。さらに、新たな工場立地や企業進出など活発な動きが続いており、用地や人材の不足が深刻化し、それらの確保が重要課題となっています。

5.基盤整備

近年、大雨や台風など自然災害が頻発しており、災害発生時には府民生活の基盤となるガスや電力などのエネルギーをはじめ、道路・鉄道・情報網などの社会的インフラの早期復旧や農業・産業や社会生活の早期再開が、重要な視点となります。

山城地域では、これまでに、京都第二外環状道路の開通(平成25年(2013年)4月)、新名神高速道路城陽JCT・IC(インターチェンジ)~八幡京田辺JCT・IC(インターチェンジ)開通(平成29年(2017年)4月)等の広域交通網の整備が進んできました。現在は、新名神高速道路が令和5年度(2023年度)全線開通を目標に整備中であり、並走する国道24号(城陽市寺田~富野)では渋滞緩和等のため4車線化事業(寺田拡幅)が、また新名神高速道路IC(インターチェンジ)へのアクセス道路として、山城総合運動公園城陽線(城陽橋)、都市計画道路東部丘陵線、国道24号城陽井手木津川バイパス、国道307号、宇治木屋線等の整備が行われています。

京奈和自動車道では大和北道路(奈良北IC(インターチェンジ)~郡山下ツ道JCT)の整備が行われており、奈良、和歌山方面への利便性向上が期待されます。また、山城地域南部の東西軸である国道163号では、渋滞緩和や学研都市のまちづくり支援等のため、4車線化事業(精華拡幅)やバイパス事業(木津東バイパス、都市計画道路東中央線)が進んでいます。

鉄道では、JR奈良線高速化・複線化第二期事業が令和4年度(2022年度)の完成を目標に進んでおり、さらには北陸新幹線敦賀・大阪間のルートが決定するなど、地域のポテンシャルを高めるプロジェクトが数多く進んでいます。

これらを背景に、阪神圏はもとより、中京圏にもアクセスが可能となる地理的優位性が高まるとともに、駅周辺や高速道路のインターチェンジ周辺で、企業、物流、商業施設等の立地などの動きや、新たなまちづくりがダイナミックに展開しています。

地域の将来像(20年後に実現したい姿)

山城地域が、今後(概ね20年後)めざすべき将来像は、次のとおりです。

~個性豊かなそれぞれのエリアが魅力を輝かせ、つながり、更に発展する山城地域~
  • 未来に夢が持て、末永く住み、働き、事業を営み続けることができる地域
  • 互いに認め合い、大切にし合う交流と絆で結ばれた地域
  • 豊かな自然環境、歴史、文化が生み出す創造と活力に満ちあふれる地域

山城地域では、新名神全線開通などによって飛躍的に高まる地域のポテンシャルを大いに生かし、これまで比較的開発の進展が遅れていた木津川右岸地域をはじめ、山城地域の全てのエリアで、それぞれの地域の有する魅力を、更に輝かせながら発展していくことをめざします。

そして、こうした発展による未来への明るい希望の下で、人々が、末永く生きがいを持って暮らし、互いに認め合い大切にし合って豊かな人間関係を構築し、さらに、こうした人々の暮らしが営まれる山城地域が、恵まれた自然環境や、平城京と平安京の中間に位置する中で培われてきた豊かな歴史や文化が生み出す創造や活力で満ちあふれていくことをめざします。

 

山城地域振興計画(音声読み上げ2)に続く

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