がんばる京の商店街&グループ かや夢カード会
〈意欲的商業者グループ支援事業から〉
伝統的な町並みを活かして加悦町の魅力を発信
かや夢カード会 会長 杉上忠義さん
加悦町では地域活性化を目指して、さまざまな取り組みをされてこられましたね。
かつて加悦町は、日本でも有数のちりめん産地として賑わった町でしたが、近年では繊維不況の影響もあり、地域全体の活気が失われようとしています。私たちは、できるだけたくさんの人に加悦町に足を運んでもらいたいと考え、8年前から地域内の歴史ある寺院を活用してクラシックコンサートなどを開催したり、カード会のお菓子屋さんとの協力でケーキバイキングを開くなど、さまざまなちりめん街道事業に参画してきました。
また、いろいろな業種の人たちが集まって「かや夢カード会・18店」を発足させ、100円お買い上げにつき1ポイントをサービスする満点カード(600ポイントで満点)を作成。カードが一杯になると500円の商品割引をしたり、近隣の温泉施設が入場無料になるなど、地域の顧客獲得についても力を注いでいます。
今回の「ちりめん街道まるごとミュージアム-昭和館ルネッサンス-」と銘打った地域おこし事業は、これまでの集大成といえるものですね。
加悦町役場が移転するのに伴い、旧庁舎をどのように保存し、活用していくかが問題になりました。旧庁舎は昭和3年に建てられ、ちりめん街道のシンボル的な建物(京都府指定文化財)で、これを活かして何か面白い事業ができないかと思ったのです。
10月22日から23日に実施された「ふるさとフェア2005」では、旧庁舎をカフェコーナーとして活用し、昭和30年代の映画ポスターや看板、レトロな蓄音機やオルガンを置くなど、徹底して“昭和”の空間を再現することにこだわりました。若者たちにも高齢者にも好評だったようで、朝から晩までくつろいでいる人もいました。
そのほか、ちりめんにちなんだシルク入りのカステラやかりんとう、チーズケーキを販売したり、お客さんの着物姿の写真を卓上カレンダーにしてプレゼントするなど、地域密着型の取り組みが好評でした。
平成17年度の「意欲的商業者グループ支援事業(魅力ある店舗づくり事業)」の助成対象となりましたが…。
まず一つは、「京都府の北部地域の商業者も町の活性化のために頑張っているんだぞ」ということを皆さんに知っていただけたと思います。
いろいろな活性化事業を見ると、やはり京都の南部地域のほうが元気があり、集客規模も大きいようです。今回のふるさとフェアでは、2日間で約3,800名の人が加悦町に集まってくれました。「私たちもまだまだ捨てたもんじゃない!」という意識が、商店主一人ひとりの心に芽生えたように思います。
支援事業の認定をきっかけに、これからも多くの人が注目してくれるような魅力ある事業を進めていきたいと思います。
今後の展望などがあれば、お聞かせください。
本年10月28日に、ちりめん街道一帯が「伝統的建造物群保存地区」に指定されるよう文部科学大臣に答申されました。
私たちの地域には、まだまだ、たくさんの歴史的な文化財が埋もれています。 こうした資源を活かして、これからも皆さんが「加悦町に行こう!」と思っていただけるような魅力的な事業を発信していきたいです。
旧庁舎の今後の有効活用を含め、町を元気にすることで、私たち商店街が地域とともに活性化していくことができれば、すばらしいことだと思います。
「まいんどKyoto」2005年12月号掲載
