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空き店舗活用事例 北野商店街振興組合

コミュニティキャンパスの愛称は『ゆいまーる』

商店街の中に大学の施設が誕生したのは、京都府内で初めてのこと。
交流が始まったのは今から約6年前。同大学が実施した上京区の商店街調査がきっかけ。その後、同大学のインターンシップを同商店街で受け入れたり、同商店街の夏祭りに大学生が参加するなど交流を深めてきた。その実績のもと昨年10月に同商店街内の空き店舗を活用した『コミュニティキャンパス北野』がオープンした。

同施設は町家風の雰囲気の中、講演や展示などのできる多目的ホールや本格的な厨房施設と事務所を備えている。愛称を一般公募したところ応募総数約100通の中から『ゆいまーる』に決定。『ゆいまーる』とは「結い廻る(相互扶助)」という意味だそうだ。

事業を重ねていく

「現在のところ大学と商店街が毎月交替で事業を行っています。自然とこうなりました」と関谷氏。
10月には同商店街がチンチン電車の企画展示を実施、11月には大学生が授業の一環としてカフェ事業を実施した。そして12月には再び同商店街が京都の歴史パネル展示や明治・大正時代の話を聞く講座を開催。どの講座も会場満員の人気ぶりだ。

商店街を学びの場に

大学生の活動は『ゆいまーる』にとどまらない。ゼミや実習を同商店街で実施している。
例えば、関谷氏のゼミでは、個店のヒアリング調査を行ったり、『ゆいまーる』の活用を検討している。また別のゼミでは大学生が商店街の活性化に関わる授業として同商店街のフリーペーパーを作成。協力店を募り、クーポン券を付け、大学や商店街で配布した。

多方面に活用させたい

『ゆいまーる』の活用は、商店街だけにはとどまらない。
地域の各種団体や個人にも活用してもらえるよう同大学では、四月以降の本格的な使用に向けて現在規程を作成している。その試みとして一月にはかねてより希望のあった日本画家の個展を開催した。 また、二月には同大学の社会福祉学科の学生有志が障害者の自立支援のための商品販売を行う。
「『ゆいまーる』を拠点にして地域の小・中学校や各種団体とも連携の輪を広げていきたいと考えています。そのためにも商店街との連携をさらに強めていきたい」と関谷氏は語る。

お互いの効果検証

「商店街の活性化に即つながるわけではないが、大学生が商店街に入り込むことによって、これまでにはない客層が新たに入っているのは確か。そのことが商店街の活性化につながれば」と関谷氏。
一方宮脇理事長は大学生の受入れについて「大学生の存在は大きく彼らのパワーに期待する部分も大きい。地域・大学・商店街の連携のつながりを一層強めていきたい」。

ゆいまーる

京都商店街振興組合連合会発行「商店街振興情報」2006年2月号より