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白砂糖より三温糖や黒砂糖のほうが体によい?

Q) 白砂糖は薬品を使ってあり、また、成分としても黒砂糖や三温糖のほうがミネラルが多く、体によいと聞きました。どうなのでしょうか。

砂糖の白さは光の乱反射によるもの

砂糖は本来、無色透明の結晶です。白く見えるのは、光の乱反射のためで、雪が白く見えるのと同じです。

まず、砂糖の製法をみてみましょう。(1)さとうきびやてん菜から糖汁をとる。(2)濃縮して、原料糖を作る。(3)洗って不純物を取り除く。(4)温水に溶かす。(5)石灰と炭酸ガスを加え、さらに不純物を除く。(6)活性炭などでさらに不純物を除く。(7)加熱濃縮して砂糖の結晶を作る。(8)乾燥、冷却して砂糖(上白糖)ができあがる。

つまり、不純物を除くために使われる石灰や炭酸ガスは製造過程で除かれるため、製品の中には含まれず、また、漂白剤や染料で白くしているのではありません。黒砂糖はさとうきびから絞った汁をそのまま煮詰めて作ります。

三温糖の薄茶色は、白砂糖を取った後の液の加熱濃縮によるもの

では、三温糖はどうでしょうか。製造の過程で結晶化せずに残った糖液には、実はまだ糖分が多量に含まれています。これをさらに加熱濃縮する操作を数回繰り返すと出来上がるのが三温糖です。三温糖が薄茶色をしているのは、カラメル、つまり、加熱により糖分が焦げたための色です。加工度は白砂糖より高いと言えます。

ミネラルやビタミンを砂糖類から摂取するのは過大期待

次に砂糖の成分を見てみましょう。3種類の砂糖の成分を次ページの表に示しました。カルシウム、リン、鉄、ビタミン類とも、黒砂糖が一番多く、次いで三温糖であり、上白糖はゼロに近い数値になっているので、栄養面で上白糖はよくないように見えます。しかし、1日栄養所要量と比べると、砂糖に含まれるミネラルやビタミン類はもともとわずかです。ちなみに、家庭で1人1日に使う砂糖を20グラムとして、全部三温糖にしても、カルシウムは6ミリグラムです。これは、牛乳ならティースプーン1杯程度で、栄養所要量の100分の1にしかなりません。

三温糖や黒砂糖はその微量成分の効果で甘さにコクがありますが、栄養成分を期待するのは無理があります。料理の目的によって好みで使うのがよいでしょう。

主な砂糖100グラム当たりの成分比較

  黒砂糖 三温糖 上白糖 1日栄養所要量
カロリー(kcal) 352 380 384 2400
タンパク質(g) 1.7 0.1 0 70
カルシウム(mg) 240 30 1 600
リン(mg) 31 微量 微量 900
鉄(mg) 4.7 0.5 0.1 10
ビタミンB1(mg) 0.05 微量 0 1
ビタミンB2(mg) 0.07 0.01 0 1.4

(「四訂食品成分表」より)

<ティーブレイク>砂糖のクイズ

正しいものに○、間違っているものに×をつけてください。

1 砂糖をたくさん食べると、血液が酸性になる。

2 砂糖は骨の中のカルシウムを溶かしてしまう。

3 摂取するカロリーが不足していても砂糖を食べると太る。

4 牛乳に砂糖を入れると牛乳のカルシウムがダメになる。

5 穀類を十分食べていれば、砂糖はまったく食べなくてもよい。

(参考:「月間消費者1994年8月号」「食生活1995年12月号」ほか)

正解 1× 2× 3× 4× 5○