消費者金融(貸金業)利用上の注意
-多重債務者にならないために-
借りる前に、考えることは!
借金は、しなくても済むものならそれに越したことはありませんが、どうしても借金が必要なときでも、借りる前に、もう一度、次のことをよく考えてから利用しましょう。
- 今、本当に必要なお金なのか。
- 自分一人で決めずに、家族とよく相談しているか。
- 利息を含めて、自分の収入で返済できるのか。
一般的に毎月の返済額が平均月収の2割を超えると、返すことはむずかしいと言われています。不必要なお金や、必要以上の借入れはやめましょう。
消費者金融(貸金業)を利用するときは
どうしても借りなければならない場合、必ず次のことを心得ておきましょう。
- 返済能力を考えて、借入額は必要最小限とする。
- 借入は、できるだけ短期間にし返済期日を守る。
- 契約書の内容をよく読み、利息、返済期間、返済方法等の契約事項をしっかり確認する
- 年金受給者証、クレジットカード、キャッシュカード類は渡さない。
- 借金返済のために他所から借入をしない。
- 借入れ時には契約書の写しを、返済時には領収書を必ず受け取り保存する。
- 完済した時は、契約書の原本を返還してもらう。
業者を選ぶときは!
- 貸金業を行うためには、貸金業法による登録が必要です。店頭の登録標識で登録を受けた業者であるか確認しましょう。
- 金利計算、返済期間、方法などきちんと説明しない業者や、申込額を上回る金額を貸そうとする業者は選ばないようにしましょう。
- 低金利、好条件の甘い広告に惑わされないよう気を付け、わからないところは業者に説明を求めましょう。
※あまりに低金利、好条件の甘い広告には、こんな悪質商法があります。
小口ヤミ金融
自己破産者・多重債務者などをターゲットにしてダイレクトメール(DM)などで、「特別融資!」などど持ちかけて、実際には法定金利をはるかに上回る金利を取る。
東京都知事(1)の登録番号を使っている場合が多い。
090金融
電柱などの張り紙、郵便受けへの投げ込み広告などで、「1万円~10万円まで」、「現金即配達」などで現金を貸し付けるが、その利息は法定金利をはるかに上回っている。連絡先は主に携帯電話の番号を使っているため、090金融と呼ばれている。
家具リース
実際は家具を買い取る意志がないのに、買い上げた形を装い、数万円~10数万円を融資。
同時にリース契約を結び、利息としてリース料を受け取る。そのリース料を金利と考えると高金利となる。家具の買い取り時に査定をしないなど、不自然な取引と考えられる。
チケット金融
代金後払いという契約で通行券などの金券を販売し、その金券の売却先を指定し換金させる。実際に受け取る現金を元本、後日返済する金額と現金との差額を金利と考えると高金利となるので注意が必要。通常、金券を後払いで購入する必要はなく、広告から現金化できることが連想され、不自然な取引と考えられる。
紹介屋
「他社で断られた方にもすぐにご融資します。」などといったおとりの広告を出し、多重債務者を呼び込み、「あなたの信用状態はよくない。当社では貸せないのでほかの店を紹介する。」などと偽って、借入額の10%~50%を紹介料と称してだまし取る。
整理屋
「債務を整理・解決します」などと広告し、多重債務者から「整理手付金」といった名目で現金などを預かるが、整理を引き延ばした上、実際には、整理をしないで次々と現金をだまし取る。
買取屋
クレジットカードで商品を次々と買わせ、それらを定価の30%~50%ぐらいの金額で買い取り、下取り業者に転売して利益を得ている。
申込者は、一時的には現金が入る。クレジット会社から請求が来るので、債務が膨らむ。
連帯保証人になるときは!
連帯保証人になるときは、十分に注意してください。
借金の連帯保証人になるということは、借りた人が返済に行き詰まった時に借りた人に代わって全額支払いますと言う意味です。安易に保証人になったために、財産を失ったりすることがあります。
貸金業者は保証契約を締結する前に、保証契約の内容を記載した書面を交付しなければならないことになっています。連帯保証人になる場合、どのような条件で借りるかを十分確認しましょう。
返済に困ったときは!
通常の返済ができなくなった場合には、そのままにしておくと利息がかさみ借金がますますふくらんでしまいます。
できるだけ早く、最寄りの公的な相談窓口等で相談され、借金の全容を明かににして返済計画を立て直すことが必要です。
具体的な整理方法としては、次のような方法があります。
(1)当事者間の話し合いによる利息の一部免除や長期分割返済
(2)日本貸金業協会による苦情・相談窓口の利用
(3)弁護士への債務整理の委任
(4)簡易裁判所への調停の申立て
(5)地方裁判所への自己破産の申立て
相談するときは、契約書の写しを用意するほか、返済日、返済額などを正確に整理しておくことが必要です。借りた業者が多い場合には、一覧表を作っておきましょう。
