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4月27日第584号

1.雑木林を売却したはずが、別の新たな原野を買わされた
~国民生活センター・見守り新鮮情報第306号より~

<内容>
宅地建物取引業の免許を持つ業者から、電話で何度も、昔両親が400万円で購入した雑木林の売却を持ちかけられた。断ったが「約5千万円で買い取る」と言われ根負けし、会って話を聞いた。「他の土地を一緒に購入すれば節税になる」「購入費用は後で返す」等と説明され、よく分からなかったが、買い手のつかない土地が売れるならと思い、約400万円支払って契約書にサインした。しかし、いつまでも購入費用は返金されず、業者は電話に出ない。
契約書を確認すると、雑木林を1200万円で売り、原野を1600万円で購入する契約となっていた。(60歳代女性)

<ひとこと助言>

  • 過去に原野商法(値上がりの見込みがほとんどないような原野や山林等の土地を、将来値上がりするかのように偽って販売する手口)の被害に遭った人や、それらの土地を相続した人に、「土地を高く買い取る」と持ち掛け、言葉巧みに売却額より高い値段の新たな土地も一緒に購入させる二次被害の相談が見られます。
  • 「土地を買い取る」「お金は後で返す」などと言われても、きっぱりと断り、絶対にお金を支払わないようにしましょう。
  • 宅地建物取引業の免許があっても、悪質な勧誘を行う業者もいるので、注意が必要です。
  • 一度お金を支払ってしまうと、取り戻すのは困難です。不審な点を感じたら、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。

<詳細>国民生活センターHP
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen306.html(外部リンク)

2.強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生
-幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出-
~国民生活センターからのお知らせ~

ネオジム磁石をうたう強力な磁力のマグネットボールを複数個誤飲し、磁石同士が引き合って消化管内に腸壁を挟んでとどまり、腸壁を穿孔(せんこう)(穴があくこと)していたものを開腹手術等により摘出したという事故情報が寄せられました。
そこで、マグネットボールをはじめとした複数の磁石を誤飲した際の危険性について、あらためて注意を呼び掛けます。

<国民生活センターに寄せられた事故事例>

【事例1】
クリスマスプレゼントとしてインターネットで2種類の磁石商品を購入。マグネットボールを5個誤飲したところを保護者が気づいて受診。レントゲンで消化管内に5個連なっていることを確認し経過観察とした。翌日も磁石は移動しておらず、紹介先の病院で内視鏡検査を実施したが、胃内になく経過観察とした。その翌日もやはり移動がなく手術を実施した。磁石は2個が胃壁から、3個が空腸から壁を穿通(せんつう)していた。摘出し空腸穿孔部を縫合した。
(事故発生年月・2017年12月・男児3歳)

【事例2】
友人の幼児が遊んでいたのを見て欲しがったため4カ月前に買い与えた。その後、磁石を口の中に含んでいることがあったため、保護者は手の届かないところに保管していた。嘔吐(おうと)を繰り返したのでかかりつけ医を受診すると胃腸炎の疑いで薬を処方された。しかし、その翌日も嘔吐が続いたため、紹介状を書いてもらい他院を受診し、レントゲン検査で腸内に異物が見つかった。その後開腹手術を行ったところ、小腸内の3カ所にあった磁石が磁力で引き合い、小腸を結着し、圧迫壊死(えし)を起こして穿通しており、直径3mmの磁石計37個を摘出した。
(受診年月・2018年1月・女児1歳9カ月)

<消費者へのアドバイス>

  • 特に強力な磁力のマグネットボールの複数個を誤飲すると大変危険です。子どもに与えないようにしましょう。
  • 万が一誤飲した可能性がある場合には、医師の診断を受けましょう。

<詳細>国民生活センターHP
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180419_1.html(外部リンク)
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/pdf/support128.pdf(外部リンク)

3.赤ちゃんを出産予定のお母さんへ
-さい帯血の提供または自己保存の参考にしてください-
~厚生労働省からのお知らせ~

白血病などの疾患の治療のために移植を必要とする患者さんに、無償で提供してもらったさい帯血(赤ちゃんとお母さんを結ぶへその緒をさい帯といい、さい帯と胎盤の中に含まれる血液のこと)を保管して提供する「公的さい帯血バンク」という仕組みがあります。現在、基準を満たし国から許可を受けた「公的さい帯血バンク(臍帯血供給事業者)」は全国に6つあります。
これに対して、将来ご自身やお子さんが何らかの病気になる可能性、または、現在まだ効果の証明されていない治療方法にさい帯血を使う可能性を考えて、委託契約を結び、保管料を支払い、さい帯血を保管してもらう事業者を「さい帯血プライベートバンク(民間さい帯血バンク)」といい、厚生労働省のホームページにおいて当該事業の届け出状況等の情報を公開しています。

<さい帯血の自己保存をお考えの方へ>

  • 「さい帯血プライベートバンク」は公的さい帯血バンクと異なり、国の許可を得た事業者ではなく、さい帯血の調製・保存などは国が定める基準と同様に行われているとは限りません。
  • どのような契約内容であるか(さい帯血の調製・保存方法や、契約終了時のさい帯血の取扱いなども含めて)、さい帯血プライベートバンクの実績など、よく説明を受けた上で、慎重にお考えください。

<「公的さい帯血バンク」へのさい帯血の寄付をお考えの方へ>
さい帯血は、公的さい帯血バンクと提携している産科医療機関でのみ提供することができます。出産予定の産科医療機関で、さい帯血を寄付することができるかについては以下のURLでご確認ください。
→さい帯血を提供できる産科医療機関について
http://www.bmdc.jrc.or.jp/generalpublic/saitai.html#an5(外部リンク)

<詳細>厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ishoku/saitaiketsu.html(外部リンク)

 

お問い合わせ

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京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館2階

ファックス:075-671-0016

kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp

電話(消費生活相談):075-671-0004【平日午前9時~午後4時】
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