ここから本文です。

12月20日第649号

1.深刻な高齢者の消費者被害 見守りで防止しましょう
~国民生活センター・見守り新鮮情報第354号より~

<内容>
叔母が、「通帳に3千円しか残っておらず生活費が無くなった」と私の母に相談してきた。母と一緒に叔母の家に行くと、化粧品が山のようにあった。書類等を調べると、長期間に渡って契約していたようで、約5百万円も支払っていた。叔母によると、担当から「こちらが質問すること全てに『ハイ』とだけ言うように」と言われ、契約を強要されていたという。(当事者:80歳代・女性)

<ひとこと助言>

  • 高齢者が長期間に渡って、大量の商品を購入させられていたという相談が寄せられています。周囲の人が気付いたときには高額の支払い後だったというケースも見られます。
  • このような被害を防ぐには、家族や周囲の人が、日ごろから高齢者の様子に気をつけることが大切です。離れて暮らしている場合は、なるべく頻繁に連絡を取っておき、帰省の際などには不審な書面や、大量の商品、困っている様子等がないか確認するようにしましょう。
  • 少しでも気になることがあれば、本人から詳しく話を聞き、早めにお住まいの自治体の消費生活センター等に相談しましょう(消費者ホットライン188)。家族や周囲の方も相談できます。

<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen354.html(外部リンク)

2.子どもが飲んでしまった! お酒の置き場所に注意
~国民生活センター・子どもサポート情報第151号より~

<事例1>
夕食後、家事をしていたところ、家族が飲み残した赤ワインを10カ月の娘が飲んでいた。少し顔が赤くなり、ぐったりしていたので病院に連れて行き受診した。(当事者:10カ月・女児)

<事例2>
家族が晩酌中、2歳の息子に水を持ってこようと目を離したところ、飲みかけのハイボールが減っていた。息子が1、2口飲んでしまったようだ。(当事者:2歳・男児)

<ひとこと助言>

  • 家庭内で大人が飲んでいたアルコール飲料を、子どもが飲んでしまったという事故が報告されています。特に子どもの場合、アルコールの摂取量によっては深刻な事故につながるおそれがあるので注意が必要です。
  • アルコール飲料の入ったグラスや缶等は、子どもの手の届かない場所に置き、飲酒後はすぐに片付けましょう。
  • 親族や友人等が集まって飲酒するときも、子どもが一緒にいる場所では、アルコール飲料を置く場所に気をつけて、子どもの動きに注意を払いましょう。
  • アルコール飲料を飲んだと疑われる等心配な場合は医療機関を受診しましょう。休日や夜間の場合は、こども医療電話相談(全国同一の短縮番号:#8000)で相談できます。

<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support151.html(外部リンク)

3.消費者問題に関する2019年の10大項目
~国民生活センターからのお知らせ~

国民生活センターでは、毎年、消費者問題として社会的注目を集めたものや消費生活相談が多く寄せられたものなどから、その年の「消費者問題に関する10大項目」を選定し、公表しています。

2019年は、改元に便乗した消費者トラブル、無登録業者とのバイナリーオプション取引などの「もうけ話」のトラブルが若者を中心に増加したほか、SNSが関連している相談が多く寄せられる年となりました。

<2019年の10大項目>

  • 若者を中心に広がる「もうけ話」のトラブル
  • ネット関連の相談は年齢問わず SNSがきっかけになることも
  • 架空請求に関する相談引き続き 新しい手口も
  • 高齢者からの相談 依然として多く
  • なくならない子どもの事故 死亡事故も
  • チケット不正転売禁止法施行 相談件数は5倍以上に
  • 「アポ電」と思われる不審な電話相次ぐ
  • 改元に便乗した消費者トラブル発生
  • キャッシュレス化が進む 関連したトラブルも
  • 各地で自然災害発生 国民生活センターでも被災地域の支援行う

<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20191216_1.html(外部リンク)

お問い合わせ

文化生活部消費生活安全センター

京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館2階

ファックス:075-671-0016

kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp