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相談概要にみる高齢者の相談の特徴について

平成29年9月5日放送「相談概要にみる高齢者の相談の特徴について」

☆NHK
きょうは、相談概要にみる高齢者の相談の特徴について、お話しいただきます。毎日のように、新聞、テレビなどで、高齢者が関わったトラブルが報道されていますね。

★相談員
はい、特殊詐欺などの新聞記事は毎日のように目にします。7月末に京都府が平成28年度の消費生活相談概要を発表しました。京都府の消費生活相談窓口で受け付けた相談件数は5,630件で、前年度よりわずかに減っていますが、過去5年間は6千件弱で推移しています。

☆NHK
相談件数は横ばいということですが、やはり詐欺的な手口の相談というものも多いのでしょうか?

★相談員
65歳以上の高齢者の相談は相談件数全体の約3割にあたる1,524件で、うち詐欺的な手口に関する相談は11.9%、182件と高水準でした。29年度の4月から7月までの4カ月間では高齢者の相談は405件、その中で詐欺的な手口の相談は11.9%の48件となっており、現在も高水準となっています。

☆NHK
相談の中で目立った特徴といったものはありますか?

★相談員
商品役務別で分類すると、3年連続で放送・コンテンツ等の相談が1位です。放送・コンテンツ等というのはテレビ、ラジオなどの放送サービスとインターネットを通じて得られる情報に関するものです。アダルト情報サイト、出会い系サイト、ギャンブル情報サイトなどがこれにあたります。昨年度の相談では放送・コンテンツ等、インターネット通信サービスなど情報通信に関する相談件数は1,406件で全体の4分の1を占め突出していました

☆NHK
高齢者からも、放送・コンテンツ等に関する相談は多くあるのですか?

★相談員
60歳代、70歳代でも放送・コンテンツ等がトップでした。有料サイトの利用料金が未納であるので連絡するように、連絡しない場合は法的手段をとるとスマートフォンにメールが届いたという相談や、アダルトサイトのワンクリック請求で15万円支払ったら、他のサイトからも請求があると言われた、などの相談がありました。

☆NHK
80歳以上の方は放送・コンテンツ等に関する相談は1位ではないのですか?

★相談員
80歳以上では放送・コンテンツ等は3位、1位は健康食品でした。誰もが健康に興味があり、特に高齢になればなるほど関心が高まります。これに関連して、87歳の母親宛にサプリメントが届いた。母親は覚えがないというが、明細書では定期購入になっているといった娘さんからの相談もありました。

☆NHK
購入形態などでみると何か特色はありますか?

★相談員
平成28年度の購入形態としては、通信販売が最も多く全体の約3分の1以上を占め、その中でもインターネット通販が7割となっています。
高齢者の場合、年齢が上がるにつれて「店舗購入」や「通信販売」より、「訪問販売」や「電話勧誘販売」での相談が多くなっています。外出する機会が減少し、在宅時間が長くなることも一因とは思いますが、勧誘を受けたときにしっかり断れない、対処できないということが、大きく関係していると考えられます。

☆NHK
高齢者でなくても、強く勧誘されると断りにくいものですよね。そんな時、誰か相談できる人がいるといいですね。

★相談員
高齢者の被害には「だまされたことに気づきにくい」「被害に遭っても相談できない、相談しない」という特徴があり、被害が表面化しにくくなります。そんな時、周囲の方の気づきや声かけが被害の発見、救済につながります。ぜひ、みなさんも地域での見守り活動にご参加いただきたいと思います。

☆NHK
周囲の方の見守りが高齢者の被害の発見や救済につながるということですね。

★相談員
相談は早ければ早いほど解決に繫がります。トラブルに遭ったら、トラブルに気づいたら、できるだけ早く相談してください

 

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