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長期保管のカセットボンベ ガス漏れに注意!

★NHK
本日は製品事故についてのお話をお聞きします。
天気予報では、今週から寒くなると聞いています。寒くなるとお鍋の機会が増えますね。

☆相談員
はい、12月は忘年会の季節ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で外食の機会が減り、家でお鍋を囲む機会も増えると思います。今回お話したいのが、お鍋には欠かせないカセットボンベの製品事故についてです。

★NHK
東日本大震災から来年3月で10年が経過しようとしています。カセットボンベは、防災対策の日常備蓄品としても推奨されているため、震災後に備蓄用として、カセットボンベを購入された方も多いと思います。

☆相談員
そうですね。しかし、カセットボンベは、製造から長期間経過したり、保管環境が悪かったりすると、内部パッキンの劣化などによってガス漏れが発生する可能性があり、大変危険です。

★NHK
なるほど、当然のことですが、カセットボンベにも使用期限がありますね。
どのような事故が起きているのでしょうか?

☆相談員
消費生活センターには、「災害時の備えとして保管していたカセットボンベが古くなっていたが、外観上に変化が見られなかったため、カセットこんろにセットして台所で使用していた。突然、差込口のあたりで引火し、20cm位の炎が上がった。」などという相談が寄せられています。

★NHK
火事になりかねない事故ですね。怖いです。
このような事故を起こさないために、私たちが注意すべきことはありますか?

☆相談員
はい、製造年月日がわからないものや金属部分に変形やサビが見られるものは使用をやめましょう。
平成25年10月1日以降、国内の製造業者ではカセットボンベの製造時期は缶の底に統一された方法で表示するようになりました。使用期限の目安は製造後約7年とされています。現在お持ちのカセットボンベは、製造年月日を確認してから使用しましょう。製造年月日が表示されていないカセットボンベについては、製造事業者に確認しましょう。

★NHK
しかし、古いカセットボンベにガスが残っていると、もったいないから使いたいと思いますよね。

☆相談員
そうですね。しかし、事故を起こす危険を考えて判断していただきたいと思います。

★NHK
カセットボンベの保管場所にも気をつけないといけないですね。

☆相談員
そうです。カセットボンベを保管する場合は、こんろなどの使用器具から取り外して、必ず先端のキャップを付けた状態で直射日光の当たらない40℃以下の湿度の少ない場所で保管してください。災害対策用等で備蓄しているものは、経年に応じて古いものは使い切り、新しいものを補充しておきましょう。

★NHK
では、不要となったカセットボンベの処分はどうしたらよいですか?

☆相談員
空になったカセットボンベは、お住まいの自治体のルールに従って廃棄しましょう。
古いガスボンベやガスが残っている状態で処分したい場合は、製造事業者か、一般社団法人日本ガス石油機器工業会が開設しているカセットボンベお客様センター、電話番号0120-14-9996に確認しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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