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微生物検査結果

京都府では、卵類や肉類、貝類等の畜水産物について、微生物汚染状況を検査により確認しています。検査によって微生物が検出された場合は、食中毒を予防することを目的に生産者や販売者等に対して衛生指導を行います。

サルモネラ属菌による食中毒事例は、卵類が原因食品となることがありますが、十分加熱調理することで防止することが可能です。府内で生産や流通する鶏卵や液卵等について、細菌検査を実施しています。

鶏肉や豚肉から、バンコマイシンという抗生物質に耐性のある腸球菌(いわゆるVRE)が検出されることがあります。人が食品とともに摂取することで健康被害が発生するおそれもあり、輸入品から検出されることがあるため、府内に流通する輸入品を中心に検査を実施しています。

京都府北部地域が面する日本海沿岸では、カキが採取されています。冬場に多く発生するノロウイルス食中毒事例は、カキをはじめとする二枚貝が関与することがあります。この二枚貝は、中腸腺と呼ばれる部位にノロウイルスを溜め込む性質があるため、この汚染状況を確認しています。

リステリア菌(リステリア・モノサイトゲネス)による食中毒は、我が国では統計上発生していませんが、米国では、毎年約2,500人が重症のリステリア症となっており、妊娠中に注意が必要な食中毒菌であることが知られています。本菌は4度以下の低温でも増殖可能なため、未殺菌乳、ナチュラルチーズ、野菜・食肉加工品などを原因とした集団発生事例があり、輸入品から検出されることがあるため、府内に流通する輸入品を中心に検査を実施しています。

平成24年4月から6月実施分

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。

検体の種類 検査部位 検体数 原産地
鶏卵 卵内部 (5) 府内産(5)
鶏卵 卵殻表面 (5) 府内産(5)

 

平成24年7月から9月実施分

★リステリア菌

府内で流通する輸入ナチュラルチーズについて、リステリア菌の検査を行いました。全ての検体において、リステリア・モノサイトゲネスは陰性でした。

検体の種類 検体数 原産国
ナチュラルチーズ (5) フランス産(3)、米国産(1)、オーストラリア産(1)

 

平成24年10月から12月実施分

★サルモネラ属菌、一般細菌数

サルモネラ属菌とその細菌数について、府内産液卵を検査しましたが、全ての検体でサルモネラ属菌は検出されず、食鳥卵としての成分規格を満たしていることが確認されました。なお、一般細菌数は下欄のとおりであり、問題ないことが確認されました。

検体の種類 検体数 検査結果(サルモネラ属菌) 検査結果(一般細菌数)
液卵白(殺菌) (1) 陰性 30以下/ml
液全卵(殺菌) (1) 陰性 30以下/ml

 

鳥卵の成分規格

殺菌液卵はサルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。

 

★ノロウイルス

府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しました。検体の一部からノロウイルスを検出しました。カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。

検体数 原産地 検査結果
(4) 久美浜湾(4)

1検体でノロウイルスG1を検出

2検体でノロウイルスG1及びG2を検出

 

平成25年1月から3月実施分

★ノロウイルス

府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しました。検体からノロウイルスを検出しました。カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。

 

検体数 原産地 検査結果
(4)

青井地先(1)、吉田地先(1)、

久美浜湾(1)、舞鶴湾東:佐波賀(1)

1検体でノロウイルスG1及びG2を検出

3検体でノロウイルスG2を検出

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