食品添加物
食品添加物に強くなるQ&A
食品添加物って何ですか?
- 食品添加物とは、「食品の製造過程で、食品を加工・保存するために食品に添加、混和などの方法によって使用するもの」と食品衛生法で定義されています。
食品添加物の種類にはどんなものがあるの?
- 食品添加物の種類
日本では、(1) 安全性と有効性を確認して厚生労働大臣が指定した「指定添加物」、(2) 長年使用されてきた天然添加物として品目が確定している「既存添加物」、(3) 「天然香料」、(4) 「一般飲食物添加物」に分類されます。
今後、新たに使われる食品添加物は、すべて厚生労働大臣の指定を受けることになります。
どんなものが食品添加物に指定されるの?
(1) 安全性が実証または確認されるもの
(2) 使用により消費者に利点を与えるもの
- 食品の製造、加工に必要不可欠なもの
- 食品の栄養価を維持させるもの
- 腐敗、変質、その他の化学変化などを防ぐもの
- 食品を美化し、魅力を増すもの
- その他、消費者に利点を与えるもの
(3) 既に指定されているものと比較して、同等以上か別の効果を発揮するもの
(4) 原則として化学分析等により、その添加を確認しえるもの
安全性の確認はどのように行われるの?
- その食品添加物が安全かどうかは、ラットやマウスなどの動物を使って実際に科学的な試験が行われています。食べ物に使うことのできる添加物の量は、動物実験を通して国際的機関が無害と確かめた量(無毒性量)のさらに1/100の量を、毎日食べ続けても安全な量(1日摂取許容量)とし、この量よりずっと少なくなるように法律で使い方が決められています。
安全性を確認するための主な試験
一般毒性試験
- 28日間反復投与毒性試験
実験動物に28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる。
- 90日間反復投与毒性試験
実験動物に90日間以上繰り返し与えて生じる毒性を調べる。
- 1年間反復投与毒性試験
実験動物に1年間以上の長期間にわたって与えて生じる毒性を調べる。
特殊毒性試験
- 繁殖試験
実験動物に二世代にわたって与え、生殖機能や新生児の生育におよぼす影響を調べる。
- 催奇形性試験
実験動物の妊娠中の母体に与え、胎児の発生、発育におよぼす影響を調べる。
- 発がん性試験
実験動物にほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の有無を調べる。
- 抗原性試験
実験動物でアレルギーの有無を調べる。
- 変異原性試験(発がん性試験の予備試験)
細胞の遺伝子や染色体への影響を調べる。
※ 詳しくは日本食品添加物協会のホームページへ(外部リンク)
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