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「きょうと食育シンポジウム」を開催しました。

開催の趣旨

 食育の実践者が、実践事例も交えながら京都の食育の目指す方向について議論を行い、府民に対し食育の必要性、特に子どもへの食育の必要性の浸透を図る。

きょうと食育シンポジウム

日時

平成19年11月17日(土曜日)13時30分~16時30分

場所

ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館) 3階 大会議室

来場者

約170名

内容

(1)基調講演

テーマ:「大切! 子どもへの食育 -大学生の食生活実態から-」

講師:友藤 弘子 氏(管理栄養士・NPO法人地域に根ざした食・農の再生フォーラム理事)

友藤氏講演 

資料(PDFファイル、838KB)

  • 下宿生だけでなく、自宅生も、食について自立できず、食生活が乱れている。
  • 情報提供や提案などの継続した取組や、学生が参画できる取組が大切である。
  • 大学生の食生活は子ども時代の食習慣がそのまま現れるので、子ども時代の食育が重要である。
  • 学校教育だけが食育の場でなく、家庭教育での食育、社会教育での食育が重要である。
  • 家庭での食育のためには親も変わらないといけない。
  • 食生活にあまり興味がない人に対して、自身の食生活の問題に気づかせ、具体的な対策を一緒に考えるというアプローチが大切だと思う。

(2)表彰式

マスコット、標語公募の入賞者を表彰しました。

マスコット

食育マスコット「なす坊」

【入賞者】大野元久さん、伴麻紗子さん

表彰式2 表彰式1

標語

おはようの キミの笑顔と 朝ごはん

 【入賞者】塩見幸子さん

 表彰式3

(3)パネルディスカッション

テーマ :「子どもへの食育を考える」

コーディネーター:
 今里  滋 氏(同志社大学大学院教授、ネットワーク代表)
パネリスト:
 十川 洋美 氏(京都府農業協同組合中央会 専務理事)
 中村 節子 氏(京都府教育庁保健体育課健康安全教育推進室 指導主事)
 伴 亜紀 氏(宇治田原町立保育所 栄養士)
 藤田 晶子 氏(株式会社京都リビング新聞社「リビング京都」 編集長)

パネルディスカッション


報告 

<十川 氏> 資料(PDFファイル、287KB)

  • 日本の食料自給率の低さなど食料に関する問題や、国内農業の現状、農業の多面的機能についても、食育を考える上で再確認することが必要である。
  • 食べ残しなど、食を大切にしないという問題は、生産の過程や生産者の顔が見えないなど、食(消費)と農(生産)の隔たりが原因であり、子ども達に農業や食べ物の大切さを理解してもらうことが必要である。
  • 地産地消が進むことで、子ども達が地元の産物を理解することに結びつけばと考える。
  •  JAでは食農教育として、地域や学校、家庭に農業体験や地産地消の取組などを行おうとしている。

<中村 氏> 資料(PDFファイル、292KB)

  • 食に関する学習は、様々な教科や学級活動、総合的な学習の時間などの中で取り扱われている。
  • 学校給食実施校では、給食の時間が食育の大切な時間であり、地場産物や郷土食を献立に取り入れるなど、学校給食の内容の充実を図っている。
  • 学校で学んだことを家庭や地域で実践し、習慣化していくことが重要で、そのために学校と家庭が一緒になって取り組んでいくことが重要だと考える。

<伴 氏> 資料(PDFファイル、764KB)

  • 保育所で行った栄養教育によって、小学校での給食の食べ方や栄養教育(食品の3色分類テスト)に差が出た。
  • 無理をせず、イベントではなく、日常的な保育の中で取り組んでいくことが大切である。
  • 子どもが収穫した野菜を持ち帰ることで、家族での会話が増えるなど、家庭での食事や家族の食に対する意識が変わる。 

<藤田 氏>  資料(PDFファイル、10KB)

  • 全国の読者アンケートで、「子どもも食事づくりに参加させて食の基本を教える」を理想としている人が67.1%、しかし現実に実行している人は22.5%と落差のある結果となった。
  • 食に関する意識は高い人と低い人が二極分化している。
  • 無関心な人を置き去りにせずに、食の楽しさとか喜びとかおいしさとかを伝えていけるようにしないといけない。

 ディスカッション

<今里 氏>

  • 消費者と生産者の交流(人と人、心と心の交流)をJAとしてどのように取り組まれるか。 

<十川 氏>

  • 子どもに感動を与えるような「ほんまもん」の体験をやりたい。
  • 生産者が学校や子どもに近づいていき、交流を行うことが必要だと思う。

<今里 氏>

  • 保育所での取組の中で子ども達と生産者の会話はどんなものがあったか。

<伴 氏>

  • 生産者の顔が見えることが大事で、生産者の写真を掲示したりすることで、生産者が保育所を訪問した際に、子ども達から声をかけたり、日常の会話に出てくる。

<今里 氏>

  •  生産者が学校の中に入ってきて交流するというような取組は?

<中村 氏>

  • 京都府では、「いただきます。地元産」プランを進めており、組織的に野菜等を納入する地域も出てきている。児童が学校に来た生産者に声をかけたり、生産者に栽培活動等の指導をいただいたりということもある。

<今里 氏>

  • 食に対して関心がない人に、どうやって情報を伝えていけばよいか。

<藤田 氏>

  • わかりやすく、楽しく伝えていくしかないと思うが、「親が食に割く時間や余裕がない」などの社会の状況や、「無農薬の野菜を買いたいけど高い」などの現実を考えていかないと、きれいごとばかりでは受け入れられない。

アンケートの主な意見(自由意見より)

  • 子どもの食育は家庭からと言われるように、親に対する教育が大切だと思います。食品事業者や行政、企業が連携し、様々なアイデアを出し取り組みやすい内容の提案が必要だと思います。(興味のない人が参加してみようかなあと思えるもの)
  • より参加型・体験型の(友藤さんがされてきたような)実践的なイベントを行っていただけるとよいのではと思いました。
  • ごく普通の専業主婦として参加しました。家庭への啓発を働きかける機会が増えるとよいなと思います。食育は子どもの行動にとても影響し、とても大切な事だという意識が広がればよいなと思っています。
  • 学校、保育所等の教育機関で、食育を体験的に深めていくことを望む。