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水質調査について-実験コーナー 水生生物で川の水質を調べよう-

1 いつ調査したらいいの?

「春から夏がいいよ。多くの水生生物が大きくなっているからね」



 1年間を通して調査する場合には、各季節ごとに1回調査するのが理想です。
  毎年調査する場合には、同じ時期に同じ場所で調査するようにします。
  また、雨が降った場合には、生物が流れてしまっていたり、増水による危険も大きいので、雨が降る前の状態に戻ってから調査します。

2 準備をしよう  

  • 記録用紙(PDFファイル85KB)
  • 集計用紙(PDFファイル76KB)
  • テキスト(指標生物の写真があるもの)
    指標生物の図(表面(PDFファイル205KB)裏面(PDFファイル151KB))をコピーしておきましょう。
  • 筆記用具
  • 容器 浅くて口の広いもの。
    採取した石を置いて、虫や貝をより分けたり、その種類を区別するのに使います。
  • ビニールの風呂敷 容器の替わりになります。
  • ルーペ(虫眼鏡)
  • バケツ
  • 長靴 川に入るときに使用します。
    (川底にはびんや空き缶、水ごけ等があるので危険です。)
  • ピンセット
  • 水温計(岩で割れやすいので気をつけましょう。)

3 さあ、出かけよう!…でも、どんな川に出かけたらいいの?

「身近な川で水深が浅く、川底に石がごろごろ転がっているところに行ってみよう。」



後で川全体の水質階級地図を作るような場合は、川の長さと調査地点数を考慮しながら、ほぼ等間隔になるようにします。支流がある場合や、工場、 事業場などからの排水が流入している場合は、流入点の上流側と下流側で調べます。

4 さあ、調査しよう!

「川に着いたら、さっそく調査をしよう!」    



(1)必ず3人以上を1グループとして調査します。
(2)調査する地点に着いたら、記録用紙(1)、(2)(PDFファイル85KB)に調査場所名、日付(時刻)を記入します。
(3)川の中で、水深が浅く、こぶしや頭くらいの大きさの石のある場所を探します。川岸の小さな石、砂のと ころ も調べましょう。
      
           水生生物を採取しているところ(向日市立向陽小学校)

(4)地点が決まったら、下流側に網をおきながら、石を静かに取り上げ、容器かビニールの風呂敷に置き、石の表面にいる生物を採取します。また、砂利の中にも生物が潜んでいるかもしれません。
  また、石を取りあげた後の川底をシャベルや足でかき混ぜ、流れてくる生物を網で受けます。川底が砂や泥の場合は、この方法だけで生物を捕まえます。


     網(ザル)で水生生物を採取しているところ(向日市立向陽小学校)

(5) 採取した生物の数を記録用紙(2)に記入します。生物の分類は、指標生物の図(表面(PDFファイル205KB)裏面(PDFファイル151KB))により行います。

【調査をするときは、次の点に気をつけてください】

  • 小中学生のみなさんは、自分たちだけで行かず、必ず保護者といっしょに行きましょう。
  • 川の中に入るときは、すべったり流されたりしないよう、また、深みなどにも十分注意しましょう!!!
  • つかまえた生物はできるだけ川へ返してあげましょう。
  • 自然環境の保全や漁場の保全に配慮し、川の中の石などを動かしたときは、必ずもとどおりに戻しておきましょう。

5 調査結果を記録しよう!

    次の要領で、記録用紙(1)(PDFファイル85KB)を記入してください。

 (1) 「調査地点」は、市町村名とその場所名又は橋の名前などを記入します。
 (2) 「川幅」は、調査した場所の流れの幅を目分量ではかって(目測して)記入します。
 (3) 「生物を採取した場所」は、「流れの中心」とか、「右岸(あるいは左岸)からおよそ何メートル」というように書きます。
   ※ 右岸(左岸)とは、川の上流から下流を見て、右側(左側)の川岸のことです。
右岸(あるいは左岸)からおよそ何メートル」というように書きます。
 (4) 「流れの速さ」は、生物を捕まえた場所のだいたいの流れの速さを、次のような3段階で記入します。

段階 流れの速さの目安
おそい 1秒間に30cm以下
ふつう 1秒間に30~60cm
はやい 1秒間に60cm以上


   流れの速さを正しく簡単に測定したい場合には、3mないし5mの一定の長さの細いひもをつけた浮きを用意し、時計の秒針を見ながらひものはしを持って、足下の水面近くから浮きを落とし、ひもがピンと張って手応えを感じるようになるまでの時間を計り、1秒あたりの流れの速さを求めます。
   例えば、3mのひもを使って15秒であれば、300(cm)÷15(秒)=約20(cm/秒)となるので、上表から『おそい』と記入します。
 (5) 「川底の状態」については、例えば「頭大の石が多い」「こぶし大の石が多い」「小石と砂」「砂と泥」というように記入します。また、水あか(石の表面についている褐色のぬるぬるとしたもの)が多いか少ないかなどもわかれば記入します。
 (6) 「水のにごり、におい、その他」については、「透明またはきれい」、「少し濁っている」「大変濁っている」などと記入します。また工場からの排水などで色が着いていたら、その色についても記録しておきます。水のにおいについては、特に「ドブのようなにおい」、「石油のようなにおい」、「薬のにおい」などがしたら記入します。そのほか、調査場所の近くで汚れた川や工場排水などが入っているとか、気づいたことを記録します。

 (7) 「魚、水草、鳥、その他の生物」については、調査地点の近くで見つけた魚や鳥、水草などについて気付いたことを記録します。

 記録用紙(1)及び(2)の記入例(PDFファイル85KB)

6 水の汚れの程度を判定しよう!

「ちょっとややこしそうだけど、よく読めばカンタンだよ。」



(1) 記録用紙に記録した結果を集計用紙(PDFファイル76KB)に集計します。

(2) その地点で見つかった生物の種類は、それぞれの欄に○印をつけてください。

(3) そのうち数が多かった上位2種類には、●印をつけます。

(4) もし、3種類の指標生物が、ほとんど同じくらいの数だった場合には、3種類まで●印をつけます。

(5) ○印と●印の数の合計を、各水質階級(I~IV)別 に、「水質階級の判定」1の欄に記入します。

(6) ●印の数の合計を、各水質階級(I~IV)別 に、「水質階級の判定」2の欄に記入します。

(7) 「水質階級の判定」3の欄に、1欄と2欄の合計を記入します。

(8) 3欄の合計値が最も多い水質階級を、その地点の水質階級と判定し、最下欄にI~IVの数字で記入します。

(9) このとき、2つの水質階級が同じ数値になった場合には、数字の少ない方の水質階級(例えば水質階級のIIIとIVが同点の場合はIII)をその場所の水質階級とします。

7 調査結果をまとめよう!・・・京都府の川はどのくらいかな?

 調査結果のまとめ方を御紹介します。

 水質階級を色分け又は◎、○、△、●のような記号で区別 して、調査地点ごとに河川地図上に記入していきます。
 平成14年度調査結果はこちら

8 だれにでもできるの?…だれにでも楽しく調査していただけます。

調査の様子、感想を御紹介します。

「この水生生物は何かな?」 「ルーペでよく見てみよう。」
「何がいるの?」「え~っと・・・。」

「水生生物がたくさん採れたよ。」 「面白かったよ。」

(写真は、向日市立向陽小学校4年生 小畑川にて (平成15年7月9日))

感想

  • きれいな水にいる虫もいっぱいいたけどヒルもいっぱいいた。
  • 面白かった。
  • ヒルが気持ち悪かった。

備考

調査方法、指標生物の図及び集計・記録用紙等は、環境省水環境部/国土交通省河川局 「川の生きものを調べよう」から転載しています。

 

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