[開発農地]
京都府丹後地域では、国営農地開発事業で造成された53団地、512haの農地で、果樹、野菜、飼料作物、採種、タバコなどの品目が栽培され、最近では茶の植栽も増えてきています。
畑作営農担当では、国営開発農地における野菜と茶を中心に、さらなる営農の発展に向けた、安定生産技術の確立及び新規品目の導入について研究を行っています。
これまでの成果
丹後国営開発農地における緑肥作物による土づくり技術の確立
丹後国営開発農地の秋冬野菜において、前作に緑肥作物を栽培し土づくりを行うと、特に全炭素量が増加し、有効孔隙も増大します。また、秋冬野菜の収量が約20~35%増加しました。土づくり効果の高い緑肥作物として「ラッキーソルゴー」が有望です。(平成21年) 。
丹後国営開発農地における金時ニンジンの省力栽培技術
京のブランド産品の1つである金時ニンジンについて、(1)ビニル被覆による播種前太陽熱消毒(除草省略技術)、(2)シーダーテープを用いた省力播種及び省力間引き技術、(3)播種後のもみ殻被覆と土壌水分管理による発芽安定技術(発芽率70%以上)により、国営開発農地での省力的な栽培が可能です。(平成19年)
京都こだわり農法充実に向けた新たなミズナ管理技術
ミズナの生理障害「葉先の白化」症状の発生を抑制する技術として、土壌pHを7程度に調整することが有効です。また、条間を広く取ることで抗酸化成分(還元型アスコルビン酸)含有量が増加、カルシウム資材(セルカ)の増量によりカルシウム含有量が増加し、ミズナの機能性成分が高まります。(平成19年)
小エビイモの省力・多収栽培技術
京都府で選抜されたエビイモ「京都えびいも1号」の栽培において、収量が増加する育苗方法と、肥効調節型肥料を利用した省力的な施肥方法を開発しました。(平成18年)
早生系黒大豆エダマメの大規模機械化栽培技術
丹後地域で普及している夏穫りの「早生系黒大豆エダマメ」(愛称:黒愛菜)の「育苗、移植、枝・根付き出荷」の作業体系を、「人力播種機による直播、自走式莢収穫機による収穫、莢出荷」とすることで省力的に生産でき、大規模栽培が可能となります。(平成17年)
主な発表、研究論文など
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タイトル等 |
発表 |
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京都府丹後地域で発生したミズナの生理障害の発生原因及び抑制技術について |
鴨志田徹也.2009.園芸学研究8(別1).553
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平成23年度に取り組んでいる試験の概要
短形ごぼうの安定生産技術の確立と作期拡大
丹後国営開発農地における短形ごぼうの春先播種の安定栽培及び秋まき春どり栽培の技術開発について検討しています。
丹後国営開発農地における茶栽培技術の確立
丹後国営開発農地での乗用型茶園管理機による大規模経営を可能とするため、積雪の多い丹後地域での仕立て方法・幼木期の管理技術・品種の検討を行っています。
丹後国営開発農地で多発している加工用大カブの生理障害抑制技術の確立
丹後国営開発農地では、京都の特産品である千枚漬け原料として大カブが栽培されています。近年、この大カブに肉質透明などの生理障害が発生しており問題となっています。この障害の発生原因を明らかにし、障害の発生しない栽培技術の検討を行っています。
