丹後広域振興局

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いろいろな治山ダム紹介

いろいろな治山ダム

コンクリート治山ダム

コンクリート治山ダムは、荒れた渓流に堆積している不安定な土砂を止め、渓流の勾配をゆるくして山裾が水の流れで削られないようにする治山ダムです。コンクリート治山ダムは、様々な種類のダムの中で最も一般的な治山ダムであり、施工実績が豊富です。最近では、コンクリートを流し込む型枠に間伐材を使用し、工事終了後も撤去せずに残す木製残存型枠を採用することにより、間伐材の有効利用を図る取組を行っています。


鋼製治山ダム

鋼製治山ダムは、鋼材で枠を組み立て、その中に石材等を詰めた治山ダムです。鋼製治山ダムはコンクリート治山ダムと比較して、施工が容易であり、コンクリートを施工する時のように気象条件に左右されないため、工期が短縮されるという特長があります。また、細分化した各部材をボルトで結合して成り立つ構造なので、施工に緊急性を要する箇所、あるいはコンクリートの運搬が困難な箇所、基礎地盤条件の悪い箇所などにおいて有効な治山ダムです。

木製治山ダム

木製治山ダムは、間伐材を有効利用することによって、自然環境との調和を早期に図ることができる治山ダムです。間伐材を使用することで、二酸化炭素を炭素として長期間固定できることに加えて、木材は軽量で運搬や加工が容易などの理由から、通常のコンクリート治山ダムに比べて工事の過程で排出される二酸化炭素排出量を大幅に削減できます。
また、木製治山ダム設置後についても、木材の腐朽に関する調査などを継続的に行い、木製治山ダムの維持・管理に関する技術の確立を目指しています。




木製治山ダム設置後の調査


スリット式治山ダム

スリット式治山ダムは、ダムの通水部にくし状のスリットや、鋼管の格子状構造物などを設けた透過型の治山ダムです。スリット式治山ダムは、巨石や流木等による大規模な土石流が下流に流れ出るのを防止するために設置されます。洪水時における土砂や流木等の急激な流出を防止し、平常時には堆積した土砂を徐々に下流に流す機能を持っています。従来の治山ダムと異なり、上流と下流に落差が少ないため、魚類や水生昆虫の移動を妨げず、環境に配慮した工法として注目を浴びています。

 

お問い合わせ

丹後広域振興局農林商工部 森づくり振興課

京丹後市峰山町丹波855

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