丹後特用林産物情報誌 山の幸からこんにちは(平成17年7月発行)
その3の巻 平成17年7月発行
今回の主な内容はこんな感じです。
- ヒサカキ苗木づくり研修会開催
- 峰山町緑の会が林業試験場(和知町)で、山の幸現地研修会開催
- 「じゃんぼ椎茸」栽培試験
今年はなんだか空梅雨のような感じの日々が続きましたが、6月も終わろうとする日にようやく雨が降り、本来の梅雨がやっと訪れましたね。
(どこかで聞いたような始まり・・、号外の巻といっしょですね。発行月がかぶっていますので勘弁です。)
その梅雨もいつの間にか明け、今はすっかり夏となって暑い日が続きますが、頑張っていきましょう~。
ヒサカキ苗木づくり研修会
丹後半島山の幸研究会が主催して開催
【挿し木】
皆さんは森林を育てながら、農業を営む方も多いので、この言葉には慣れ親しんでおられることでしょう。
ヒサカキは「挿し木」が簡単にできるんですが、やっぱり方法と時期を選ばないと失敗しちゃいます。
そこで、今回は「丹後半島山の幸研究会」が主催して研修会を行いました。
方法は「号外の巻」に掲載しましたとおり。
基本的には、
- 無菌・無肥料の土を使う。
- 通気性・排水性・保水性の良い土を使う。
- 常緑広葉樹は梅雨に行う。
の3点が重要ポイントになります。ホントは梅雨の初めに開催した方が良かったのですが、段取りの関係で終わりかけになっちゃいました。
でも、梅雨の初めは「ほんまに梅雨かいな」という天気が続いていたので、良かったかな、ということにしておいてください。
研究会開催ということで、苗床は【鹿沼土】【川砂】【種まき培土】をそのまま、又は混ぜて使用し、どの種類の床が一番成長がよいかを研究することにしました。どの資材も近くのホームセンターで手に入るものですよ。挿し木をすれば同じ特性の苗を大量に作ることができるので、畑を造成するには非常に便利!藤田さんは以前からお供え用のヒサカキ販売を行っておられますし、伊根町では市場出荷が行われています。
この輪を丹後全域に広げて「丹後のお墓に供えられている花は、全部丹後でとれたヒサカキじゃ。」を目指していきたいと思っています
峰山町緑の会
林業試験場(和知町本庄)を訪れ「山の幸」を学ぶ
京丹後市峰山町内の林研グループであります「峰山町緑の会」が、平成17年6月8日(水曜日)に京都府林業試験場で「山の幸」の活かし方についての現地研修会を開催しました。(振興局からは柴田指導員が同行しました。)
これは、2月25日に峰山のウッディいさなごで行われました「第3回森林・林業講座」で、林業試験場において実際に取り組んでいる山の幸の活用法についての話を聞いた峰山町緑の会が、「興味があるので、うちの会でぜひ現地に行って見てみたいなぁ。」となり、試験場に連絡してみたところ、快く受け入れを了承してくださったので実現しました。現地研修会に参加した峰山町緑の会会員10名と丹後地区森林組合中村技師は、指導に当たった京都府林業試験場の河野矢主任研究員、藤田主任から試験研究成果の説明を聞きながら、コシアブラ等の「山の幸」を活かした短期収入源づくりの実際を学ぶことができ、山への関心が一層高まったようでした。
会員の中には、ヒサカキの挿木に取り組んでいる方もいるので、振興局としても今後とも緑の会の指導を通して、「山の幸」を活かした地域振興につなげていきたいと思っています
「じゃんぼ椎茸」栽培試験 林業技術現地適応化事業の取組
その名の通り椎茸を【じゃんぼ】にしようじゃないかという試験です。
ふつうの椎茸は1パック(100g)あたり6個入っているとすると1個の重さは20gぐらいです。
しかし、今回は250gぐらいの椎茸を作ってやろう、こんな椎茸なら人を引きつけて「こりゃすごい椎茸や。高うで買うたろやないか」
と思ってもらえるんじゃないか、これが「じゃんぼ椎茸」作りに取り組んだ理由です。
大きくするための方法は【土に埋める】です。埋めるにしてもどんな資材がよいかわからないので、かける土は「鹿沼土」「マサ土」「現地の土」の3種類。さらに「完熟ホダ」「当年植菌ホダ」「菌床」の3種類を埋め込みました。
また、振興局には場所もホダ木もないので、加悦町の生産者である西原さんに場所と完熟ホダを、植菌ホダは宮津市の生産者である河田さんにお世話になりました。作業は写真にもありますとおり順調に進行。お借りした畑に穴を掘り、原木と菌床を敷き詰めて上から土を2~cmくらいかかるようにかけます。こうしておけば原木同士・菌床同士がくっつき巨大になり、力を結集して土を押し上げ、【じゃんぼしいたけ】が発生するという寸法です。
埋め込みは原木に菌が回りきった9月末に行ったので順調にいけば10月末頃(土の中は温度が低いので露地よりも早い)発生するはず・・・(でした。)現地は畑のため直射日光が当たる環境であったことから杭を打ち、しっかりと寒冷紗も設置しました。これでもうばっちり!怖いものはありません。「じゃんぼ椎茸ちゃん、いつでも出ておいで」ってな感じで、西原さんにはかなりの協力をいただき、出てるかどうかちょこちょこ現場に行っていただいていました。そんな矢先の10月20日、夢はあっという間に流されてしまいました。西原さんから「えらいことになってるで」と電話が!
「えっ、あそこそんな低い場所にやったかいな」と思いながら現場に行くと見事に砂がかぶっているじゃありませんか。台風23号の大雨は川を流れるだけで収まらず、隣にあった畑も洗ってしまった模様。埋め込み地は見る影もなく、掘ってみると2cm以上砂がかぶり菌床も流される始末・・・。
試験はあっけなく幕を閉じてしまいました。
でも、じゃんぼ椎茸が人目を引くことは間違いないはず。今年はわずかに残った対象区の原木を埋め込み、じゃんぼ椎茸発生を目指す予定です。
終わりのひとりごと
夏は木も作物も成長の季節、最近は暑すぎて椎茸にはちょっと都合が悪いので、あんまり暑くならない程度に暑くなってほしいもんです。
炭焼きにとっても夏はつらい季節。外も暑いけど炭を焼いても熱いっ。炭焼きの後、外に出るとギラギラ輝く太陽の中でも涼しさを味わえるのではないでしょうか。話は変わって我が家にも初めてクーラーなるものが設置されました。(完全に私事ですみません) いやぁ、文明の利器ってすごいもんですね。スイッチを入れると部屋が一気に涼しくなっちゃいます。こんなに効果があるものとは知りませんでした。使い始めるとなくてはならないものになりそうでこれからが怖いです。皆様もくれぐれも寝冷えにならない程度にうまいこと使ってください。
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