丹後特用林産物情報誌 山の幸からこんにちは(平成17年12月発行)
その5の巻 平成17年12月発行
今回の主な内容はこんな感じです。
1,府生しいたけ品評会で藤岡さんまたまた入賞
2.しいたけ品質表示制度について
3,しいたけを味わう(ビオトープ倶楽部)
「ごめんなさい~。」と、まずは謝らせて下さい。
「なんのこと?」いやいや、みなさんお気づきのことかと思います。
「山の幸からこんにちは」は隔月で発行する事になっており、11月に発行するはずだったのですが、12月にづれ込んでしまったことです。。
いろいろあったのです。決してこもっていたわけではありません。。とりあえず、言い訳をさせてください。ごめんなさい。
それと、もう一つお詫びせねばいけないことがあります。
今月はしいたけ特集(特に丹後地区森林組合)と前もってお知らせしていたのですが、分かる人には分かる諸処の事情があり、内容が若干変更となりました。(本当にごめんなさい~~。でも「しいたけ特集」は予告どおりなのですよ。)
なんか、謝ってばかりの「その5の巻」の始まりですが、(前にもあったような始まりですね。)しいたけの生産者さんはもちろん、一般の林家さんにとっても興味のひく話題・情報を選りすぐりで集めました。寒さに負けず、雨(もう雪か。)にも負けず、頑張っていきまっしょい。
藤岡さんのしいたけが今年も入賞 府生しいたけ品評会開催
今年もこの季節がやって来ました。
毎年恒例の京都府中の生しいたけが一同に揃う品評会が、11月25日(日曜日)に「府総合見本市会館」で開催されました。
今年の出品数は昨年よりちょっと多くて43点。丹後からは野田川町の藤岡静子さんが出品して下さいました。
そして、なんとなんと今年も藤岡さんは入賞され、「京都府森林組合連合会長賞」を受賞されました(おめでとうございます~)。
良質な(形・色・傘の開き等がすばらしい)しいたけを作ることにこだわりをもって生産されておられ、今年で4回目の出品で4回連続の受賞となります。しかも、藤岡さんは菌床でのしいたけ生産者さんですが、菌床の中で一番評価が高い生しいたけとなりました。来年はさらに上位を目指し、良いしいたけづくりを目指そうと意気込んでおられます。
ちょっと余談ですが、しいたけの生産者さんは南部の山城地域に多数おられ、受賞も山城地域の方が多数を占められます。(今年も受賞された5人のうち、3人の方は南山城村の生産者さんでした。)そんな中で、丹後から毎年すばらしいしいたけを出品してくださる藤岡さんの存在は、振興局にとっても筆者にとっても、とてもありがたい存在です。本当にありがとうございます。
なお、発生の時期や周期の関係でなかなか出品は難しいかと思いますが、品評会は府内の生しいたけが一同集まり、どんなしいたけがどこでどんなふうに作られているのか見れる数少ない機会です。他のしいたけ生産者の皆さんも来年は出品を考えて、展示会場を訪れてみてはいかがでしょうか?。ぜひよろしくお願いします。
一般来場者アンケート結果
なお、品評会は26日(土曜日)・27日(日曜日)の農林水産フェスティバルの併催行事として実施され、出品されたしいたけはフェスティバル内の展示会場で展示されました。土日で3万5千人の方が入場されたのですが、展示会場では一般来場者を対象にきのこに関したアンケートが実施されました。アンケートに記入して頂いた方には、しいたけの調理方法をまとめたパンフレット等が配られため、245名もの方から詳しい回答を得ることが出来ました。そこにはおもしろいことが書かれていましたので、ちょっとピックアップしてまとめてみたいと思います。
「普段よく食べるきのこは?」
1位・生しいたけ(23%)やっぱりね。
2位・えのきたけ(18%)
以下乾しいたけ、エリンギ、なめこ。。
「好きなきのこは?」
1位・生しいたけ(27%)2冠達成!
2位・エリンギ・えのきたけ(13%)
以下まいたけ・乾しいたけ。。。
「何を重視してきのこを買うの?」
1位「鮮度」(ダントツの39%)
2位「価格」(17%)
3位「産地」(16%)
なお、「どこのきのこを買いたいか?」という問いには、「府内のきのこを買いたい。」が半分近くを占め、その理由に「安心・安全だから」と答えた人が半分以上おられました。近年特に求められている「安心・安全」ということが、きのこにも強く求められていることなのだろうなと思います。
また、菌床と原木と栽培方法があることは8割以上の方が知っておられました。これらアンケートから、きのこ(しいたけ)のことを一般の方は、よくご存じなんだと言うことがよく分かった、とてもおもしろい結果を知ることができました。
しいたけ品質表示制度について
食品には、どんなものでも法令で表示基準が定められています。しいたけについても例外ではなく、きちんとした基準が定められています。販売業者さんとの繋がりから、生産者さんは既に理解されていることではあると思います。また、消費者側にとっても関心のあることですので、すでに知っておられる方が多いと思います。しかし、その5の巻は「しいたけ特集~」と明言していますので、しいたけに関してわかりやすく整理ました。「わかってるから次の記事を見ようかなぁ。」なんて言わず、ぜひ一読ください。
まず、いきなりですが、ズバリ生産者(または販売者・加工者)は、
- 生しいたけは「名称・原料原産地(国や地域名等)」を、
- 乾しいたけは「名称・原材料名・内容量・賞味期限・保存方法・製造者等氏名住所・原料原産地」を一括して表示する義務があります。なお、
- 乾しいたけには、「原木栽培」か「菌床栽培」も明記しなければなりません。
基本的には以上です。ここでこれ以上くわしく書き出すと、きりがなくとても収まりません。
ですけど、ちょっとだけ触れますと、例えば表示方法については、「乾しいたけ」は名称を「乾しいたけ」と表示しなくてはいけません。
もし、「乾燥しいたけ」や「乾椎茸」と書いてしまうと、違反することになってしまう等も細かく定められています。
これら品質表示義務は違反すると、最悪の場合、個人で1年以下の懲役・100万円以下の罰金、法人では1億円以下の罰金という非常に厳しい罰則が定められています。(平成14年に法律が改正されました。)
しいたけに限らないことですが、近年の消費者の「食」に対する関心の高まり、ニーズの多様化等から品質表示の方法がどんどん変わってきています。(確か数年前は、原料原産地表示は義務化されてなかったはずですし。。。)大変なのは分かりますが、「しいたけは安心・安全な食品だ~。」とアピールするため、わかりやすく消費者に届けるため、是非守っていってほしいなと考えます。
なお、「乾しいたけだけ菌床・原木の表示義務があって、生しいたけにはないのはなんで?」との消費者団体等から声により、「生しいたけにも原木・菌床の品質表示を義務化しよう。」との動きがあります。現段階は協議・調整の最中で、最終的に義務化されるのはまだ先の話だと思いますが、正式に決まりましたら、この「山の幸からこんにちは」でも取り上げる予定です。今後の動向に注意していって欲しいなぁと思います。
ボランティアもキノコを植菌
キノコの植菌は、生産者の皆さんにとっては当然しなきゃならない作業かもしれませんが、普段されない方にとっては人気の作業メニュー。
今回、伊根町を訪れたボランティア12名が寒風吹きすさぶ太鼓山で、伐採から玉切り・植菌という一連の作業を行いました。
大学生を含めた参加者は、既に山の作業に慣れ親しんだ人ばかり。早く身体を温めなきゃ、という思いもありみんなひたすら頑張りました。
頑張った後はご褒美! 以前みんなで植菌したナメコを使った【ナメコ汁】を食べてホクホク顔。
やっぱり自然の中で育ったキノコはおいしい、おいしい。皆さんも都会の人に体験させてあげてはいかがでしょうか?
しいたけ、おいしいっ! ほっぺた落ちちゃう
【あじわいの郷でキノコの活動】
「やっぱりしいたけって、おいしい!」「しいたけって、こんなおいしかったんか。」参加者みんな大満足でした。
「何の参加者が大満足やねん。」
実は、丹後あじわいの郷では、丹後地域の農林水産業や環境の大切さを学んでもらう宿泊型の自然体験学校「ビオトープ倶楽部」を取り組んでおられます。その倶楽部の中で、今回しいたけの植菌やもぎ取り・網焼き体験が行われたんです。そこに参加された方の感想だったんですね。
開催された10月29日はそろそろ丹後も冬を迎えるのかなぁ、といった天気(皆さんにはこれでわかってもらえることでしょう)でしたが、親子22名が元気に活動しておられました。この時期、露地のしいたけ発生にはちょっと早いかな、といった頃。そこで、もぎ取り体験用の発生原木は宮津市で原木しいたけを生産しておられる河田指導林家にお世話になりました。
原木を見ると、それはそれは立派なしいたけが鈴なりに発生しています。でもそれも網焼きが始まると瞬く間に、さらにそのおいしさのせいで芽を切ってすぐのものまでつみ取られ丸坊主になっちゃいました。そのしいたけは今までしいたけ嫌いだった子供たちをも「おいしいっ!」とうならせるほどの魔力を秘めていたそうです。そうして秋の一日はにぎやかに過ぎていったそうです。
終わりのひとりごと
大雪ですっ。
12月中旬にこれだけ雪が続くのは久しぶりのような気がしますね。
ところで今回の雪は地域の格差が激しく、加悦町で快晴なのに峰山町では雪がシンシンと降り続く、というような感じでした。
この記事を書いている本日も夕方になりとっても寒くなってきました。これからは道が凍って車の運転にはとっても危険な季節になってきます。
皆さんも車を運転する機会が多いと思いますので、くれぐれも気をつけて運転してくださいね。
かくいう私もよく滑ってますのでかなり注意しなきゃなりません。
これで今年の冬は山が閉ざされてしまうかもしれませんが、来年の春に備えて力を蓄えておくこととしましょう。
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