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丹後特用林産物情報誌 山の幸からこんにちは(平成18年2月発行)

その6の巻 平成18年2月発行
今回の主な内容はこんな感じです。

  1. 枝もの講座(第3回)ヒサカキを植栽。
  2. 農薬のお話(ポジティブリスト制度って?)
  3. 林研でも山の幸を勉強中(奈良県コウヤマキ編)

「ゆ~きの降る街を♪ ダダダダ~♪」
いやいや、昨年末は大変な目に遭ってしまいました。12月にあんなに雪が降るとは思いもしませんでしたね。
地球温暖化はどこに行ってしまったのでしょうか?大雪のせいで、施設の一部に被害を受けたという方もおられます。
一昨年の台風に引き続き自然災害が続きますが、もうそろそろ打ち止めのはずです。何とか頑張って乗り切りましょう。
ところで、この「山の幸からこんにちは」、今回で第6回を迎え、発行し始めてから約1年が経過しました。
「どんな内容が、皆さんに一番興味を持ってもらえるだろう。」「こんな情報は知っててもらっといたほうがええかなぁ。」と思いながら記事を書き進めているのですが、ホントにそんな内容になってるのか自信なし、と思う今日この頃でもあります。
そこで、皆さんが知りたい情報、また「こんな記事はいらんで。」「この記事はなかなか良かったなぁ。(こんなご意見うれしいな)」等の情報をお電話ではなかなか億劫だと思いますので、お伺いしたときやホームページを通してのメールで教えていただけましたら、今後に役立たせていただきますので、よろしくお願いいたします。

枝もの講座(第3回) ヒサカキを台風被害跡地に植栽

「山の幸を売って、儲けて、楽しい山村」をテーマに開講しているこの講座、第3回目の今回は、風倒被害跡地にヒサカキを植栽し、森林の整備方法を検討しました。
今さら何度も言うまでもないことですが、2年前に来襲した台風23号による風倒木被害は、丹後地域が府全体の55%を占めるほど、北部地域に集中しており、丹後にとって、その復旧が最重要課題となっています。
そんな中で、ヒサカキを被害跡地に植栽することは、復旧方法の一つになるのではないかと考えられています。そこで、実際に京丹後市峰山町鱒留の台風被害地にてヒサカキを植栽してみる取組を11月16日(水曜日)に行いました。
(現地は、林研の会長としてもお世話になっている徳田新さんに全面的に協力をして頂き、また、植栽方法等は、毎回のことながら府指導林家の藤田信雄さんにお世話になりました。ありがとうございました。)
現地の被害木整理前の状況は写真のとおり。被害前の成立本数は、1ヘクタール当たり1500本で、スギ材生産施業基準に照らし合わせても、ヒサカキ栽培から考えてもちょっと厚い。
(ヒサカキは暗い所でも育ちますが、品質を考えると結構光が必要。でも明るすぎると徒長したり、日焼けして品質が悪くなり注意が必要。特に西日は大敵なのです。なかなか難しいですね・・・。)ということで、被害木を中心に整理して1ヘクタール当たり900本に減らすことに。しかし、現地をぱっと外から見たら参加者からは、
「まだまだ厚い(本数が多い)んちゃうん?」との声が。藤田さんの目指しておられるヒサカキ林は、1ヘクタール当たり200本、軽トラが自由に走り回れるような林。確かにこれに比べるとまだまだ厚いのですが、実際に林内に入ってみると、それほど多く感じず、みんな納得。(やっぱり外から見ているのと、林の中に入るのでは受ける雰囲気が大分違います。)そんなこんなして講座は、振興局から「4mの竹竿を持って、簡易に成立本数を測る方法」等の説明を受けた後、早速開始。今回のヒサカキ植栽は、1.5m間隔で、1ヘクタール当たり4500本を目指し、使用する苗木は近くの山から取ってきて植栽しました。(昨年7月の研修会の時に作った苗木は、植栽するにはまだちと早いので、近くに自生している山取苗木を利用。どんな物がいいかはこの7月の研修会の勉強が活かされました。)なお、現地は田んぼ跡地でしたので、畔(あぜ)に近いところを中心に植栽しました。(写真のとおりです。)畔のすぐ下は、加湿傾向にありヒサカキの成長に適したとはちょっと言えません。ここには、間伐した木を集積。また、植栽地に自生しているヒサカキも間隔に入れながら、みんなで植栽。ただ、自生ヒサカキをそのまま育てても、商品価値のあるものには育ちませんので、やっぱり剪定、剪定。藤田さんの手にかかると写真のとおりに。知らない人が見ると「切りすぎちゃうの?」とのつっこみが入りそうですが、ヒサカキ栽培にとってはこれが普通なのですね。なお、剪定して残った部分のヒサカキを藤田さんは、「このまま山に帰さず、商品として整形し直したら、これだけで千円ぐらいにはなる。」と利用を。さすが藤田さん、効率と有効利用を常に考えておられます。
今回行った台風被害跡地へのヒサカキ植栽。この現地が、森林災害復旧とヒサカキ生産のシンボル地(ヒサカキ御殿?)となり、各地に広がりを見せ短期の収入源づくりに繋がって、農山村の活性化に繋がればと期待するところです。

林研でも山の幸を勉強中 奈良県コウヤマキ編

昨年の11月10日~11日にかけて、与謝・丹後の林業研究会が合同で研修会を開催されました。研修の主なテーマは「台風で被害を受けた森林の復旧方法を検討する」です。奈良県は平成10年に大きな風倒木被害を受け、変な言い方ですが風倒木復旧先進地です。大面積にわたり木が倒れてしまった地域でも、スギやヒノキの他様々な広葉樹も植栽され、徐々に元の姿を取り戻しつつありました。
ところで、せっかく来たんだから他のものも見ていかなきゃもったいない。ということで、奈良県では有名な山の幸である「コウヤマキ」の栽培地を見学させていただきました。奈良県といえば高野山、高野山といえばコウヤマキが仏花です。つまり、丹後でいうヒサカキの役割を果たしているんですね。
採取地を見せていただくと、道路沿いにコウヤマキが街路樹のように並んでいます。一見すると「これって栽培地?」といった印象です。でも、この方法なら場所を取らない、道縁なので採取が簡単、という利点があります。奈良県でのコウヤマキ生産額は約16,000万円(1本あたり100円)とのこと。栽培が行われている吉野地域は土地面積のうち森林が95%を占めるため、平地に大規模栽培地があるとは思えません。道沿いや庭先・山裾に植栽したものから採取してこれだけの利益を上げておられるのでしょう。
これなら丹後でもできそう。畦や荒れ畑・道沿いにヒサカキを植えておけば(しっかり管理しなきゃダメですよ)、ヒサカキ御殿が建つかも?

終わりのひとりごと

今回の「山の幸からこんにちは」は、第4回の森林・林業府民講座の検討資料として配付していますが、出荷・販売の検討に少しでも役立てるため、講座の参加者に限定して「カラー版」で配布しています。ということで、カラー写真であることを前提に記事を書いていますので、白黒の写真ではよく分からないところがあるかもしれません。。
「講座に参加して頂ける方には、本誌をカラー版で配布します。」と前もってお伝えできればまだよかったのですが、予定どおり作れるかどうか微妙・・・。ということで、予告はしませんでした。ごめんなさいです。
ですけれど、まぁ、第4回の開催状況も、そのうち掲載予定ですので乞うご期待ください。
(いつ載せるかは前もって明言しません。あまり先々予告すると首が回らなくなってしまいます。。
お問い合わせは
丹後半島山の幸研究会
丹後炭生産者の会 まで

入会希望・連絡などはこちらをご覧ください