丹後広域振興局

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橋りょうについて学ぼう

 橋りょう(橋のこと)のできるまでの様子を見てみよう。
 このページは、京丹後市弥栄町にある野間(のま)小学校の総合学習のために土木事務所が提供(ていきょう)したものを掲載しています。

橋りょうについて学ぼう!

 

 それでは、橋りょうについていろいろと勉強してみましょう。

橋を架け替えるのはどうして?

 橋や川などで分断された地域をつなぎ、生活や地域の交流などのために大変大切なものです。
 野間(野間)小学校の近くの橋を例にして橋ができるまでなどについて学びましょう。

橋を架け替えるのはどうして?

 橋を架け替える理由としては、次のような場合です。

  • 橋が古くなって、そのままにしておくと橋が壊れてしまうような場合。(古くなることを老朽化(ろうきゅうか))といいます。
  • 狭い道路や曲がりくねって走りにくい道路を広げるときに橋も一緒に拡げないと危険な場合。

橋を架け替えるときに特に気をつけることは?

  • 仮橋(かりばし)が必要か?・・・車や人の回り道があるか?
  • 仮橋をどこに架けるか?・・・家や田などに影響がないか?

工事をするまでに何が必要?

 橋の架け替を工事を行うまでには次のようなことをしておく必要があります。

道路の設計・・・どんな道路にするか。(幅は?カーブは?歩道は?)

橋の設計・・・どんな橋にするか。(費用、耐久性、デザインなど)

橋を架ける場所の地盤は頑丈か。・・・ボーリング調査(地面に孔を掘って地下の様子を確認すること)で確認します。

住民への説明・・・どんな工事になるのか。いつまで日にちがかかるか。

関係機関への説明・・・消防車やパトカーなど緊急車両が通れないといざという時に困ります。

橋のしくみは?

橋桁(はしけた)

 川を横断する道路となる部分でコンクリート製・鋼製などがあります。桁の長さを橋長(きょうちょう)といいます。

橋台(きょうだい)

 橋桁を受け止める部分で、ほとんどはコンクリートで作ります。地盤が軟らかいときは杭を打ちます。(野間小付近にはありません。)

高覧(こうらん)

 人や車が誤って河川に転落しないようにするものです。きれいにデザインしたものやガードレールなどがあります。

橋を作る順序は?

1 古い橋を取り壊します。

2 杭を打ち、橋台を作ります。(地盤が固ければ杭は必要ありません。)

3 河川の護岸を作り、橋桁をのせます。

4 桁の上に舗装し、高覧をつけます。

野間小学校の近くの橋

 野間小学校の近くには、こんな橋があります。

 府道弥栄本庄線(やさかほんじょうせん)は、橋長35.5メートル、コンクリートけた橋です。

 府道浜丹後線(はまたんごせん)にある新中津橋は橋長50.8メートル、鋼製けた橋です。

 府道浜丹後線にある宮川橋は橋長19.0メートル、H型鋼けた橋です。

 続いて、写真で見てみよう!

弥栄本庄線 野中橋

 弥栄本庄線の野中橋です。

 野中橋はPC桁(橋けたが工場でつくられたコンクリート製の桁)です。平成元年8月に完成しました。

浜丹後線 新中津橋

 新中津橋は鋼桁(橋けたが工場でつくられた鋼製でできています)です。平成2年8月に完成しました。

 カラーの塗装をしなくても耐久性のある特殊な塗装(あらかじめ影響のないサビを付かせることで新たなサビの発生を抑える)をしています。

浜丹後線 宮川橋

 浜丹後線の宮川橋です。

 宮川橋はH型鋼橋(橋けたがH型鋼でできています。)です。平成6年9月に完成しました。

橋が出来ていく様子を写真で見てみよう!

 架け替えにより道路が広くなり通行する車などの安全性が高まりました。また、川の工事も一緒に行い洪水に対しても安全性が高まりました。

橋の工事(掘削:くっさく)

 橋の工事の様子を見てみよう!

 橋台をつくるために、掘削(土を掘ること)を行い、古い橋を壊して取り除きます。

 橋をつくる位置が違って、工事にじゃまにならないときは車を通して最後に壊すこともあります。

 掘削が出来たら土木事務所の職員が設計のとおりできているか確認します。

橋の工事(橋台:きょうだい)

 掘削ができたら橋台の基礎となる部分をコンクリートでつくります。

 続いて、橋台をつくります。型枠(木製)を組み立てて次の鉄筋を組み立てます。設計のとおり組み立てたかを確認して、大丈夫であればコンクリートを打ちます。

橋の工事(確認)

 コンクリートが固まったら型枠をはずします。大きさを測って、設計図のとおりにできているか確認します。

 コンクリートが設計の強さのとおりになっているか、シュミットハンマーという検査器具で確認します。

 確認は土木事務所の監督職員(かんとくしょくいん)が行います。段階確認(だんかいかくにん)といいます。

橋の工事(下部工:かぶこう)

 今までの順序で川の右岸・左岸に橋台をつくります。

 宮川橋の下部工工事について、橋台などの工事にかかったお金は8,400万円でした。平成5年12月から工事を行い、平成7年3月に完成しました。約15ヶ月かかりました。

 橋台、杭などの部分をつくる工事を下部工(かぶこう)の工事といいます。

橋の工事(橋けた)

 続いて橋桁を載(の)せる工事を行います。写真は鋼製の橋桁を工場から運搬してきたところです。

 クレーン車を使って橋桁を載せます。

橋の工事(橋けたの連結)

 橋桁を載せ終わった様子です。橋桁が動かないようボルトでつないでいます。

橋の工事(コンクリート板)

 載せた橋桁の上にコンクリートの板を作ります。

 まず、壊れにくくするために鉄筋を組み立てます。

 鉄筋の組み立てが設計のとおりできれば続いてコンクリートを打ちます。

橋の工事(防水、橋面の処理)

 コンクリートが固まったら、その上に水が下にしみこまないようコーティングします。

 続いて、アスファルト舗装をします。

 これでほぼ完成に近づきました。

橋の工事(高欄:こうらん、親柱:おやばしら)

 舗装と同じ頃に高覧などの安全確保のための施設をくります。

 高欄(こうらん):人や車がてんらくしないように

 親柱(おやばしら):橋の名前や河川の名前、出来上がった年月などを入れます。

 宮川橋の上部工工事について、橋桁などの工事は3,500万円でした。平成6年3月から工事を行い、平成6年10月に完成しました。約8ヶ月かかりました。

 橋桁や高欄などをつくる工事を上部工(じょうぶこう)の工事といいます。

橋はいろんな意味で大切!

 橋は地域を結ぶ道路というだけではなく、昔からその地域を代表するもので地域の特色が分かることもあります。

 待ち合わせの場所やいこいの場所など、様々な形で利用されてきました。

 話し相手に橋の名前をいうことで、その場所が大変分かりやすくなります。たとえば、「私の家は、??橋の上流の右岸側です。」というと場所がすぐに分かったりもします。

 そのために、橋の親柱などに橋の名前や川の名前を書くことは大変大切なことなのです。

いろんな橋(府内名所)

 いろいろな橋(府内の名所)を見てみよう!

 京都嵐山にある桂川にかかっている渡月橋(とげつきょう)です。名勝嵐山公園にある木製の橋です。嵐山公園の景色にとけ込んだデザインです。

 宇治市にある宇治川にかかっている宇治橋です。宇治の平等院(10円硬貨にある)に合ったデザインです。

いろんな橋(丹後地域)

 いろいろな橋(丹後地域)

 与謝野町にある岩屋川の四辻橋(よつつじはし)です。

 地元の意見を聞いてデザインした高欄となっています。

 宮津市にある天橋立の回旋橋(かいせんきょう)です。天橋立にイメージに合わせたデザインとなっています。

終わりに

 橋のあれこれについて、少しは分かってもらえましたか?

 すぐには分からないと思いますが、いろんなところに出かけたときに、橋の形やデザインなどに注意してみてみましょう。

 京都府丹後土木事務所では、府民の皆さんの安心・安全な暮らしのために道路工事や河川工事、砂防工事など、色々な工事をしています。

 ホームページでいろいろと紹介していますので見てください。

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