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移動式クレーン仕様油圧ショベルの安全点検について

移動式クレーン仕様油圧ショベル

 動力伝達装置は油圧式で、油圧シリンダーや油圧モータでクレーンを作動させる。
 また、クレーン・ショベルモードの切替えとフックのセットアップにより1台の機械で移動式クレーンと油圧ショベルに使い分けができる。

点検・検査と整備

 作業の安全を確保し作業能率の向上を図るには、クレーンの各部を常に最良の状態に保つ必要がある。
 作業開始前点検や定期自主検査を行い、異常があれば直ちに修理を行うことが大切である。
 また、点検、整備の不備は事故や災害の原因となるので法令によって次のように義務付けている。

(1) 作業開始前の点検

 運転を行う者は、作業を開始する前にこれから自分が運転する機械の状態について、次の事項を当該機種の点検表に従い点検を行うこと。 

  1.  過負荷制限装置の機能(製造者の示す方法による。)
  2.  その他の警報装置の機能(スイッチを入れて警報音を聴く。)
  3.  操作レバー(コントローラ)の機能(各操作レバーの動き具合を見る。)

 異常を発見した場合は、直ちに責任者に報告して適切な修理等を行うこと。

(2) 作業終了時の点検

  1.   作業中に異常を感知し、応急措置をとった箇所を再度点検し確認すること。
  2.  燃料・油脂の量等を確認し、機械を清掃したのち所定の場所に格納すること。
      また、作業中におけるクレーンの状態について、作業日報に記録すること。

(3) 月例の定期自主検査

 月例の定期自主検査は、所有する事業者に対し義務付けられている検査で、1月以内ごとに1回、定期に検査を行いその結果を記録して3年間保存すること。

(4) 年次の定期自主検査

 年次の定期自主検査は、所有する事業者に対し義務付けられている検査で、1年以内ごとに1回、定期に検査を行いその結果を記録して3年間保存する。また、検査は,「クレーン部分に係る定期自主検査実施要領」による。

(5) 点検・検査の留意点

 点検・検査は、最も効果的な手順で行わなければ効率が悪く チェック箇所が抜けることがある。
 日頃から検査する構造、機能等を熟知したうえ、次の事項に留意して、点検・検査前の準備を行い、 流れを考えて点検・検査を行うことが必要である。

  1. 点検・検査中は「点検中」であることを明確に表示して、検査場所の周囲に第三者が立ち入らないよう、安全を確保して行うこと。
  2. 点検・検査を行う機械は、足元のよい平坦地に停め安全装置を確実に操作し、点検・検査内容によって車体を持ち上げる必要のあるときは、車体と地面の間に木材等を入れて固定するなどして安全を確保すること。
  3. 点検・検査を実施し異常を認めた場合は、直ちに責任者等に報告するとともに当該移動式クレーンの製造者などで整備、補修を行うこと。