施工計画書作成時の留意事項
施工計画書を作成する際に留意すべき事項等について記載していますので、参考にしてください。
施工計画書を作成する際に重要なことは、「施工計画書を見て監督職員が具体的な施工をイメージすることが出来る」、「関係諸法令等を遵守して安全かつ品質に優れた施工がなされるために必要な事項が記載されている」ということです。
このことを十分念頭に置いて主任・監理技術者が作成するものです。
また、工事成績評定要領に付属している施工プロセスのチェックと密接に関連することから、施工プロセスのチェックリストも十分確認しておく必要があります。
施工計画書の提出時期等
-
施工計画書は工事着手前に提出することとされています。
(共通仕様書総則1-1-6)
工事着手日(着手届提出)とは、工事開始日以降の実際の工事のための準備工事(現場事務所等の建設又は測量の開始、詳細設計を含む工事ではそれを含む)の初日をいい、工事開始日後30日以内とされています。(共通仕様書総則1-1-12)
工事開始日とは、工期の始期日又は設計図書において規定する始期日をいいます。 - 変更契約によらず、監督職員から「指示書」により工種の追加・変更等の指示があった場合、当該工種の着手に先立ち、具体的な施工計画を作成して提出し、監督職員の確認を得て下さい。
この場合、出来形管理基準値等の追加にも注意して下さい。
照査
請負契約書第18条には施工にあたり設計図書の照査が必要とされています。契約後速やかに照査を始めることが必要です。
現場組織表
- 現場代理人・主任技術者の業務分担が明記されているか。
- 安全・写真・工程・出来形管理など主要な部分の担当者が適切であるか。(下請の主任技術者などになっていないか→「実質的な関与」(建設業法第26条の3関係)である必要があります。)
- 主任技術者の「実質的な関与」とは、建設工事の施工に当たり、次のことを行う必要があります。
- 施工内容、工程、技術的事項、契約書及び設計図書の内容を把握
- その施工計画を作成
- 工事全体の把握
- 工程変更への適切な対応等具体的な工事の工程管理
- 品質確保の体制整備
- 検査及び試験の実施等
- 工事目的物、工事仮設物、工事用資材等の品質確保
- 当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督を行うこと。
安全管理
- 土木工事安全施工指針、建設機械施工安全技術指針を参考に現場の災害防止に努めることが記載されているか。
- 建設工事公衆災害防止対策要綱の遵守がなされるか。
- 豪雨、出水、土石流、その他の天災に対し、防災体制が確立されるか。
- 工事期間中の安全巡視がなされるか。
- 安全訓練の実施計画が詳細に記載されているか。月毎の実施内容が工程表に照らして工事の施工内容と合致しているか。(安全訓練の結果については、監督職員からの請求があった場合は提示できるよう、実施後速やかに整理しておく必要があります。)
- 安全巡視、TBM(ツールボックスミーティング)、KY(危険予知)活動等の実施計画があるか。
- 店社パトロールが実施されるか。
- 足場・支保工の管理チェック体制が確保されるか。(チェックリストの作成等。)
- 河川工事等では上下流の関連工事との協議調整がなされるか。(河川工事では仮締切等が上下流の工事に影響を与える可能性があります。)
- 労働関係法令に関する研修の義務付けについて
指定機械
- 排出ガス対策型・騒音対策型の使用がされているか。使用する場合はその旨明示してください。
- 吊り作業の機種が設計の機種・規格であるか。製品等の重量を考慮して設定されているか。
- バックホウの用途外使用がなされないか。(木杭打ちは大型ブレーカーにアタッチメントを付ける)
- バックホウのフックを使用する場合は次のことに留意する。基本的にはクレーン仕様を使用すること。(バックホウの吊り荷重は最大1トンまでです。平積バケット容量×1.8トン未満であること。例:0.2立平バックホウでは0.2×1.8トン=360キログラムまでです。)
- ユニック車のアウトリガーが設置できない状況、不安定な地盤等の場合はクレーン仕様のバックホウの使用について検討する。(いずれが安全に施工できるか考える。)
- 積算に使用している機種と同等であるか。
主要資材
- 設計と使用資材の不一致がないか。(設計はRC-40、施工はC-40というような不整合ないか等。)
- 新材の利用は工事現場から40キロメートル以内のプラントで在庫がない証明がされる場合のみ(河川の裏込砕石等、発注時に指定した場合を除く。)
- コンクリートの配合は適切か。
(施工方法のコンクリートの養生期間とリンクする。)
(養生期間・・・早強3日、高炉7日) - 製品の重量を確認して、吊り機種との整合性をチェックする。
- 材料の承認願い提出時には、工事名称等を必ず記入しておいてください。
- 必ず監督職員の承認を得て未承認の材料の使用がないようにしてください。
- 手直し時の使用材料・施工方法も承諾が必要です。
施工方法
- どのような手順で、どのような機械で、どのように施工するか文章や挿絵などから具体的にイメージすることがでるか。(誰が見ても分かりやすいか。)
- 吊り機種が明記されており、吊り上げ重量との整合性が取れているか。(二次製品等、吊り上げ対象物の重量と吊り機種、吊り機種のアーム長と現場条件の整合性が取れているか。)
- 仮設計画が適切か。(出水時などの対策が考慮されているか。)
- 安全対策が詳細に記載されているか。(道路工事・河川工事・砂防工事等、それぞれ予測される危険に対する対策が検討できているか。)
- 建設発生土や産業廃棄物の処分先が明記されているか。(再生資源利用計画書の記載内容が適切か。)
出来形管理基準
- 共通仕様書に合致しているか。
漏れている工種はないか。(作成漏れがあると評価に影響します。) - 共通仕様書のどの基準を適用しているかページ番号などを明記することにより確認しやすくなります。(監督員と確認し合うことが必要です。これを間違えると検査の合否判定に大きく影響します。)
- 出来形成果表のひな形を事前に作成して確認を求めるなどの工夫ができないか検討して下さい。
電子納品
- 事前チェックシートの提出・確認ができていますか。(事前チェックシートは施工計画書の付属資料として提出及び電子納品成果に格納する必要があります。電子成果としてCD-Rに格納するものは最終版で構いません。)
- 工事事前チェックシート記載上の留意点( Excelファイル ,38KB)
- 使用ソフト、デジタル写真の大きさ等は京都府ガイドラインに合致してるか。
- デジタルカメラの日付・時間の設定は間違っていないか。
- 契約番号等の発注者指示とされているものは主任監督員から指示しますので、その内容を記入して下さい。(発注者指示の内容は全てINDEX_C.XMLに記載される必要があります。)
段階確認・随時検査計画
- 共通仕様書に規定されている必須事項の記載があるか。(共通仕様書の表記と整合させて下さい。)
- 護岸工基礎工の設置完了時は基礎工の天端高さの確認を行う。(養生期間やクラックなども確認する。)
- 護床ブロックは設置完了時に確認する。
(基礎工天端高の計測を忘れないこと!)
- 特記仕様書に規定している段階確認、随時検査が反映されているか。
- 段階確認は机上とすることもできますが、必ず施工管理記録、写真等の資料整備をして下さい。(共通仕様書総則1-1-25)
- 段階確認ができていない状況で次の工程に進まない。
- ★要するに検査時に計測・確認ができないものは、段階確認として監督職員が計測等、確認しておくことが必要です。
- 護岸の基礎工の天端高さなどは、ブロック等の上物を乗せる前に確認しておく必要があります。
- 護床工(護床ブロック等)は設置完了時に確認しておかないと出水等により変状してしまう恐れがあります。
- 確認は受注者が作成した出来形資料を監督職員が確認することにより実施します。
- ★段階確認は机上で臨場することもできるとされていますが、写真等の確認資料の整備が必要です。
交通安全管理
- 安全施設類配置計画は適切か。(交差点、カーブ等現地の形状が反映された計画図であるか。)
- 交通誘導員の安全確保は講じられるか。
- 夜間の保安対策は講じられるか。(チューブライト、保安灯等)
- 安全運転、過積載防止の取組がなされるか。(※車両制限令3条における一般制限値(一般道では20トン)を越える場合は道路法47条の2に基づく通行許可が必要となる。)
- 資材や機械などの運搬ルートや輸送方法、誘導員の設置、標識安全施設類の配置計画が適切であるか。
施工方法を検討する際の留意点
- どのように施工すれば、安全に良い品質のものを施工できるかという視点で施工計画を作成することが必要です。
- その際に現場条件を反映した内容であるか、現場にあった臨機の対応が出来るかということが重要となります。
- 施工計画書の作成は主任技術者の仕事です。後世に残る施設を築くことができるという気持ちを持つことが重要です。
- 施工計画書の内容は成績評定と密接に関係するものであり、成績評定点は会社に対して通知されるものであり、会社全体としての取組が必要です。
コンクリート施工上の注意
打ち込み高さ
縦シュートあるいはポンプ配管の吐出口を打ち込み面近くまで下げてコンクリートを打ち込まなければならない。
この場合、シュート、ポンプ配管、バケット、ホッパー等の吐出口と打ち込み面までの高さは1.5メートル以下とする。(仕様書5-3-7)
- 落下角度を小さくする
- 鉛直に落とす
- 低い位置から落とす
- 均等厚に水平に打ち込む(1層の高さを40から50センチメートル以下とする。)
- 横移動を避ける
小構造物を除いて1回(1日)のコンクリートの打設高さを施工計画書に記載することとされています。
養生期間
- 高炉セメントB種・・・7日以上
- 普通ポルトランドセメント・・・5日以上
- 早強ポルトランドセメント・・・3日以上
温度制御養生、蒸気養生、その他促進養生を行う場合等は、養生方法を施工計画書に記載することとされています。
お問い合わせ先
丹後土木事務所 企画調整室 ダイヤルイン電話 0772-22-2143
