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京都府では平成17年より府内の小学校において公共交通に関する出前授業(学校教育MM)に取り組んでいます。授業は、公共交通の維持だけでなく、まちづくりや社会福祉等の教育的な観点も兼ね備えているため学習要素が高く、行政と教育関係者が連携して取組を進めて行くことが望ましいと考えており、府域の小学校への普及を目指しています。
久御山町の小学校における交通環境学習の効果を把握する | |
実施対象 |
久御山中学校 1~3年生 |
実施時期 |
平成25年1月 |
配布回収 |
[配布] 600部 [回収] 1年生 ; 158部 |
4.アンケート内容
○公共交通に対する認識、公共交通の利用状況
・のってこバスの認知度
・家庭でのバスの時刻表の有無
・普段のバス、電車の利用の有無、頻度(ひとり・友達との場合、家族と一緒の場合)
○授業の記憶
・授業の記憶の有無
・記憶に残っている授業内容
○その他
5. アンケート結果
○受講者は、非受講者に比べてのってこバスの認知度が高い。
○受講者は、非受講者に比べて時刻表の保有率が高い。
→授業により、認知度等の向上に効果が見られる。
○授業はよく記憶されており、出前授業の方がバス見学授業よりも印象が強い。
○バスや電車の乗車マナーについては、受講者と非受講者で差は殆どなかった。
6. 取組効果
モータリゼーションが進む一方で、人の移動を支えるのに公共交通は大切であるという認識は重要です。地域の足として公共交通の役割を学ぶことは、将来的に自身の生活環境をよくしていくことにつながります。
また、個人空間であるクルマに対し、公共の場であるバスや電車では、飲食や会話が制限され、他人と乗り合わせることで席のゆずりあいを通じて社会性やマナー等を学ぶ機会となり、他人に配慮して行動する力を身につけることができます。さらに、自動車で行動することが多い環境で育った子供と、公共交通をよく利用する子供では、我慢出来る程度や人の様子をみて行動する能力が自然と育まれます。
このように、公共交通を題材とした授業は、様々な教育効果を兼ね備えており、児童の心身の成長に寄与するものであり、小学校で取り入れるにも最適な教材であると考えています。
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