HIVとエイズ(AIDS)
日本においてエイズ問題は、「男性同性愛者」「薬物常用者」「売・買春」等の一部の限られたグループ内で感染を拡げる奇病としてセンセーショナルに登場しました。そのため、多くの人々からは、自分には無関係な病気であろうと無関心に思われてしまいました。
しかし、登場から20年が経過し、今やエイズをとりまく様相は大きな変化をとげました。異性間のセックスによる感染が増加し、とりわけ20~30歳代の若者たちがその中心となっています。そこには、どこにでもいる、ごくありきたりの若者たちが、出会い、愛し合い、過去に受けた感染を知らないまま愛する人に感染を広げている実態があります。
人の営みの根幹に根をはり、10年間もの長い無症候期間をもつしたたかなHIVウイルスに立ち向かうには、正しい知識とそれを実践する力を身につけることが何よりも大切となってきます。
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知っていますか? エイズとHIV感染
エイズとは、Acquired ImmunoDeficiency Syndrome の頭文字をとってAIDS(エイズ)といいます。日本語では「後天性免疫不全症候群」といいます。生まれてから後に免疫機能の働きが低下したために発生するいろいろな病気のことを意味します。
HIVとは、Human Immunodeficiency Virus の頭文字で、ヒト免疫不全ウイルスを指します。つまり、HIVというのはウイルスの名前で、エイズというのはこのウイルスに感染することによって生じるさまざまな症状の集まりということになります。そして、HIV感染というのは、HIVウイルスに感染しているということです。
HIVに感染しても、すぐにエイズとなるわけではありません。通常、自覚症状がないまま(無症候期間といいます)数年から数十年を経過して病気とたたかう免疫が低下し、エイズを発症します。
かつては、不治の病のイメージがありましたが、今では治療法の改善によって、エイズ発症を予防したり遅らせたりすることができるようになりました。もしも、HIVに感染してしまっても、早期に発見して適切な治療をうけることで、周囲への感染拡大を防ぐだけでなく、感染者自身の健康も維持することにつながります。
HIVの感染経路は3つ
HIVの感染経路は、次の3つです。
また、HIVの感染力は弱く、セックス以外の社会生活で感染することは、まずありません。
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性行為による感染 | 最も多い感染経路です。HIVは、主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれています。これらが、 セックスの時に性器や肛門、口などの粘膜を通って感染します。 |
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血液を介しての感染 | 麻薬などの回しうちによって注射器の針をとおして感染します。献血、採血など医療現場で用いられている注射針は全て使い捨て(又は消毒済み)ですから、感染の心配はありません。 |
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母から赤ちゃんへの母子感染 | 母親がHIVに感染していると、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染させることがあります。また、母乳から感染することがあります。しかし、適切な予防の方法をとることで、感染の可能性をできるだけおさえることができますので、主治医の先生とよく相談しましょう。 |
今、感染者・患者は
世界では、2004年中に新たに490万人の人々がHIVに感染したとみられています。この数は全世界で、1日平均1万3400人、つまり、6秒に1人が新たにHIV感染している割合になります。そして、3940万人のHIV感染者とエイズ患者がこの病気とたたかっています。
京都府の新規感染者・患者報告推移
日本でもHIV感染者・エイズ患者は増加しています。2004年の新規感染者は1000人を超え、これまでに報告された感染者・患者の累計は1万人を超えました。 感染者全体の7割以上が20~30歳代で、HIVは性行動の活発な若者たちの病気となってきています。感染経路は、85%がセックスによる感染となっており、かつては男性同性愛者の病気というイメージが強かったのですが、今では男女間でのセックスによる感染が増えています。女性感染者の65%は男性とのセックスによる感染です。
京都府の新規感染者・患者報告推移
京都府の平成16年の新規 患者・感染者は24名で、過去最多の報告数となっています。特に、30歳代を中心にセックスによる感染の増加が顕著です。
