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みんな知ってる? STDのこと

STD(Sexually Transmitted Disease)とは、セックスなど性行為によって感染する病気のことで、その数は20種類以上もあります。最近では、感染性疾患の意味をより明確にするため、STI(Sexually Transmitted Infection)とも呼ばれます。
STDの多くは適切な治療で完治しますが、治療しないで放っておくと不妊症や失明などの重い症状を引きおこすことがあります。

ちょっと待って、自分は関係ないと思ってませんか

セックスをしたことがある人は、全員がSTD感染の候補者です。以前は、STDは「性病」と呼ばれ、「遊んでいる人の病気」というイメージがありました。 でも、実は、STDはセックスをする機会さえあれば、遊び、本気に関係なく、誰にでも感染する可能性のある病気なのです。

STDは若い層に拡がっています。10歳代後半~20歳代が60~80%をしめています。女性は男性に比べて感染の危険率は2倍も高く、 症状も現れにくいので要注意です。その原因は、感染経路となる性器の粘膜面積が大きく、さらに性器が体内の奥にあるため症状がでにくいことによります。

STDには感染力が強いものもあり、免疫ができないため何度でもかかることがあります。また、STDに感染しているとHIVに感染しやすくなります。

 性器クラミジア感染症患者の年次推移(「感染症動向調査」(厚生労働省)より)
性器クラミジア感染症患者の年次推移

近年増加傾向を示している性器クラミジアの報告数推移です。この数字は、医療機関を受診し報告があった患者数で、実際の患者数は、このグラフの5倍程度あると言われています。

STDを予防するには

STDはとにかく予防が肝心です。
STDのほとんどは、コンドームで予防することができます。あなたとパートナーを守るためよく話しあって、予防のためコンドームを使うことを決め、正しい使い方を実行しましょう。妊娠を望まないセックスなら、インサートする時や射精する時だけでなく、最初から最後までコンドームを装着しましょう。

また、ピルでは妊娠は防げてもSTDを防ぐことはできません。

コンドームの正しいつけ方(Campus Aids Interface)

もしかしたら?? と思ったら

迷わずに専門医に受診しましょう。男性は泌尿器科を、女性は産婦人科です。もしも、STDに感染していて治療することになれば、パートナーと一緒に治療してください。同時に治療すれば、お互いに感染を繰り返す再感染(「ピンポン感染」といいます)を防げます。「先にどっちが」でなく、お互いを思いやって、より深い信頼関係をつくっていくことを大切にしましょう。エイズ検査は、保健所で受診できます。

即日検査(迅速検査)の流れ(PDF形式、約71KB)

主なSTDの症状と特徴

 

病名 男性 女性
梅毒 感染後約3週間で、感染部位に大豆くらいの赤くてかたい痛みのないしこりができる。
性器クラミジア感染症 尿道に軽い炎症をおこし、排尿時にしみる。尿道から薄い分泌液が少しでる。 不正子宮出血や軽い下腹部痛、性交痛がある。
淋病 尿道炎になり、強い尿道痛、尿道口に発赤ができる。尿道から濃い黄白色の分泌物が多量にでる。 おりものの増加、排尿痛、頻尿がある。
尖形コンジローマ 性器・肛門周囲に淡紅色や薄い茶色のいぼができ、カリフラワー状になる。
性器ヘルペス感染症 陰茎包皮や亀頭などに複数の小さな水疱が出る。数日後に破れ、痛みをともなう浅い潰瘍となる。 外陰部に複数の水疱ができ、破れて潰瘍となる。強い痛みによる排尿困難や発熱をともなう。
トリコモナス症 膣炎や外陰炎をおこし、悪臭をともなうおりものやかゆみがある。

 

「HIV・エイズの基礎知識」(財団法人エイズ予防財団)より