感染症の話(麻しん)
麻しんは「はしか」とも呼ばれ、ウイルス感染による急性の熱性感染症です。感染症法では5類に分類し、平成20年1月から全ての発生数を把握しています。
感染経路は空気感染で感染力が強く、免疫がなければ、感染すると発症率も高いので注意が必要です。近年、予防接種率の低かった世代や予防接種の免疫力の減衰で、10歳から20歳台の世代を中心に、学校や職場での集団感染が散発しています。
感染すると、10日から12日程度の潜伏期間の後、38度以上の発熱とともに発症し、咳や鼻水など風邪とよく似た症状がでます。その後、いったん解熱しかけますが、再び40度近い高熱と発疹があらわれます。高熱は4日から5日間続き、その後回復に向かいます。発症すると、特異的な治療法はなく、感染から回復までの1ヶ月程度は免疫不全の状態が生じ、肺炎、脳炎、中耳炎などを合併することがあります。
予防するには、予防接種で免疫をつけることが必要です。
これまで麻しんにかかったことがなく、ワクチンも未接種の方は、予防のため早めにワクチン接種を受けておきましょう。また、1回のみの接種者も2回目を追加接種するとさらに免疫効果をあげることができます。
現在、予防接種法により、1歳及び小学校入学前(年長児)の時期に定期接種が行われています。また、平成20年4月から5ヶ年間に限り、中学校1年生と高等学校3年生に相当する年齢の方への2回目の接種を定期接種として実施しています。確実に免疫をつけるため、もれなく接種しておきましょう。
定期接種に該当しない年齢の方は、任意接種となりますので、かかりつけ医にご相談ください。
