有限会社スマイルオーキッド
ビジネス専門学校を卒業後、父、敏照さんのコチョウラン栽培を受け継ぐ決意を固め、改めて園芸専門学校に2年間、更に埼玉県のラン農家に1年間住み込みで技術を習得し就農。父、敏照さんの育種培養技術と浩年さんの新しい感性を取り入れ、親子二代でコチョウラン栽培に取り組まれています。
現在、父、敏照さんと浩年さん夫婦、従業員6名で7棟のガラス温室でコチョウランを生産。育苗と営業販売はもっぱら浩年さんが担当し、切り花主体の生産に加えて2年前から鉢花生産も始めるなど事業拡大に意欲的。新品種「京都白峰 山城」を中心に、培養から開花処理まで携わる一貫生産体制で一鉢一鉢に思いを込めて作られています。
平成17年9月、胡蝶蘭工房、有限会社スマイルオーキッドを立ち上げられる。
「京都府青年農業士」
”イメージどおりに咲く”花づくりを目指して!
トマト栽培からコチョウランの世界へ!
もともとトマトのれき耕・水耕栽培をされていた父、敏照さんが、趣味で始めたカトレアの培養をきっかけに、「ただ生産する農業ではなく、事業として展開していきたい。」という思いから、平成元年、コチョウランの栽培に転進されました。
コチョウランは培養から開花まで3年近くかかるため、初出荷の頃はバブル崩壊後で消費の落ち込みと、花き市場で認めてもらうために顔と名前を覚えて貰うまで苦労が耐えず、「少しでも花持ちをよくして人により長く楽しんで貰えるような花づくり」に試行錯誤の毎日でした。
品種改良を重ね、「京都白峰 山城」が誕生
培養→苗の育成→成株・開花処理という生育ステージごとに生産者が変わる「リレー栽培」や、海外からの苗輸入が多いコチョウランですが、小西さんは一貫生産体制にこだわっておられます。「最初から最後まで手間ひまかけてこそきれいに咲く」とおっしゃられ、コチョウランにかける思いが伝わります。
品種改良を重ね、優良系統を選んで交配し、増殖を繰り返して新品種「京都白峰 山城」を育成。花弁に厚みがあり、花弁・リップともに鮮やかな白色が特徴です。平成16年3月に品種登録されました。
「京都白峰 山城」を中心にオリジナルの品種を生産されています。苗を含めると常時6万株を栽培され、ガラス温室では1年を通じてコチョウランが咲いています。
親子2代で、人を喜ばせる花を提供!
培養は親子で手がけておられますが、栽培管理と、出荷は長男の浩年さんが担当。
栽培管理は、手間のかかる作業で、生育ステージに合わせて素焼き鉢を何度も替え、鉢の乾燥具合にも気を遣います。水やりは一鉢ごとに手作業で行い、夏場は「葉焼け」予防のために遮光カーテンで温室内の日射量を調整。手間ひまかけて丁寧に作り込んでいきます。
最後に和紙で丁寧にラッピングされ、出荷されます。
高品質の条件として「花持ち」を念頭に置き、開花まで5年間の月日をかけて作り込んでいますので、花茎は太く、少しでも長くコチョウランを楽しんでもらえるようにと考えられておられます。
さらに夢を膨らませるために
- ラン類は海外から安い商品がどんどん輸入され、競争が激しいので薄利多売になりがちです。同じ方法では太刀打ちできない。商品の回転重視よりも、ここでしか出来ないオリジナリティにこだわっていきたい。
- 第一には「いかに作り込めるだけ作り込んで、花持ちを長くするか」、「しっかりした茎と厚い花びらを作ること」で一鉢一鉢「お客様に喜んで頂ける花」を作りたい。これまでの切り花主体から、鉢花の出荷をメインに徐々に拡大をしていきたい。
- 市街地に近い利点をいかして、お客様の急な注文や多様なニーズに応じられるようにし、お店のアクセントとして利用して頂く提案や、個人向け案内パンフレットも制作されています。
- ”イメージどおりの花を咲かせる”ことを目指して、交配種の改良を重ねておられます。白花以外の花弁が薄ピンク、リップが赤という様なコチョウランの色花も、安定した生産を目指しています。
有限会社 スマイルオーキッド
住所:〒610-0332
京都府京田辺市興戸十曽22-1
電話:0774-65-3845
ファックス:0774-63-2735
e-mail:konihirohouse@ybb.ne.jp
胡蝶蘭工房 スマイルオーキッドへのアクセス
編集後記
ガラス温室に入ったとたん、ところ狭しとコチョウランが咲き乱れていました。一般に市販されているものより花数が多く見事なコチョウランです。
案内標識を見て訪れるお客様も、花を見てご自身で選んで買えるとのこと。花好きの人にはたまらない魅力ですね。
「京都白峰 山城」を中心に一鉢一鉢手塩にかけて育てているコチョウランの説明にも「鉢花で花の楽しめる期間は、よそには負けないですよ!」と、ゆるぎない自信が感じられます。
今後も、「つくる喜びがあってこそ、人を楽しませる花を提供できる」をモットーに「お客様に喜んで貰える花づくり」をめざして、私たちに「花のある生活スタイル」を提案されることでしょう。
